日本橋「八犬伝」特別上映、役所広司、内野聖陽、土屋太鳳ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2024年9月25日】中堅映画配給会社のキノフィルムズ(新宿区西新宿6-5-1、新宿アイランドタワー、03-5908-2262)は10月3日にTOHOシネマズ日本橋(中央区日本橋室町2-3-1、コレド室町2、050-6868-5060)で「八犬伝」のジャパンプレミアを開く。

10月25日から一般公開される「八犬伝」((C)2024『八犬伝』FILM PARTNERS.)。

3日16時35分の回上映終了後と20時15分の回上映前に、監督の曽利文彦さんをはじめ、「南総里見八犬伝」の著者で主人公の「滝沢(曲亭)馬琴」役の役所広司さん、江戸時代後期の浮世絵師「葛飾北斎」役の内野聖陽さん、里見義実の娘で、八犬士の象徴的な母「伏姫」役の土屋太鳳(たお)さん、孝の珠を持つ、左腕に牡丹の痣のある「犬塚信乃」役の渡邊圭祐さん、義の珠を持つ、背中に牡丹の痣のある「犬川荘助」役の鈴木仁さん、智の珠を持つ、右肘から二の腕に牡丹の痣がある「犬坂毛野」役の板垣李光人さん。

信の珠を持つ、右の頬先に牡丹の痣がある「犬飼現八」役の水上恒司さん、礼の珠を持つ、左胸に牡丹の痣がある「犬村大角」役の松岡広大さん、悌の珠を持つ、尻に牡丹の痣がある「犬田小文吾」役の佳久創(かくそう)さん、仁の珠を持つ、脇腹に牡丹の痣がある「犬江親兵衛」役の藤岡真威人(まいと)さん、忠の珠を持つ、左肩に牡丹の痣がある「犬山道節」役の上杉柊平さん、大塚蟇六・亀篠の養女で、犬塚信乃の許嫁「浜路」役の河合優実さん、神余光弘の愛妾「玉梓」役の栗山千明さん、滝沢馬琴の息子「鎮五郎/宗伯」役の磯村勇斗さん、滝沢宗伯の妻「お路」役の黒木華さん、滝沢馬琴の妻「お百」役の寺島しのぶさんの17人が舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、「八犬伝」は作家の山田風太郎(1922-2001)の同じ題名の小説が原作で、1982年8月30日から朝日新聞夕刊に全359回にわたって連載され、1983年に単行本化された。「南総里見八犬伝」(1814年に刊行がじはじまり、1842年に完結した)をモチーフに、「南総里見八犬伝」の作者・滝沢馬琴(1767-1848)と葛飾北斎(1760-1849)との交流を描いた「実の世界」と、「南総里見八犬伝」の「虚の世界」の2つの世界を交錯させながら描く。監督と脚本は曽利文彦さんが手掛けた。

物語は人気作家の滝沢馬琴が、友人である絵師・葛飾北斎に、構想中の新作小説について語り始める。それは、8つの珠を持つ「八犬士」が運命に導かれるように集結し、里見家にかけられた呪いと戦う物語だった。

その内容に引き込まれた北斎は続きを聴くためにたびたび馬琴のもとを訪れるようになり、2人の奇妙な関係が始まる。連載は馬琴のライフワークとなるが、28年の時を経てついにクライマックスを迎えようとしたとき、馬琴の視力は失われつつあった。絶望的な状況に陥りながらも物語を完成させることに執念を燃やす馬琴のもとに、息子の妻・お路から意外な申し出が入る。

曽利文彦さんは1964年大阪府生まれ、1986年にTBSテレビに入社し、5年間電波設備の設計やアンテナ設置の仕事に就き、TBS開発局デジタル開発センターCG部(TBS・CG部)に異動し、映画制作への道を歩み、1996年に社内留学制度によりアメリカ・南カリフォルニア大学に留学、映画学科を専攻し、1997年に在学中にアメリカのVFX会社「デジタル・ドメイン」にて映画「タイタニック」にCGアニメーターとして参加した。

その後、帰国し、2000年に映画「ケイゾク/映画 ビューティフル・ドリーマー(Beautiful Dreamer)」などの劇場作品で、VFXスーパーバイザーを務め、同年にテレビドラマ「ビューティフルライフ」や「池袋ウエストゲートパーク」など、タイトルバックやVFXシーンを手がけた。

2002年に映画「ピンポン」で監督デビューし、第26回日本アカデミー賞で優秀作品賞、優秀監督賞などを受賞、2004年に3DCGアニメ映画「アップルシード(APPLESEED)」をプロデュースし、モーションキャプチャー(実際の役者の演技をCGキャラクターに反映させる技術)とトゥーンレンダリング(3DCGのキャラクターをセルアニメ調に変換する技術)を組み合わせた「3Dライブアニメ」という独自の手法で注目を集めた。

2004年12月にTBS・CG部の主要メンバーなどと共に映画制作会社「オクシーボット(OXYBOT)」を設立し、取締役に就任した。2007年8月には「3Dライブアニメ」による作品の第2弾「ベクシル 2077日本鎖国」の監督・脚本を務め、第60回ロカルノ国際映画祭のオープニング作品に選ばれ、ロンドン国際映画祭、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭などの映画祭に招待出品された。

2009年にドリカム20周年ライブビデオ「20周年アニバーサリー・ドリームズ・カム・トゥルー・コンサート・ツアー(20th Anniversary DREAMS COME TRUE CONCERT TOUR)2009 “ドリしてます?”」の映像監督を務めている。映画では2008年に「ICHI(イチ)」を監督、2011年に「あしたのジョー」を監督、2017年に「鋼の錬金術師」の脚本と監督、2022年に「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」の脚本と監督を手掛けている。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、9月26日23時59分締め切り。28日10時より一般発売する。料金は全席指定で2200円均一。プレミアボックスシートは1000円プラス。また、20時15分の回は終了時間が23時を過ぎるため、東京都では18歳未満は入場できない。