日比谷「ふれる」公開で監督らスタッフと白石晴香ら声優が挨拶

【銀座新聞ニュース=2024年9月30日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)と国内家電業界第2位のソニーグループのソニー・ミュージックエンタテインメント(千代田区六番町4-5)の子会社、アニプレックス(同)は10月5日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京宝塚ビル、050-6868-5068)で「ふれる。」の声優らによる舞台あいさつを開く。

10月4日から一般公開される「ふれる。」((C)2024 FURERU PROJECT)。

5日15時30分の回上映終了後に、監督の長井龍雪(たつゆき)さんをはじめ、脚本をてがけた岡田麿里(まり)さん、キャラクターデザイン、総作画監督を務めた田中将賀(まさよし)さん、声優で奈南のボディーガード的な存在「鴨沢樹里」役の白石晴香さん、元服飾専門学生の「浅川奈南」役の石見舞菜香(まなか)さんが舞台に登場してあいさつする。

「ふれる。」は長井龍雪さんが監督として手がけたオリジナルアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(2013年)、「心が叫びたがってるんだ。」(2015年)、「空の青さを知る人よ」(2019年)の青春3部作で協力した脚本家の岡田麿里さん、キャラクターデザインの田中将賀さんが再結集し、不思議な生き物「ふれる」の力で心がつながっている3人の青年の友情を描いたオリジナル長編アニメだ。東京を舞台に、言葉によるコミュニケーションが上手く取れない幼なじみの青年3人組が不思議な生き物の力を借りて心を繋いでいく姿を描いていく物語としている。

物語は同じ島で育った幼なじみの小野田秋(声優は永瀬廉さん)と祖父江諒(同坂東龍汰さん)と井ノ原優太(同前田拳太郎さん)は20歳になっても親友同士で、彼らが東京の高田馬場で共同生活を始める。口下手な秋はバーでアルバイト、体育会系の諒は不動産会社の営業職、コンプレックスの多い優太は服飾デザインの専門学校生と、個性はバラバラだったが、島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」がテレパシーのような謎の力で彼らを結びつけていた。

お互いの身体に触れるだけで心の声が聴こえてくるため3人の心はいつもつながっており、そんな関係がずっと続くはずだった。しかし「ふれる」に隠されたもうひとつの力が徐々に明らかになり、3人の友情は大きく揺れ動く。

長井龍雪さんは1976年新潟県生まれ、新潟デザイン専門学校広報プランニング科を卒業、新潟の印刷会社に就職し、営業を務め、2000年に「ハンドメイド(HAND MAID)メイ」のシリーズ全体の制作担当や制作進行を務め、第11話「あきらめません」で演出助手として監督の木村真一郎さんと共に演出を手がけた。その後、2002年に木村真一郎さんが監督した「G-on(ジーオン)らいだーす」や「こすぷれCOMPLEX(コンプレックス)」などに参加し、2003年から2004年にWOWOW(ワウワウ)で放送された「まぶらほ」などで監督補佐を務め、事実上、監督業と第1話「きちゃった…」の絵コンテと演出を経験した。

2006年にフジテレビ系の「ハチミツとクローバー2」で初監督、2007年にサンライズ創立35周年記念作品「アイドルマスターXENOGLOSSIA(ゼノグラシア)」で監督を務めた。2008年に監督した「とらドラ!」で注目され、2009年に「とある科学の超電磁砲」の監督を務め、2011年にフジテレビ系で放送された完全オリジナルアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の監督を務め、芸術選奨新人賞メディア芸術部門を受賞した。2013年に同作品の映画化でも監督を手がけ、2015年にオリジナルアニメ「心が叫びたがってるんだ。」、2019年にオリジナルアニメ「空の青さを知る人よ」の監督を務め、青春3部作を制作した。業界入りしてから現在に到るまでフリーで活動している。

チケットはネットと窓口ですでに販売している。料金は一般2000円、大学生・専門学生1500円、高校生・3歳以上中学生まで、障がい者1000円、シニア1300円。