日比谷「はじまりの日」初日に中村耕一、遥海、竹中直人ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2024年10月7日】国内家電業界2位のソニーグループのアメリカ子会社のソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)の日本支社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(港区虎ノ門4-1-28、虎ノ門タワーズオフィス、03-5768-0821)は10月11日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「はじまりの日」の初日舞台あいさつを開く。

10月11日から一般公開される「はじまりの日」((C)ジジックス・スタジオ)。

11日14時30分の回上映前に、監督、脚本、プロデュースを手がけた日比遊一さんをはじめ、男役の中村耕一さん、女役の遥海(はるみ)さん、「矢吹」役の竹中直人さんが舞台に登場してあいさつする。

「はじまりの日」は日比遊一さんが監督、脚本を手がけ、名古屋を舞台に伝説のロックスターの再生と若き歌姫の誕生を描いた音楽ファンタジーだ。ロックグループの「JAYWALK(ジェイ・ウォーク)」の元ボーカル、中村耕一さんが主演を務め、ミュージカル舞台でも注目を集めるシンガーの遥海さんがヒロインを演じた。

物語はかつてロックシンガーとして一世を風びした“男”はある事件をきっかけに音楽を封印し、現在はビルの清掃会社で働きながら質素に暮らしている。仕事場とアパートを往復するだけの日々を過ごす彼にとって、かつて自分のファンだった同僚・寺田(山口智充さん)だけが心を許せる相手だった。

男の隣家には会社の同僚である“女”が住んでおり、毎晩のように女と母親(高岡早紀さん)の激しいやりとりが聞こえてくる。ある日、公園でひとり口ずさんでいた女の歌声を耳にした男はその才能を確信し、旧知の音楽プロデューサー・矢吹に女の歌を聴くよう頭を下げる。女の可能性を信じたアシスタント・望月(岡崎紗絵さん)のサポートもあり、女はチャンスをつかんでいく。そして男もまた、自分の歌が他人の心に火を灯すことに気付かされる。

ウイキペディアなどによると、日比遊一さんは1964年愛知県名古屋市生まれ、高校卒業後に俳優になることをめざして上京し、日活芸術学院で学び、1987年にアメリカ・ニューヨークに行き、アクターズ・スタジオの共同設立者のロバート・ルイス(Robert Louis)さんに師事し、7年間演技を学んだ。その後、写真家に転身し、ニューヨークを拠点に活動した。

1998年に写真家のロバート・フランク(Robert Frank)さんのドキュメンタリー映画「ウィークエンド・ウイズ・Mr.フランク(A Weekend with Mr. Frank)」を監督、2013年に長編プロジェクト「ROAD KILL(ロードキル)」がカンヌ映画祭<アトリエ部門>にアメリカ代表として招待された。2014年にアメリカで初の長編映画「ブルー・バタフライ」の監督、原案、脚本、製作、編集を手がけている。

この作品を観た樹木希林さんが「この映画には、次の作品を見たいと思わせる何かがある」と評した。2016年に高倉健(1931-2014)のドキュメンタリー映画「健さん」を監督、第40回モントリオール世界映画祭ワールドドキュメンタリー部門最優秀作品賞、2017年に日本批評家大賞ドキュメンタリー賞を受賞した。2018年にスタニスラフスキー(Stanislavski1863-1938)の“メソッド”の正体を探るドキュメンタリー「Method or Madness?(メソッド・オア・マッドネス)」を製作している。

チケットはチケットぴあを通じてすでに先行抽選販売の受付を締め切っており、8日10時から一般発売する。料金は一般 2200円、大学生・専門学校生1700円、高校生・3歳以上のジュニア、障がい者1200円、シニア1500円。作品は「PG12」に指定されており、12歳未満の小学生以下には親または保護者の助言・指導が必要とされる。