【銀座新聞ニュース=2024年10月22日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は11月1日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「十一人の賊軍」の初日に山田孝之さん、仲野太賀さんらによる舞台あいさつを開く。
1日15時の回上映終了後に、監督の白石和彌さんをはじめ、主人公の駕籠かき人足の「政」役の山田孝之さん、剣術道場の道場主で罪人たちと共に戦場に行く「鷲尾兵士郎」役の仲野太賀さん、新発田藩の決死隊となる罪人でイカサマ博徒「赤丹」役の尾上右近さん、決死隊となる罪人で女郎「なつ」役の鞘師(さやし)里保さん、決死隊となる罪人で花火師の息子「ノロ」役の佐久本宝さん、決死隊となる罪人で僧侶の「引導」役の千原せいじさん。
決死隊となる罪人でおろしや(ロシア)へ密航を試みた医師の倅「おろしや」役の岡山天音(あまね)さん、決死隊となる罪人で、一家心中を試みるも自分だけ死ねずお縄になった農民「三途」役の松浦祐也さん、決死隊となる罪人で、侍の女房と恋仲になり死罪になった色男「二枚目」役の一ノ瀬颯(はやて)さん。
決死隊となる罪人で、辻斬りで複数人を殺害した浪人「辻斬」役の小柳亮太さん、決死隊となる罪人で、長州出身の剣術家、強盗殺人をはたらいた老人「爺っつあん」役の本山力さん、溝口内匠の腹心で、決死隊隊長「入江数馬」役の野村周平さん、元官軍先鋒総督府・参謀「山縣狂介」役の玉木宏さん、新発田藩の城代家老「溝口内匠」役の阿部サダヲさんが舞台に登場してあいさつする。
「十一人の賊軍」は脚本家の笠原和夫(1927-2002)が残した幻のプロット(1964年に執筆)を、60年の時を経て、白石和彌さんが監督、脚本は池上純哉さんが手がけて映画化、山田孝之さんと仲野太賀さんが主演を務めた作品で、江戸幕府から明治政府へと政権が移りかわる中で起こった戊辰戦争(1868年1月27日から1869年6月27日)を背景に、11人の罪人たちが藩の命令により決死の任に就く姿を描いた時代劇アクションだ。
物語は1868年、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜を擁する旧幕府軍と、薩摩藩・長州藩を中心とする新政府軍(官軍)の間で争われた戊辰戦争が舞台。そのさなか、新政府軍と対立する奥羽越列藩同盟に加わっていた新発田藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた、同盟への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11人の罪人が、新発田藩の命運を握る、ある砦を守る任に就き、壮絶な戦いに身を投じる姿を描いている。
白石和彌さんは1974年北海道旭川市生まれ、北海道旭川西高校を卒業、1995年に中村幻児さんの映像塾に参加し、以後、若松孝二(1936-2012)に師事し、フリーの演出部として行定(ゆきさだ)勲さん、犬童一心(いぬどう・いっしん)さんらの監督作品に参加した。2009年に「ロストパラダイス・イン・トーキョー」で長編映画監督としてデビュー、2013年に「凶悪」を監督し、日本アカデミー賞の優秀作品賞、優秀監督賞などを受賞した。
2016年に「日本で一番悪い奴ら」や「牝猫たち」、2017年に「彼女がその名を知らない鳥たち」などを監督、「彼女がその名を知らない鳥たち」でブルーリボン賞監督賞を受賞した。2018年に「孤狼の血」や「止められるか、俺たちを」と「サニー/32」の3本でブルーリボン賞監督賞を受賞し、2年連続の受賞は今井正(1912-1991)、市川崑(1915-2008)に続く3人目の快挙となった。また、「孤狼の血」で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞している。
チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、23日11時締め切り。24日10時から一般発売する。料金は全席指定で2200円均一。