【銀座新聞ニュース=2024年11月4日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は11月4日から9日まで「第11回風土に生きる」を開いている。
美術評論家の中野中(あたる)さんが企画・コーディネイトした展示会で、斎藤史郎さん、梅田東支子さんをはじめ9人の画家が作品を展示する。
中野中さんは「グローバル(国際性)を言われる今日こそ、ローカリティ(風土性)が大事なのではないか。風土とは、自分の血脈に間違いなく受け継がれているもの。土地の気候・地味・地勢、伝承される祭礼や習慣・風土など、みずからが依って立つ根幹に風土を認識することこそ、個々のアイデンティティーを明確化できるのではないだろうか」としている。
出品するのは斎藤史郎さん、柴野純子さん、梅田東支子さん、直原(じきはら)清美さん、岩瀬晶子さん、田中曽女(そめ)さん、新冨正弘さん、原尚利(なおとし)さん、土田啓子さんの9人。
中野中さんは1943年長野県生まれ、明治大学商学部を卒業、月刊「日本美術」(日本美術社)、月刊「美術評論」、旬刊「新美術新聞」(美術年鑑社)などの編集長を経てフリーの美術評論家として活動している。
斎藤史郎さんは1948年神奈川県生まれ、1972年に慶応義塾大学経済学部を卒業、在学中に美術部の「パレットクラブ」に所属し、1972年に日本経済新聞社に入社(ニューヨーク特派員、東京本社経済部長、編集局長、専務、日本経済研究センター会長などを経て2017年から参与)、1974年に第13回二元展に入選(2011年に新人賞、2012年に世界堂賞、2013年に佳作賞、2014年に会員努力賞、2015年に大阪府知事賞、2016年に桂冠賞、2018年に文部科学大臣賞、2019年に博尊賞)、1974年から2006年まで画家活動を中断、2007年から画家活動を再開し、2009年から2011年まで日本記者クラブ理事長を務めた。
2009年に渋谷区立松涛美術館公募展で奨励賞、2014年に第1回梅津五郎芸術賞展で入選、2016年に第12回世界絵画大賞展でシニア賞、2018年に金谷美術館コンクール2018で特選、同年に永井画廊主催の公募日本の絵画2018で入選、2022年に第7回鋸山美術館コンクールで銅賞を受賞している。現在、二元会常任委員、日本美術家連盟会員。
柴野純子さんは東京都生まれ、2002年に二紀新人選抜展で奨励賞、2007年に女流画家協会展でもえぎ賞(2011年に原光子賞、2018年に韮崎大村美術館賞、2019年に前田さなみ賞、2019年に委員に推挙)、2009年に二紀展で同人賞(2013年に会員に推挙、2021年に会員賞)などを受賞している。現在、二紀会会員、女流画家協会委員、日本美術家連盟会員。
梅田東支子さんは北海道空知管内沼田町生まれ、1987年に新ロマン派展でNHK賞(1989年に旭川市長賞、1990年に会友賞)、1999年に日本清興会展で奨励賞(2001年に文部科学大臣賞、2002年に清興大賞、2006年に参議院議長賞、2008年に衆議院議長賞、2013年に内閣総理大臣賞)を受賞。
2002年に道展で新人賞(2003年に佳作賞、2004年に新会友、2015年に新会員)、2003年に国際芸術交流展でイーグルドニース賞(フランス、2005年、2006年、2007年に優秀賞)、2011年に「全国公募の躍動する現代美術展」で最優秀賞、2012年に日本外交関係樹立40周年記念モンゴリア展で在モンゴル大使館賞、フランス絵画彫刻国際展で名誉特選賞などを受賞している。主体美術協会会員。
直原清美さんは岡山県早島町生まれ、1998年に武蔵野美術大学短期大学部美術科を卒業、 1997年に岡山の四季コンテストで準グランプリ、1999年に岡山県美術展で山陽新聞社賞(2001年に岡山市長賞)、1999年に美術文化協会展で奨励賞、2004年に朝日チューリップ展でオランダ航空局長賞、2005年に上野の森美術館大賞展で入選、2017年に美術文化協会展で会員賞(2018年にも会員賞)などを受賞している。
岩瀬晶子さんは武蔵野美術大学造形学部美術学科油絵専攻を卒業している。現在、自由美術協会会員、日本美術家連盟会員。
田中曽女さんは朝鮮慶尚道晋州生まれ、1978年に女流画家協会展に初出品で入選(以後、1986年まで連続入選)、1985年に第42回現展に初出品(1986年に会友賞、1992年、1997年に会員賞)、1994年に国際美術書道文化交流大賞展で中国江蘇省文化庁賞(最高賞)、現代具象展に出品(以降、毎年出品)、1995年に朝日チューリップ展で審査員賞、1996年に国際美術大賞展で審査員賞(2002年に名誉会長賞)などをを受賞している。現在、現代美術家協会会員、日本美術家連盟会員、浦安市美術協会理事。
新冨正弘さんは山口県金古曽生まれ、日本大学芸術学部を卒業、二紀展などに出品、国際美術大賞展で大賞などを受賞している。日本美術家連盟会員。
原尚利さんは長野県生まれ、1999年に「新構造展」で何徳賞(2002年に内閣総理大臣賞、2011年に損保ジャパン美術財団賞)、1979年に日本油彩創作家協会展に出品(以後、5回展まで出品)している。1996年から隔年で銀座・Oギャラリーで個展を開いている。現在、新構造社委員、港の作家美術協会会員。
土田啓子さんは福井県敦賀市生まれ、1996年から二元展に出品しており(努力賞、大阪府知事賞、中日賞など、2023年に文部科学大臣賞)、2013年からボン・デ・ザール展に出品している。現在、二元会委員、ボン・デ・ザール会員。
開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。