日比谷「ルート29」公開で綾瀬はるか、大沢一菜ら記念挨拶

【銀座新聞ニュース=2024年11月3日】中堅の映画配給会社の東京テアトル(新宿区新宿1-1-8、御苑テアトルビル、03-3355-1010)とリトルモア(渋谷区千駄ヶ谷3-56-6、03-3401-1042)は11月9日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京宝塚ビル、050-6868-5068)で「ルート29」の公開記念の舞台あいさつを開く。

11月8日から一般公開される「ルート29」(((C)2024「ルート29」製作委員会)。

9日12時の回上映終了後、15時30分の回上映前に、監督の森井勇佑さんをはじめ、「中井のり子(トンボ)」役の綾瀬はるかさん、「木村ハル」役の大沢一菜(かな)さん、「木村理映子」役の市川実日子(みかこ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「ルート29」は姫路と鳥取を結ぶ国道29号線を舞台にした、綾瀬はるかさん主演のロードムービーで、詩人・中尾太一さんの「ルート29、解放」に着想を得て、監督の森井勇佑さんが国道29号線で約1カ月間の旅を行い、脚本を完成させた。

物語は他人と必要以上のコミュニケーションを取ることができない孤独な女性・のり子は、鳥取の町で清掃員として働いている。ある日、彼女は仕事で訪れた病院の入院患者・理映子から「娘のハルを連れてきてほしい」と頼まれ、何かに突き動かされるように姫路へと向かう。

やがて見つけたハルは風変わりな女の子で、初対面ののり子に「トンボ」というあだ名をつける。のり子とハルは姫路と鳥取を結ぶ国道29号線を進むなかで、さまざまな人たちと出会いながら互いの絆を深め、からっぽだったのり子の心は喜びや悲しみの感情で満たされていく。

森井勇佑さんは1985年兵庫県生まれ、日本映画学校映像学科(現日本映画大学)を卒業、2008年に映画学校の講師だった長崎俊一さん監督の「西の魔女が死んだ」で、演出部として映画業界に入り、主に大森立嗣さんをはじめ、日本映画界を牽引する監督の現場で助監督を務めた。

2008年に「西の魔女が死んだ」で監督助手、2018年に「日日是好日」で助監督、2019年に「タロウのバカ」で助監督、2022年に芥川賞作家の今村夏子さんの同名短編小説を映画化した「こちらあみ子」で監督(脚本)デビューし、同作で第27回新藤兼人賞金賞、第14回TAMA映画賞最優秀新進監督賞、第36回高崎映画祭新進監督グランプリ、第32回日本映画プロフェッショナル大賞作品賞、新人監督賞など多くの賞を受賞した。

また、第52回ロッテルダム国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭に出品され、台北映画祭では台湾映画批評家協会推薦賞、JAPAN CUTSのNEXT GENERATION部門では大林宣彦賞を受賞した。2023年に「四人姉妹」で助監督を務め、2024年の「ルート29」は脚本も自身が手がけた監督2作目となる。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、5日11時締め切り。6日10時より一般発売する。料金は全席指定で2200円均一。プレミアボックスシートは1000円プラス。