【銀座新聞ニュース=2024年11月1日】国内最大の化粧品メーカーの資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)が運営する資生堂パーラー(中央区銀座8-8-3、東京銀座資生堂ビル、0120-4710-04)は11月1日から「花椿ビスケット限定缶 ピンクポップ」を販売している。
創業120年を超える資生堂パーラーの代表商品のひとつが「花椿ビスケット」で、今回はグラフィックデザイナーの服部一成さんがデザインした「ピンクポップ」をテーマにした「花椿ビスケット限定缶 ピンクポップ」(24枚入り、1998円)を数量限定で販売している。側面にほどこされた、グリーンの「BISCUIT HANATSUBAKI」のタイポグラフィが印象的という。
従来の「花椿ビスケット」は元資生堂宣伝部社員(1956年入社、1959年退社)で、2011年まで資生堂PR誌「花椿」のアートディレクターも務めたグラフィックデザイナー、仲條正義(1933-2021)がデザインを担当したが、今回はグラフィックデザイナーで、多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授、仲條正義と生前、親交の深かった服部一成さんがデザインを担当した。
服部一成さんは2023年に「花椿ショコラ&サブレ」のデザインを手がけ、今回も服部一成さんがデザインした「花椿ショコラ&サブレ」(6枚入2592円、9枚入り3780円)も11月1日から販売している。
また、銀座本店サロン・ド・カフェ(東京銀座資生堂ビル3階、03-5537-6231)では、11月1日から30日まで「花椿ビスケット24枚入限定缶ピンクポップ」をイメージしたピンクのカラーに仕上げ、自家製のピンクレモネードをベースにミルクジェラートを浮かべた「“ピンクポップ”のアイスクリームソーダ」(1300円)を提供している。
「BAR S(バーエス)」(東京銀座資生堂ビル11階、03-3572-3922)でも11月1日から30日までカクテル「ピンクポップ フィズ」(2000円)を販売している。
資生堂パーラーによると、1872(明治5)年に東京・出雲町(後の銀座)に日本で最初の民間洋風調剤薬局となる資生堂薬局が創業し、1902(明治35)年に資生堂薬局内に開設された「資生堂ソーダファウンテン」が後の「資生堂パーラー」の起源となっている。これは、資生堂創業者の福原有信(1848-1924)が、1900年(明治33年)の欧米視察からの帰国後に、アメリカのドラッグストアを模して設けたもので、当時、まだ珍しかったアイスクリームやソーダ水を供し、人気を博した。
1915(大正4)年に商標「花椿」の原型を考案(1919年に商標登録)し、1928(昭和3)年に関東大震災(1923=大正12=年)により全壊した後に仮店舗だった店を洋食レストランとして新築開店し「資生堂アイスクリームパーラー」とした。1932(昭和7)年に「花椿ビスケット」を本格的に製造販売し、1954年に「株式会社資生堂パーラー」と商標変更し、2022年に創業120周年を迎えた。
百貨店を中心とする全国の資生堂パーラー店舗、オンラインショップで販売している。また、 銀座本店サロン・ド・カフェの営業時間は11時から21時(日曜日・祝日は20時)、月曜日休み(祝日の場合は営業)、BAR Sは15時から23時、日曜日・月曜日・祝日は休み。別途1人1000円のカバーチャージがかかる。