丸善日本橋で池田あきこ「ダヤンの旅」展、サイン、加筆も

【銀座新聞ニュース=2024年12月2日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(東京都中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は12月4日から10日まで3階ギャラリーで池田あきこさんによる「ダヤンアートフェア&版画展」を開く。

丸善・日本橋店で12月4日から10日まで開かれる池田あきこさんの「ダヤンアートフェア&版画展」に出品される「セビージャ」((C)Akiko Ikeda/Wachifield Licensing Inc)。

架空の世界「わちふぃーるど」に住む猫の「ダヤン」を中心とした物語を描く「株式会社わちふぃーるど」(埼玉県富士見市鶴瀬西3-1-5、049-268-1250)の代表取締役で、銅版画家の池田あきこ(晶子)さんが7月23日に「猫のダヤン 旅のスケッチ画集」(玄光社、税込2420円)を刊行したのを記念して、フェアと版画展を開く。また、画集の原画も展示する。

2023年から2024年は、猫のダヤン誕生40周年で、「猫のダヤン 旅のスケッチ画集」はそれに合わせてキーワードとして「旅」と「スケッチ」を意識しながら、猫のダヤンが旅の案内人となって、旅の楽しさを主に絵で伝える「旅のスケッチエッセイ」としている。

著者の池田あきこさんがこれまで続けてきた旅行をベースにして「ここが面白いよ」とか「こう楽しむといいよ」と伝えることで旅行欲をあおり、ダヤンという架空のキャラクターがガイドをすることで他の旅行ガイドとは一風変わった内容になっている。また、旅先でのスケッチの魅力やノウハウを伝えるコラムも設けている。今回の書籍での紹介場所は、メキシコ、フランス、スペイン、ドイツ、北欧、イタリア、イギリス、モロッコ、ボルネオ、ノルウェー、沖縄、瀬戸内。

池田あきこさんは1950年東京都武蔵野市吉祥寺生まれ、1970年に青山学院短期大学国文科を卒業、在学中はバトントワリング同好会に所属、卒業後は読売広告社に入社、1973年から母が始めた皮細工工房を手伝い、自ら革人形などを制作し、1974年に子どもの頃作った、オリジナルキャラクターの「わちふぃーるど」を自分のペンネームとして使い、1976年から皮工房「わちふぃーるど」とし、本格的に革小物の生産をはじめた。

1983年に東京・自由が丘に直営店「わちふぃーるど」を開店、店のマークとして猫のダヤンが誕生、パステルと色鉛筆を使い、絵を描きはじめ、1986年に「株式会社わちふぃーるど」を設立、代表取締役社長に就任、1987年から不思議な国わちふぃーるどの物語を、ダヤン中心に創りはじめ、ショートストーリー中心の「12の月の物語」を刊行した。

1988年に初の絵本「ダヤンのおいしいゆめ」(ほるぷ出版)を刊行、1992年に日本テレビ系連続アニメ「ヨーヨーの猫つまみ」の原作を手がけ、1993年に小学3年生国語教科書(東京書籍)「手ぶくろを買いに」のさし絵を手がけ、コレクションブックシリーズ第1作「ダヤンのたんじょうび」を刊行した。

1996年に画集「サウス風物詩」を刊行、モロッコやイタリアを旅し、帰国後、スケッチ紀行「モロッコへ行こう」を刊行、1999年に不思議の国わちふぃーるどを解明する長編ファンタジー第1巻「ダヤン、わちふぃーるどへ」を刊行し、2007年に長編ファンタジー第7巻「ダヤン、タシルへ帰る」で完成した。ほかに、2012年から2016年までムック本5冊を刊行している。

7日13時から池田あきこさんによるサイン会を開く。期間中、対象版画や書籍を税込3300円以上購入すると、80人までサイン会に参加できる整理券を配布する。5日から電話による予約も受け付ける。

7日15時30分から17時まで池田あきこさんによる「版画加筆パフォーマンス」を開く。対象の展示版画を購入すると、池田あきこさんがその場で版画に加筆する。30人まで。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)、入場は無料。