蔦屋書店で下家杏樹「マイワールド」展、新作8点

【銀座新聞ニュース=2024年11月15日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は11月16日から12月6日までアートウォールで下家杏樹さんによる個展「Good bye my world」を開く。

銀座蔦屋書店で11月16日から12月6日まで開かれる下家杏樹さんの個展「Good bye my world(グッドバイ・マイワールド、さようなら、わが世界)」に出品される作品「コーラ君とラムネちゃん」(油彩、キャンバス、2024)。

油彩画家の下家杏樹(しもいえ・あんじゅ)さんはレトロなマンガを思わせ、ノスタルジックな雰囲気を醸し出す画風が特徴で、油彩画の技法にもこだわり、有機的な筆跡やマチエールで独自の絵画表現を追求している。モチーフとして登場する人物や動物の身体も、植物や背景のいろいろな物質も、柔らかな曲線で描かれており、大らかな世界観を感じさせる。

蔦屋書店によると、今回は、制作時に意識したのは「どれだけ自分が子どもになって絵が描けるか」ということで、子どものころから妄想することが好きで、頭の中にあるキャラクターや世界観を描くことで癒されながら、油絵にしたときにどのような化学反応が生まれるかを追求し、作品を鑑賞する側も子どものこころに戻ってもらい、癒しを感じてもらえれば、と下家杏樹さんは期待している。今回は8点の新作を過去作品と合わせて展示する。

下家杏樹さんは「絵を描く中で一番難しいなぁ、と感じているのは、一番良いところで終わること」という。「鮮度の高い、生きている絵を描くには、私自身が心から楽しんで絵に向かわないといけない」と考え、今回は「私の原点に帰って、頭の中にストックしてあったマイワールドをたくさん解放しました。作品を見て少しでも自由になったり、楽しんでもらえたりしたら」としている。

下家杏樹さんは1996年愛知県生まれ、2018年に名古屋芸術大学洋画2コースを卒業、卒業制作展で優秀賞とテラッセ納屋橋賞、2020年に同大学大学院美術研究科を修了、2021年、2022年に銀座蔦屋書店で個展を開いている。2019年に「サマーキャンプTOKYO2019」でグランプリを受賞している。

開場時間は10時30分から20時(最終日は17時)。また、16日10時30分より蔦屋書店店頭で販売する。