【銀座新聞ニュース=2024年11月26日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は11月27日から12月3日まで4階ギャラリーで「邁進する7人の画家たち TOKYO画団」を開く。
TOKYO(トウキョウ)画団は「純然たる絵画表現を追求して画業に邁進する」画家たちによって2020年に結成されたグループ(代表・行近=ゆきちか=壯之助さん)で、画家のシアカ(大木)章子さんが主宰する「ギャラリー SIACCA(シアカ)」(中央区銀座2-9-16 、サウンドバレービル、03-3563-2626)や丸善・丸の内本店ギャラリーで展覧会を開いている。
今回も岩絵具を使った日本画をはじめ、墨絵、油絵、彫刻など技法も多岐にわたる作家7人が、サムホールの小品から150号の大作まで約100点を展示する。
今回、出品するのは、日本画家の太田美奈子さん、日本画家の大矢真嗣(しんじ)さん、日本画家の黒須信雄さん、ミクストメディア作家のSIACCA(シアカ、大木)章子さん、スリランカ生まれで日本画家のニルミニ・バンダラ(Nilmini Bandara)さん、日本画家の行近壯之助さん、油画家の夢周周さん。
太田美奈子さんは1965年大阪府生まれ、1988年に多摩美術大学日本画科を卒業、同年にアメリカのバージニア・コモンウエルス・ユニバーシティ(Virginia Commonwealth University)に留学、1992年に英国のケンブリッジ大学ハミルトンカー研究所絵画修復科院生コースを卒業、絵画修復のディプロマを取得、卒業後、1992年に英国ビクトリア・アルバート美術館絵画修復部門、1993年にアメリカのシカゴ美術館絵画保存部門に勤務し、1994年から1995年にサイモン・ギレスピー修復スタジオに勤務した。
1995年から2007年に米国ニュージャージー州プリンストンにて絵画修復の個人事務所で英国議会や英国女王が所有していた絵画、ルーベンス(Peter Paul Rubens、1577-1640)やモネ(Claude Monet、1840-1926)の絵画など、世界有数の美術コレクションの修復も手掛け、2007年にアメリカ人の製薬会社に勤務している夫のロシア・モスクワ駐在とともに、本人もモスクワに拠点を移し、画家として制作活動を開始、2017年にアメリカ・ニュージャージー州プリンストンに拠点を移し、制作、2020年に国際審査員展「国境を越えた美」で2等賞などを受賞している。
大矢真嗣さんは1972年神奈川県生まれ、1994年に多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業、2002年に前田青邨記念展で入選、2003年に第1回奈良県万葉大賞展で大賞、日展入選7回、日春展入選6回。
黒須信雄さんは1962年東京都生まれ、1988年に多摩美術大学絵画科油画専攻を卒業、1989年からなびす画廊などで個展を開いている。
シアカ章子さんは1967年福岡県柳川市生まれ、1985年よりミクストメディア、レリーフを中心とした美術作家として活動をはじめ、1990年に多摩美術大学絵画科油画専攻を卒業、在学中の1987年に個展を開き、1990年よりヨーロッパを中心に各地の工房、美術館を巡る自転車の旅に出て、1992年に「Siacca(シアカ工房)」を設立した。
2016年に銀座に「ギャラリーSIACCA」を開設、2018年には帝国ホテルプラザの「MEDEL GALLERY SHU(愛でるギャラリー祝)」で個展を開いている。
ニルミニ・バンダラさんは1993年スリランカ生まれ、2018年にスリランカのアート大学を卒業、2022年に熊本崇城大学大学院芸術研究科日本画専攻を修了、日本のさまざまな花をモチーフに、折り重なる色彩とマチエールで美しい画面をつくる。2021年に第5回新日春展で入選(2022年に入選)、第76回熊本県美展で協会賞(2022年に努力賞)、第8回日展で入選(2022年に入選)、2024年に昭和会展で入選している。
行近壯之助さんは1966年東京都生まれ、1989年に多摩美術大学日本画専攻を卒業、在学中の1988年に日展で初入選(以降入選19回、2018年、2020年に特選)、1990年に東京セントラル美術館日本画大賞展で入選(1992年に入選)、1991年に日春展で初入選(以降入選9回、2008年奨励賞、2015年日春賞)、1994年に上野の森美術館大賞展で佳作賞(以降入選5回)などを受賞している。京都芸術大学非常勤講師。
夢周周さんは1996年中国生まれ、2017年に来日、2019年に多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業、2023年に同大学大学院油画専攻で修士課程に在籍している。2021年に第39回上野の森美術館大賞展で入選、2022年にACTアート大賞展で入選、同年に第18回世界絵画大賞展で協賛社賞、同年にアートオリンピア2022で佳作。
2023年に「Idemitsu Art Award」で桝田倫広審査員賞、2024年に第42回上野の森美術館大賞展で優秀賞、フジテレビ賞、第59回昭和会展で入選、第98回国展で入選、artolympiaで入選、第37回日本の自然を描く展で優秀賞、第26回雪梁舎フィレンツェ賞で入選、第3回ARK Art Awardでランデヴーギャラリー賞、第59回神奈川県美術展で入選、第13回熊谷守一大賞展で入選している。
開場時間は9時から21時(最終日は16時)。