フード協、外食10月6%増、原材料費高騰続く、出店減も

(店舗数の前年比は過去の数値と整合性がとれないため、カッコ内に修正した実質前年比を記載しています。ただし、協会側は「ファーストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない」としています)
【銀座新聞ニュース=2024年11月26日】一般社団法人日本フードサービス協会(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は11月25日に10月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

コロワイドグループの「フレッシュネスバーガー」は12月4日から2025年2月4日まで「神戸牛バーガー」(左、税込950円)と「神戸牛チーズバーガー」(1050円)を発売する。神戸牛特製パティに、店内で合わせたわさびマヨネーズと、和風バルサミコソースを合わせ、甘みのあるグリルオニオンとグリーンカール、大葉をトッピングした。「神戸牛チーズバーガー」はそれにレッドチェダーチーズを加えている。

それによると、10月は前年に比べ日曜日が少なく、業態によっては客数などに影響が出た。しかし、各種販促キャンペーンの堅調に加え、まだ気温の高い日があり、依然夏向けの商品も堅調であったことや、また月間の訪日外国人旅行客数が過去最高を記録したことなどから、外食全体の売り上げは前年同月比6.1%増、2021年12月から35カ月連続でプラスとなった。ただ、依然としてコメをはじめ原材料費の高騰が続いており、経営の圧迫要因となっているとしている。また、客数は同2.6%増(2021年12月から35カ月連続でプラス)、客単価は同3.4%増(2021年10月から37カ月連続でプラス)、となっている。

業態別では、ファーストフード業態(FF)は売り上げが同6.6%増と、2021年3月から45カ月続けてプラスとなっている。

「洋風」は期間限定の季節メニューや、ゲーム業界とのコラボ企画が好評で、売り上げは同4.3%増となった。「和風」はCMによる訴求や値引きキャンペーンで集客し、売り上げは同12.2%増。「麺類」は郊外ロードサイド店舗の拡充や、高温傾向により冷たいメニューが堅調、観光地での訪日外国人旅行客の賑わいもあり、売り上げは12.1%増となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、休日数が少なかったことなどによる客数減もあったが、売り上げは同0.4%増となった。

ファミリーレストラン業態(FR)は全体で同5.7%増、2022年3月から32カ月連続でプラスとなった。

ゼンショーホールディングスグループの「ロッテリア」は12月下旬まで「ショコラスイーツフェア」を開いている。生チョコ入りのチョコクリームを使用した濃厚な味わいのフィリングを、ココアパウダーを使ったパイ生地で包んだ「黒ショコラパイ」(税込220円)、北海道産練乳入りのミルククリームとホワイトチョコクリームを使用したミルクのコクを感じられるフィリングを、ホワイトチョコ香るパイ生地で包んだ「白ショコラパイ」(220円)、ショコラフレーバーのシェーキに、ツリーに見立てたショコラホイップクリームとショコラソースをトッピングした「ショコラツリーシェーキ」(390円)など5品を販売している。

「洋風」は、月初と月末の悪天候がやや影響したところもあったが、クーポンや期間限定のデザートなどの好評もあり、売り上げは同6.7%増となった。「和風」は、高温で鍋メニューが振るわなかったものの、秋メニューのフェアが奏功したことなどから、売り上げは同6.5%増となった。「中華」は特産食材のキャンペーンが奏功し、創業記念クーポンにより集客したところがあり、売り上げは同3.8%増。「焼き肉」は、休日が1日少ないことの影響で、客数に影響があったものの、価格改定とキャンペーンの効果により、売り上げは同2.7%増となった。

パブ・居酒屋業態は、「パブ・居酒屋」は、ビジネス街立地の店での休前日の好調に加え、訪日外国人旅行客の集客が増え、売り上げが堅調だった。高温傾向により日本酒の熱燗などは振るわなかったが、ビールの売れ行きも堅調で、売り上げが同4.6%増、2021年11月から36カ月連続でプラスだった。となった。

ディナーレストラン業態(DR)は休日が少ないことなどで客数に影響があったところが一部あったが、訪日外国人旅行客需要の好調が続き、売り上げは同1.3%増、2021年11月から36カ月連続でプラスとなった。となった。

喫茶業態は10月に入っても続く高温傾向により、冷たい飲み物が好調で、テラス席の需要もあり、同7.6%増、2021年11月から36カ月連続でプラスとなった。

日本フードサービス協会の統計で、10月の会員(事業社数)が226社(2024年9月215社、8月225社、7月228社、6月228社、5月229社、4月233社、3月232社、2月225社、1月229社、2023年12月231社、11月228社、10月230社、9月230社、8月225社、7月226社、6月229社、5月228社、4月225社、3月223社、2月230社、1月236社、2022年12月225社、11月214社、10月230社、9月232社、8月239社、7月223社、6月230社、5月237社、4月228社、3月221社、2月223社、1月227社、2021年12月225社、11月224社、10月225社、9月226社、8月229社、7月219社、6月211社、5月212社、4月229社、3月225社、2月213社、1月222社)。

店舗数が前年同月比0.2%減(実質0.5%減)の3万6401店(2024年9月3万5717店、8月3万6164店、7月3万6613店、6月3万6266店、5月3万7136店、4月3万7030店、3月3万6261店、2月3万6310店、1月3万6500店、2023年12月3万6707店、11月3万6658店、●10月3万6594店、9月3万6406店、8月3万6443店、7月3万6584店、6月3万6500店、5月3万6529店、4月3万6651店、3月3万6589店、2月3万6690店、1月3万6919店、2022年12月3万6874店、11月3万6802店、10月3万6996店、9月3万6749店、8月3万7059店、7月3万6882店、6月3万7099店、5月3万6985店、4月3万6735店、3月3万6422店、2月3万5916店、1月3万6624店、2021年12月3万6573店、11月3万6743店、10月3万6679店、9月3万6354店、8月3万7603店、7月3万7763店、6月3万6772店、5月3万6600店、4月3万7788店、3月3万7389店、2月3万6757店、1月3万7475店)が対象。

ワタミはこのほど居酒屋業態の「三代目鳥メロ」のグランドメニューをリニューアルした。「大海老本格チリソース」(税込328円)や「ささみ本格チリソース」(218円)などの新メニューや「グラスフェッドアイスはちみつ」(385円)などをグランドメニュー化した。

内訳はファーストフードの事業社数が51社(2024年9月51社、8月51社、7月54社、6月54社、5月54社、4月54社、3月56社、2月54社、1月56社、2023年12月58社、11月58社、10月58社、9月57社、8月55社、7月56社、6月56社、5月55社、4月55社、3月55社、2月57社、1月58社、2022年12月57社、11月54社、10月57社、9月58社、8月58社、7月56社、6月58社、5月61社、4月57社、3月55社、2月57社、1月54社、2021年12月56社、11月61社、10月56社、9月57社、8月62社、7月58社、6月56社、5月55社、4月57社、3月58社、2月55社、1月56社)。

店舗数が同0.5%増(実質2.8%減)の2万0790店(2024年9月2万0728店、8月2万0615店、7月2万0996店、6月2万1070店、5月2万1247店、4月2万1228店、3月2万1156店、2月2万1233店、1月2万1344店、2023年12月2万1417店、11月2万1544店、●10月2万1383店、9月2万1090店、8月2万1194店、7月2万1364店、6月2万1226店、5月2万1248店、4月2万1194店、3月2万1190店、2月2万1076店、1月2万1320店、2022年12月2万1265店、11月2万1288店、10月2万1243店、9月2万1316店、8月2万1364店、7月2万1287店、6月2万1337店、5月2万1456店、4月2万1292店、3月2万1233店、2月2万1097店、1月2万1127店、2021年12月2万1264店、11月2万1434店、10月2万1302店、9月2万1422店、8月2万1556店、7月2万1309店、6月2万1545店、5月2万1093店、4月2万1608店、3月2万1620店、2月2万1356店、1月2万1693店)。

ファミリーレストランの事業社数が67社(2024年9月62社、8月66社、7月69社、6月67社、5月68社、4月68社、3月68社、2月67社、1月66社、2023年12月68社、11月67社、10月68社、9月68社、8月68社、7月66社、6月67社、5月67社、4月66社、3月66社、2月66社、1月69社、2022年12月66社、3万店11月64社、10月66社、9月68社、8月69社、7月65社、6月66社、5月69社、4月66社、3月63社、2月63社、1月64社、2021年12月65社、11月62社、10月62社、9月62社、8月65社、7月60社、6月60社、5月61社、4月65社、3月61社、2月60社、1月63社)。

店舗数が同2.2%増(実質1.9%減)の1万0123店(2024年9月9563店、8月1万0054店、7月1万0149店、6月9730店、5月1万0398店、4月1万0252店、3月1万0191店、2月1万0134店、1月1万0148店、2023年12月1万0322店、11月1万0288店、●10月1万0317店、9月1万0377店、8月1万0377店、7月1万0259店、6月1万0298店、5月1万0303店、4月1万0478店、3月1万0460店、2月1万0555店、1月1万0498店、2022年12月1万0534店、11月1万0439店、10月1万0619店、9月1万0251店、8月1万0770店、7月1万0642店、6月1万0625店、5月1万0379店、4月1万0458店、3月1万0335店、2月9822店、1月1万0142万店、2021年12月1万0146店、11月1万0166店、10月1万0154店、9月9989店、8月1万0305店、7月1万0019店、6月1万0145店、5月1万0204店、4月1万0592店、3月1万0151店、2月9980店、1月1万0096店)。

パブ・居酒屋の事業社数が36社(2024年9月34社、8月36社、7月36社、6月36社、5月36社、4月37社、3月36社、2月36社、1月37社、2023年12月33社、11月34社、10月35社、9月34社、8月34社、7月33社、6月35社、5月36社、4月33社、3月34社、2月33社、1月34社、2022年12月33社、11月32社、10月35社、9月34社、8月34社、7月34社、6月35社、5月36社、4月36社、3月35社、2月36社、1月37社、2021年12月35社、11月35社、10月38社、9月37社、8月37社、7月32社、6月31社、5月32社、4月37社、3月38社、2月36社、1月38社)。

店舗数が同0.4%増(実質1.1%増)の1839店(2024年9月1834店、8月1822店、7月1797店、6月1827店、5月1820店、4月1855店、3月1830店、2月1823店、1月1859店、2023年12月1824店、11月1736店、●10月1819店、9月1820店、8月1829店、7月1816店、6月1855店、5月1866店、4月1852店、3月1854店、2月1897店、1月1892店、2022年12月1927店、11月1958店、10月1989店、9月1996店、8月1849店、7月1832店、6月2017店、5月2048店、4月1847店、3月1694店、2月1835店、1月2061店、2021年12月1871店、11月1883店、10月2110店、9月1961店、8月2503店、7月2349店、6月2108店、5月2302店、4月2472店、3月2341店、2月2335店、1月2484店)。

ディナーレストランの事業社数が25社(2024年9月25社、8月25社、7月24社、6月25社、5月26社、4月26社、3月26社、2月25社、1月25社、2023年12月26社、11月27社、10月26社、9月26社、8月25社、7月33社、6月27社、5月27社、4月28社、3月26社、2月30社、1月31社、2022年12月29社、11月25社、10月28社、9月30社、8月31社、7月27社、6月28社、5月27社、4月28社、3月27社、2月28社、1月30社、2021年12月29社、11月26社、10月30社、9月30社、8月27社、7月30社、6月29社、5月30社、4月31社、3月29社、2月31社、1月30社)。

店舗数が同1.5%減(実質1.5%減)の925店(2024年9月898店、8月926店、7月922店、6月899店、5月933店、4月936店、3月895店、2月956店、1月960店、2023年12月963店、11月967店、●10月939店、9月934店、8月911店、7月952店、6月950店、5月981店、4月975店、3月964店、2月1017店、1月1065店、2022年12月1028店、11月981店、10月996店、9月1081店、8月922店、7月990店、6月1009店、5月959店、4月995店、3月1018店、2月1040店、1月1100店、2021年12月1129店、11月1098店、10月1090店、9月923店、8月940店、7月944店、6月1002店、5月1012店、4月1084店、3月1075店、2月1137店、1月998店)。

喫茶の事業社数が25社(2024年9月24社、8月26社、7月25社、6月26社、5月26社、4月26社、3月25社、2月24社、1月23社、2023年12月25社、11月25社、10月26社、9月24社、8月24社、7月25社、6月24社、5月24社、4月23社、3月24社、2月24社、1月23社、2022年12月22社、11月23社、10月24社、9月23社、8月25社、7月24社、6月24社、5月25社、4月22社、3月23社、2月22社、1月22社、2021年12月21社、11月22社、10月20社、9月21社、8月21社、7月20社、6月19社、5月19社、4月18社、3月21社、2月18社、1月17社)。

店舗数が同0.2%増(実質30.3%増)の2472店(2024年9月2466店、8月2468店、7月2460店、6月2460店、5月2467店、4月2469店、3月1902店、2月1908店、1月1899店、2023年12月1908店、11月1902店、●10月1897店、9月1901店、8月1903店、7月1914店、6月1903店、5月1870店、4月1897店、3月1888店、2月1899店、1月1898店、2022年12月1893店、11月1913店、10月1900店、9月1887店、8月1901店、7月1900店、6月1856店、5月1901店、4月1897店、3月1905店、2月1908店、1月1963店、2021年12月1918店、11月1924店、10月1783店、9月1831店、8月2100店、7月2894店、6月1809店、5月1815店、4月1775店、3月2009店、2月1815店、1月1962店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の10月の売上高(既存店ベース)は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1956店)が前年同月比9.2%増と2021年3月から44カ月続けてプラス、2位の日本マクドナルド(国内直営店とフランチャイズ店の店舗数2978店)が同2.3%増と3カ月続けてプラス、3位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数2966店)は同7.0%増と2022年4月から32カ月続けてプラス、4位のFOOD&LIFE COMPANIES(スシロー、国内店舗数645店)が同12.0%増と2023年7月から16カ月続けてプラスとなった。