コンビニ7社24年1%増、4年連続、客単価は11年連続+、12月1%減

(2024年の年間売上高前年比は独自に計算し「実質」で示しています)
【銀座新聞ニュース=2025年1月21日】日本フランチャイズチェーン協会(港区虎ノ門3-6-2、第2秋山ビル、03-5777-8701)はこのほど、コンビニ7社の2024年と2024年12月の統計調査(既存店)を発表した。

明治は1月27日からコンビニで冬季限定の4層構造アイス「明治 エッセル スーパーカップ 大人ラベル」シリーズとして「明治 エッセル スーパーカップ 大人ラベル とことんショコラ」(172ml、税込270円)を先行発売する。甘さだけではなく苦みを表現したカカオを感じるビターチョコアイスとチョコアイスで、ブランデー香るチョコ風味ソースを挟み込み、天面にはクッキーとチョコ(昨年よりもクッキーとチョコを10%増量)を敷き詰めた。また、2月10日から「明治 エッセル スーパーカップ 大人ラベル はなやか紅茶」(同)を発売する。1層目と2層目のアイスにはアッサム由来の原料を使用し、茶葉と乳原料のバランスを変えることで異なる味わいを表現し、3層目の紅茶ソースには、隠し味としてウイスキーフレーバーを使用(ノンアルコール)、華やかな味わいに仕上げ、天面にはダージリン由来の原料を使用したクッキーを敷き詰めた。

同統計調査はセイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、山崎製パン・デイリーヤマザキ事業統括本部、ローソンのコンビニ7社の動向(既存店ベース)をまとめている。

2024年の売上高は前年比1.1%増(実質1.3%増)の11兆3364億円と2年連続で11兆円を超え、4年続けて前年を上回り、2019年から6年連続で10兆円を超えている。

コンビニ7社の売上高は、2012年が8兆2233億円と初めて8兆円を超え、2013年8兆5213億円、2014年8兆8315億円、2015年9兆2974億円と9兆円を超え、2016年9兆6328億円、2017年9兆4738億円、2018年9兆7244億円、2019年10兆3421億円と初の10兆円を超え、2020年10兆1580億円、2021年10兆3397億円、2022年10兆7295億円、2023年11兆1864億円だった。

協会では、2024年は過去最多となった訪日外国人、記録的な高気温、物価高騰による生活防衛意識に対応した品揃え、次回来店時に使用できるクーポン発行などの販促施策により来店客数が増加したことが考えられるとしている。

また、商品別ではおにぎり、パン、カウンター商材、菓子、ソフトドリンクなどが好調に推移した。生活防衛意識が高まっている中でも、平均客単価はほぼ前年並みとなった。

協同乳業は2月10日から「のむメイトーのなめらかプリン」(180g、税別184円、画像)を発売する。3大要素のくちどけ、なめらか食感、濃厚な味わいはそのままに、飲んだ瞬間に口の中で「なめらかプリン」の香りが広がる。容器をタテに振る回数で食感を調整でき、1回は「どろっと」、5回は「とろっと」、15回は「なめらかー食感」になる。また「メイトーのなめらかプリン」25周年のラストを飾る新商品として「メイトーのなめらかプリンアイスバー」(70ml、170円)を2月10日よりコンビニで先行発売する(一般発売は3月3日)。「なめらかプリン」の濃厚な甘さとクリーミーな味わいをアイスで再現するため、特製とろーりソースが入っており、食べた瞬間「なめらかプリン」を口に入れたような甘さと風味が広がる。

2024年の来店客数は同0.9%増(実質1.1%増)の156億2572万人と3年続けてプラスとなった。来店客数は2015年0.2%増以降、2016年0.5%減、2017年1.8%減、2018年1.3%減、2019年1.6%減、2020年10.4%減、2021年2.5%減と前年割れが6年続き、2022年0.6%増と7年ぶりにプラス、2023年も2.9%増で2年連続でプラスとなっていた。

2024年の客単価は同0.2%増(実質0.3%増)の725.5円と11年続けて前年を上回っている。2013年に0.2%減の596.8円と前年を下回って以降、2014年0.2%増の600.2円、2015年0.7%増の601.2円、2016年0.9%増の605.6円、2017年1.5%増の611.5円、2018年1.9%増の619.1円、2019年2.1%増の632.6円、2020年6.4%増の673.2円、2021年3.2%増の694.9円、2022年2.8%増の715円、2023年1.2%増の723.5円と10年続けて前年を上回っていた。

●12月売上高1.2%減、13カ月ぶりー、客単価も5カ月ぶり減

一方、コンビニ7社の12月の売上高は前年同月比1.2%減の1兆8億3100万円と13カ月ぶりのマイナスとなった。12月は2023年に特需としてあったチケット売り上げの反動により、売上高が前年を下回ったものの、販促施策や訪日外国人の増加、好天に恵まれたことなどにより来店客数が増加し、おにぎり、カウンター商材、菓子、ソフトドリンクなどが好調に推移した。平均客単価も5カ月ぶりのマイナスだった。

商品別では全体の35.5%を占める「日配食品」が同0.6%増と3カ月続けてのプラス、26.8%を占める「加工食品」が同3.2%増と32カ月続けてプラス、32.4%を占める「非食品」が同3.4%増と9カ月続けてプラス、5.3%を占める「サービス」が同38.1%減と3カ月続けてマイナスだった。

「日配食品」はコーヒーなどのカウンター商材、おにぎり、弁当などの米飯類、パン、調理パン、惣菜類、調理麺、卵、加工肉(ハム、ウインナーなど)、牛乳、チルド飲料、乳製品(バター、チーズなど)、ちくわ類などの練物、ケーキなどの生菓子、サラダ、デザート類など。

「加工食品」は生菓子以外の菓子類、ソフトドリンク(乳飲料を除く)、ビール、ワイ1ンなどのアルコール飲料、食塩、砂糖、味噌、しょう油などの調味料、コーヒー、お茶などの嗜好品、米穀、乾物、各種の缶・瓶類、冷凍食品、アイスクリーム、レトルト食品、インスタント食品など。

「非食品」はたばこ、雑誌、新聞、衣料品、袋物類、文具類、乾電池、テープ、フィルム、電球・蛍光灯、燃料、サングラス、園芸用品、ゲームソフト、洗剤、化粧品、医薬品、医薬部外品栄養ドリンク、紙製品、切手・はがき・収入印紙など。

「サービス」はPOSAカード、コピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、ギフト券、各種チケット、宝くじ、D.P.E、レンタル、乗車券、航空券、宿泊券、クリーニングなど。ただし、電力料金などの公共料金などの扱いは含まない。

店舗数は同0.04%増の5万5736店と31カ月ぶりに前年実績を上回った(2024年11月5万5692店、10月5万5695店、9月5万5709店、8月5万5730店、7月5万5684店、6月5万5637店、5月5万5641店、4月5万5647店、3月5万5620店、2月5万5657店、1月5万5657店、2023年12月5万5713店、11月5万5725店、10月5万5746店、9月5万5790店、8月5万5810店、7月5万5772店、6月5万5742店、5月5万5724店、4月5万5759店、3月5万5739店、2月5万5852店、1月5万5787店。2022年12月5万5838店、11月5万5825店、10月5万5830店、9月5万5872店、8月5万5926店、7月5万5914店、6月5万5887店、5月5万5904店、4月5万5922店、3月5万5912店、2月5万5931店、1月5万5956店)。

また、店舗数の前月比では12月は11月を上回り、4カ月ぶりに前月を上回った。また、12月は5万5736店と3カ月ぶりに5万5700店を上回った。

12月の来店客数は同0.8%増の13億2201万人と3カ月続けてプラスだった。客単価は同1.9%減の757.1円と5カ月ぶりに前年を下回っている。