フード協、外食24年8%増、3年連続、外国人効果で、12月6%増

(月別の店舗数は全体の店舗数と業態別店舗数の総計が一致しないため、実質総数も記載しています。また、業態別の店舗数の前年同月比は過去の数値と整合性がとれないため、カッコ内に修正した「実質前年比」を記載しています。ただし、協会側は「ファーストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない」としています)
【銀座新聞ニュース=2025年1月28日】一般社団法人日本フードサービス協会(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は1月27日に2024年と2024年12月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

コロワイドグループの牛角は2月3日から14日まで全店(一部の店舗除く)で年に1度の肉の日(2月9日)を記念して「肉の日盛り」(画像)を販売する。牛角のメニュー4種を盛り合わせにした「肉の日盛り」(税込3222円)で、黒毛和牛カルビ、牛角上カルビ、30日間熟成した上ハラミ、上赤身で、約315グラムとボリュームがある。また、同期間内の平日のみ、通常価格1480円のアルコール飲み放題(90分制で70分ラストオーダー)を1129円(税込1242円)で提供する。さらに、同期間で生ビール(通常税別550円)を平日限定で209円(税込)で提供する。

それによると、2024年の外食需要は2023年5月8日以降の新型コロナ感染症の行動規制撤廃により、多くの業態でコロナ禍のダメージからの回復傾向がみられ、コロナ禍の中で健闘していた「ファーストフード」が2024年も引き続き牽引したことに加え、度重なる価格改定による「客単価の上昇」とあいまって、売り上げは前年比8.4%増と3年続けてプラスとなった。

年間を通して訪日外国人観光客数は大きく増加し、2024年は過去最高だったコロナ前の2019年を上回り、「ディナーレストラン」などを中心に、外食の売り上げのプラス要因となった。

だが、コメ価格をはじめ原材料費の高騰で「値上げ」せざるを得ない状況が続いており、客単価は上昇したものの(3.9%増)、一部企業では客数の伸び悩みがみられるなど、外食経営を圧迫している。

一方で、物価高騰に伴い消費者の節約志向も進んでおり、割引きキャンペーンや価格据え置きを実行する企業や、相対的に価格が安い「ファーストフード」などの企業が、堅調に推移する状況も見られた。また、全体では店舗数は同0.3%増、客数が同4.3%増、客単価が同3.9%増だった。

業態別では、ファーストフードが同8.1%増、ファミリーレストランが前年比9.5%増、パブレストラン/居酒屋が同5.5%増、ディナーレストランが同6.6%増、喫茶が同9.0%増、など、すべての業態が前年を上回り、3年連続プラスだった。

一方、2024年12月は雨天が少なく天候に恵まれ、年末年始が例年より長い連休で、年末帰省などの国内移動や単月で過去最高となる訪日外客数により外食需要は好調、外食全体の売り上げは前年同月比6.6%増、2021年12月から37カ月連続でプラスとなった。

一方で、仕事納めが27日となった曜日周りにより、オフィス立地の飲酒業態などの売り上げはほぼ横ばいとなった。客数は同2.6%増(2021年12月から37カ月連続でプラス)、客単価は同3.9%増(2021年10月から39カ月連続でプラス)となっている。

業態別では、ファーストフード業態(FF)は売り上げが同6.5%増と、2021年3月から47カ月続けてプラスとなっている。

「洋風」はクリスマス商品の訴求により需要堅調で、売り上げは同1.7%増となった。「和風」は高単価の海鮮メニューが好調で客単価を押し上げ、売り上げは同14.8%増となった。「麺類」は期間限定で意外性のあるサイドメニューなどが売り上げに貢献し、同15.9%増。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、価格改定による単価上昇で「持ち帰り米飯」の売り上げは確保されたが、「回転寿司」では逆に客数減となったところもあり、全体として売り上げは同1.9%増となった。

ファミリーレストラン業態(FR)は全体で同7.8%増、2022年3月から34カ月連続でプラスとなった。

FRは、全般的に帰省などによる年末需要が旺盛で、「洋風」は半額クーポンなどのお得なキャンペーンで集客する一方で、年末向け高単価メニューを打ちだしたことなどにより、売り上げは同6.4%増。「和風」は期間限定の食べ放題キャンペーンなどが集客増に貢献し、売り上げは同11.6%増。「中華」は創業記念キャンペーンなども好調で、売り上げは同12.1%増。「焼き肉」は土日数が少ない曜日周りが影響し、売り上げは同2.8%増にとどまった。

パブ・居酒屋業態は全般的に忘年会の事前予約が好調で、帰省客で賑う店もあったが、仕事納めが27日と例年より早く、休前日の少ない曜日周りでオフィス立地の店を中心に予約以外の集客が伸びず、売り上げはほぼ横ばいの同1.0%増、2021年11月から38カ月連続でプラスだった。

ディナーレストラン業態(DR)は引き続き堅調な訪日外国人旅行客需要に加え、帰省などによる年末需要も堅調、インフルエンザの流行や人手不足がマイナス要因となったものの、売り上げは同4.6%増、2021年11月から38カ月連続でプラスとなった。

喫茶業態は価格改定による客単価の上昇に加え、年末が長期連休となり、ターミナルや観光地立地の店が好調で、年末の福袋販売なども売り上げ増につながり、売り上げは同8.0%増、2021年11月から38カ月連続でプラスとなった。

日本フードサービス協会の統計は12月の会員(事業社数)が226社(2024年11月223社、10月226社、9月215社、8月225社、7月228社、6月228社、5月229社、4月233社、3月232社、2月225社、1月229社、2023年12月231社、11月228社、10月230社、9月230社、8月225社、7月226社、6月229社、5月228社、4月225社、3月223社、2月230社、1月236社)。

(2022年12月225社、11月214社、10月230社、9月232社、8月239社、7月223社、6月230社、5月237社、4月228社、3月221社、2月223社、1月227社、2021年12月225社、11月224社、10月225社、9月226社、8月229社、7月219社、6月211社、5月212社、4月229社、3月225社、2月213社、1月222社)。

店舗数が前年同月比0.2%増(実質0.2%減)の3万6645店(12月の総計は3万6398店、2024年11月3万6565店、10月3万6401店、9月3万5717店、8月3万6164店、7月3万6613店、6月3万6266店、5月3万7136店、4月3万7030店、3月3万6261店、2月3万6310店、1月3万6500店、2023年●12月3万6707店、11月3万6658店、10月3万6594店、9月3万6406店、8月3万6443店、7月3万6584店、6月3万6500店、5月3万6529店、4月3万6651店、3月3万6589店、2月3万6690店、1月3万6919店)。

(2022年12月3万6874店、11月3万6802店、10月3万6996店、9月3万6749店、8月3万7059店、7月3万6882店、6月3万7099店、5月3万6985店、4月3万6735店、3月3万6422店、2月3万5916店、1月3万6624店、2021年12月3万6573店、11月3万6743店、10月3万6679店、9月3万6354店、8月3万7603店、7月3万7763店、6月3万6772店、5月3万6600店、4月3万7788店、3月3万7389店、2月3万6757店、1月3万7475店)が対象。

内訳はファーストフードの事業社数が53社(2024年11月52社、10月51社、9月51社、8月51社、7月54社、6月54社、5月54社、4月54社、3月56社、2月54社、1月56社、2023年12月58社、11月58社、10月58社、9月57社、8月55社、7月56社、6月56社、5月55社、4月55社、3月55社、2月57社、1月58社)。

(2022年12月57社、11月54社、10月57社、9月58社、8月58社、7月56社、6月58社、5月61社、4月57社、3月55社、2月57社、1月54社、2021年12月56社、11月61社、10月56社、9月57社、8月62社、7月58社、6月56社、5月55社、4月57社、3月58社、2月55社、1月56社)。

店舗数が同1.1%増(実質1.7%減)の2万1045店(2024年11月2万0907店、10月2万0790店、9月2万0728店、8月2万0615店、7月2万0996店、6月2万1070店、5月2万1247店、4月2万1228店、3月2万1156店、2月2万1233店、1月2万1344店、2023年●12月2万1417店、11月2万1544店、10月2万1383店、9月2万1090店、8月2万1194店、7月2万1364店、6月2万1226店、5月2万1248店、4月2万1194店、3月2万1190店、2月2万1076店、1月2万1320店)。

(2022年12月2万1265店、11月2万1288店、10月2万1243店、9月2万1316店、8月2万1364店、7月2万1287店、6月2万1337店、5月2万1456店、4月2万1292店、3月2万1233店、2月2万1097店、1月2万1127店、2021年12月2万1264店、11月2万1434店、10月2万1302店、9月2万1422店、8月2万1556店、7月2万1309店、6月2万1545店、5月2万1093店、4月2万1608店、3月2万1620店、2月2万1356店、1月2万1693店)。

ファミリーレストランの事業社数が67社(2024年11月67社、10月67社、9月62社、8月66社、7月69社、6月67社、5月68社、4月68社、3月68社、2月67社、1月66社、2023年12月68社、11月67社、10月68社、9月68社、8月68社、7月66社、6月67社、5月67社、4月66社、3月66社、2月66社、1月69社)。

(2022年12月66社、3万店11月64社、10月66社、9月68社、8月69社、7月65社、6月66社、5月69社、4月66社、3月63社、2月63社、1月64社、2021年12月65社、11月62社、10月62社、9月62社、8月65社、7月60社、6月60社、5月61社、4月65社、3月61社、2月60社、1月63社)。
198,
店舗数が同1.4%減(実質1.9%減)の1万0124店(2024年11月1万0179店、10月1万0123店、9月9563店、8月1万0054店、7月1万0149店、6月9730店、5月1万0398店、4月1万0252店、3月1万0191店、2月1万0134店、1月1万0148店、2023年●12月1万0322店、11月1万0288店、10月1万0317店、9月1万0377店、8月1万0377店、7月1万0259店、6月1万0298店、5月1万0303店、4月1万0478店、3月1万0460店、2月1万0555店、1月1万0498店)。

(2022年12月1万0534店、11月1万0439店、10月1万0619店、9月1万0251店、8月1万0770店、7月1万0642店、6月1万0625店、5月1万0379店、4月1万0458店、3月1万0335店、2月9822店、1月1万0142万店、2021年12月1万0146店、11月1万0166店、10月1万0154店、9月9989店、8月1万0305店、7月1万0019店、6月1万0145店、5月1万0204店、4月1万0592店、3月1万0151店、2月9980店、1月1万0096店)。

パブ・居酒屋の事業社数が35社(2024年11月35社、10月36社、9月34社、8月36社、7月36社、6月36社、5月36社、4月37社、3月36社、2月36社、1月37社、2023年12月33社、11月34社、10月35社、9月34社、8月34社、7月33社、6月35社、5月36社、4月33社、3月34社、2月33社、1月34社)。

(2022年12月33社、11月32社、10月35社、9月34社、8月34社、7月34社、6月35社、5月36社、4月36社、3月35社、2月36社、1月37社、2021年12月35社、11月35社、10月38社、9月37社、8月37社、7月32社、6月31社、5月32社、4月37社、3月38社、2月36社、1月38社)。

店舗数が同0.3%減(実質1.6%増)の1854店(2024年11月1850店、10月1839店、9月1834店、8月1822店、7月1797店、6月1827店、5月1820店、4月1855店、3月1830店、2月1823店、1月1859店、2023年●12月1824店、11月1736店、10月1819店、9月1820店、8月1829店、7月1816店、6月1855店、5月1866店、4月1852店、3月1854店、2月1897店、1月1892店)。

(2022年12月1927店、11月1958店、10月1989店、9月1996店、8月1849店、7月1832店、6月2017店、5月2048店、4月1847店、3月1694店、2月1835店、1月2061店、2021年12月1871店、11月1883店、10月2110店、9月1961店、8月2503店、7月2349店、6月2108店、5月2302店、4月2472店、3月2341店、2月2335店、1月2484店)。

ディナーレストランの事業社数が25社(2024年11月25社、10月25社、9月25社、8月25社、7月24社、6月25社、5月26社、4月26社、3月26社、2月25社、1月25社、2023年12月26社、11月27社、10月26社、9月26社、8月25社、7月33社、6月27社、5月27社、4月28社、3月26社、2月30社、1月31社)。

(2022年12月29社、11月25社、10月28社、9月30社、8月31社、7月27社、6月28社、5月27社、4月28社、3月27社、2月28社、1月30社、2021年12月29社、11月26社、10月30社、9月30社、8月27社、7月30社、6月29社、5月30社、4月31社、3月29社、2月31社、1月30社)。

店舗数が同0.3%減(実質6,2%減)の903店(2024年11月900店、10月925店、9月898店、8月926店、7月922店、6月899店、5月933店、4月936店、3月895店、2月956店、1月960店、2023年●12月963店、11月967店、10月939店、9月934店、8月911店、7月952店、6月950店、5月981店、4月975店、3月964店、2月1017店、1月1065店)。

(2022年12月1028店、11月981店、10月996店、9月1081店、8月922店、7月990店、6月1009店、5月959店、4月995店、3月1018店、2月1040店、1月1100店、2021年12月1129店、11月1098店、10月1090店、9月923店、8月940店、7月944店、6月1002店、5月1012店、4月1084店、3月1075店、2月1137店、1月998店)。

喫茶の事業社数が25社(2024年11月24社、10月25社、9月24社、8月26社、7月25社、6月26社、5月26社、4月26社、3月25社、2月24社、1月23社、2023年12月25社、11月25社、10月26社、9月24社、8月24社、7月25社、6月24社、5月24社、4月23社、3月24社、2月24社、1月23社)。

(2022年12月22社、11月23社、10月24社、9月23社、8月25社、7月24社、6月24社、5月25社、4月22社、3月23社、2月22社、1月22社、2021年12月21社、11月22社、10月20社、9月21社、8月21社、7月20社、6月19社、5月19社、4月18社、3月21社、2月18社、1月17社)。

店舗数が同0.3%減(実質29.6%増)の2472店(2024年11月2479店、10月2472店、9月2466店、8月2468店、7月2460店、6月2460店、5月2467店、4月2469店、3月1902店、2月1908店、1月1899店、2023年●12月1908店、11月1902店、10月1897店、9月1901店、8月1903店、7月1914店、6月1903店、5月1870店、4月1897店、3月1888店、2月1899店、1月1898店)。

(2022年12月1893店、11月1913店、10月1900店、9月1887店、8月1901店、7月1900店、6月1856店、5月1901店、4月1897店、3月1905店、2月1908店、1月1963店、2021年12月1918店、11月1924店、10月1783店、9月1831店、8月2100店、7月2894店、6月1809店、5月1815店、4月1775店、3月2009店、2月1815店、1月1962店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の12月の売上高(既存店ベース)は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1965店)が前年同月比16.7%増と2021年3月から46カ月続けてプラス、2位の日本マクドナルド(国内直営店とフランチャイズ店の店舗数2988店)が同0.4%減と5カ月ぶりにマイナス、3位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3068店)は同15.2%増と2022年4月から34カ月続けてプラス、4位のFOOD&LIFE COMPANIES(スシロー、国内店舗数648店)が同0.3%増と2023年7月から18カ月続けてプラスとなった。