【銀座新聞ニュース=2025年2月10日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は2月12日から18日まで3階ギャラリー特設会場で「春を彩るヨーロッパのニードル刺繍レース 『身にまとうアクセサリー』」展を開く。
天本菜穂子さんが代表取締役を務めるルーマニアの伝統工芸レース販売の「アミーナ(Amiina)」(福岡県福岡市中央区黒門2-5、092-517-4253)がルーマニアのニードル刺繍レース(ルーマニアンマクラメ)などを販売する。丸善では「熟練職人たちの集中力が生む糸の美をどうぞお楽しみください」としている。
天本菜穂子さんによると、ルーマニアのニードル刺繍レースはルーマニアを含めバルカンや東ヨーロッパで見られる珍しい手編みレースで、一般のレースが狩猟用の「網」が原型といわれ繊細さが特徴なのに対して、ニードル刺繍レースは立体感が加わり、一線を画している。完成までに膨大な時間を必要とし、手間が大変かかるので、次第に作れる人が少なくなっている。
ニードル刺繍レースは1.繊細かつ立体的、2.ステッチやデザインには家族や子孫への祈りのメッセージが込められている、3.立体的で重厚感があるのに軽い、4.各家庭で次の世代、またその次の世代に渡す家宝、という特徴がある。わずか20センチ四方の手編みのレースを仕上げるのにおよそ2カ月もかかる。
天本菜穂子さんは熊本県熊本市生まれ、1985年に九州大学を卒業、1993年から3年間、ルーマニアで生活し、現地の手編みレースに触れて、1997年にルーマニアの伝統工芸レース販売の「アミーナ(Amiina)」を設立し、ニードル刺繍レースなどの販売を手がけている。
開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。