【銀座新聞ニュース=2025年2月13日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は2月12日、1月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比26.4%増の78億5346万円で、4カ月ぶりにプラスになったと発表した。
1月は例年、12月の最需要期の反動で11月と並んで年間で観客動員数がもっとも少ない閑散期で減少することが多い月だが、10月以降、3カ月連続で50億円以下の成績でマイナスが続いていた。この1月は2024年8月以来の70億円突破で、3カ月ぶりのプラスに転じた。
過去の1月の映画営業部門興行成績をみると、2009年が43億円、2010年が35億円、2011年が40億円、2012年が54億円、2013年が32億円と30億円から50億円にとどまっていたが、2014年が「永遠の0」の大ヒットもあって、91億円と大幅に伸びた。
その後、2015年が56億円、2016年が61億円、2017年も67億円と横ばいが続き、2018年が33億円と半減し、2019年も32億円とほぼ横ばい、2020年も36億円にとどまり、2021年が74億円と倍増し、2022年も73億円と堅調だったが、2023年が59億円に戻り、2024年は62億円だった。
一方、TOHO(トーホー)シネマズ、関西共栄興行、東京楽天地という連結3社ベースの東宝グループの映画館の1月の入場料収入は同6.0%増の56億7223万円と4カ月ぶりにプラスとなった。TOHOシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員については公表するのを止めている。
新たに1月に公開されたのは、10日公開の「孤独のグルメ」、17日公開の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning(ガンダム・ジークアクスービギニング)」、25日公開の「アンダーニンジャ」、31日公開の劇場アニメ「ベルサイユのばら」の4本だった。
興行通信社の映画興行ランキングによると、1月3日から5日の週は「グランメゾン・パリ」が初週で2位、「劇場版ドクターX FINAL」が5週目で5位、「聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団」が3週目で8位、「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」が4週目で9位、とトップ10入りは前週より1本増えて4本だった。
10日から12日の週は「グランメゾン・パリ」が2週目で1位、「劇映画 孤独のグルメ」が初週で3位、「劇場版ドクターX FINAL」が6週目で8位、「聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団」が4週目で10位と、トップ10入りは前週と同じく4本だった。
17日から19日の週は「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning」が初週で1位、「グランメゾン・パリ」が3週目で3位、「劇映画 孤独のグルメ」が2週目で9位と、トップ10入りは前週より1本減って3本だった。
24日から26日の週は「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning」が2週目も1位、「アンダーニンジャ」が初週で3位、「グランメゾン・パリ」が4週目で5位、「劇映画 孤独のグルメ」が3週目も9位と、トップ10入りは前週より1本増えて4本だった。
1月に映画館で上映された東宝の配給作品(TOHO NEXTを含む)は、「劇場アニメ『ベルサイユのばら』」(1月31日公開)、「アンダーニンジャ」(1月24日公開)、「シリーズ45周年記念!映画ドラえもんまつり」(1月17日から毎週順次公開で、1月は31日まで)、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning」(1月17日公開)、「Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025’+Alpha’in SEOUL LIVE VIEWING」(1月12日)。
「劇映画 孤独のグルメ」(1月10日公開)、「映画『グランメゾン・パリ』」(12月30日公開)、「映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』」(12月13日公開)、「聖☆おにいさん THE MOVIEーホーリーメンVS悪魔軍団」(12月20日公開)、「劇場版ドクターX FINAL」(12月6日公開)、「室井慎次 生き続ける者」(11月15日公開)、「室井慎次 敗れざる者」(10月11日公開)など。