【銀座新聞ニュース=2025年3月27日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は3月27日から4月2日まで古河原泉さんによる個展「Color of Existence」を開く。

大丸松坂屋百貨店のギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で3月27日から4月2日まで開かれる古河原泉さんの個展「Color of Existence(カラー・オブ・エグジスタンス)」のフライヤー。左が「好きなドレス」(油彩、キャンバス)、右が「青空の部屋」(油彩、キャンバス、2枚組の1枚)。
「女性」を中心に人物画を描き続けている油彩画家の古河原(こがはら)泉さんは「何層にも重ねられたピュアな色彩。そのピュアな色のピクセルで構成された人物や背景。描かれた女性の輪郭は、色面が曖昧に溶け出した背景の中にやわらかに浮かび上がります。油絵特有の立体的な質感で人物の感情を巧みにとらえ、無垢な清らかさを失わない存在を表現することに挑んで」(画廊)いる画家で、2023年以来、2年ぶりとなる今回は、新作を含む油彩、水彩作品約30点を展示する。
古河原泉さんは「私が表現したいもの」として、「人の美しさの根本は、外見や能力ではなく『在り方』にある」と考えている。「輝く『光』だけでなく、それによって足元におとす『影』もふくめた生物の生(なま)の在り様、とてつもなく清く美しく尊い。そんな自身の感覚が絶えない限り、私は彼女たちの在り様を表現したい。生の体温が語るストーリーを表現したい。感情と同じ方向に筆を流すことを続け、完結しない空間を描いていたい」としている。
古河原泉さんは1979年栃木県宇都宮市生まれ、2000年に宇都宮大学教育学部美術科を卒業、同年に栃木県芸術祭奨励賞、グラフィックデザイナーとして勤務し、2003年に光風会で初入選、光風会栃木支部新人賞(以降毎年入選)、2004年に日展で初入選(以降入選7回)、2005年に光風会奨励賞、2008年に下野新聞社賞を受賞、2010年に光風会会友、2014年に光風会を退会している。
29日と30日11時から17時30分まで古河原泉さんが来場する。
開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。入場は無料。