【銀座新聞ニュース=2025年4月2日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は4月5日から23日までアートスペース「GINZA ATRIUM」でdugudagiiさんによる個展「Symbiosis」を開く。

銀座蔦屋書店で4月5日から23日まで開かれるdugudagii(ドゥグダギィ)さんの個展「「symbiosis(シンピオシス)」に出品される「stabinos(スタビノス)」(acrylic、ceramic、2025年)。
スケートボードを趣味とするアーティストのdugudagiiさん(ドゥグダギ、福崎進)さんは主にレジンやアクリルなど透明感のある合成樹脂に、草花、セラミックのオブジェクトを封入した立体作品(花器)を制作しており、今回は自身の経験や趣向により紡ぎ出される、生物的なイメージや無機質なイメージまで、自らの頭の中で共生するものをアクリルの中に閉じ込めた立体作品を展示する。
重力や時間という概念を排除したアクリルという空間に閉じ込めることで、イマジネーションの世界における自然と不自然が共存するさまを表現している。「生活の中で活用しながら空想と現実が混じわる起点となってほしい」というdugudagiiさんの思いから、鑑賞物としてだけでなく花器としての機能も備えた作品となっている。
dugudagiiさんは今回の「symbiosis(シンピオシス、共生)」について、「現在、私の頭の中で共生する物を具体化」したという。「ずっと昔から自然と自分の中に存在する物でした。それは生物的であったり空間的な記憶であったり、または無機質な物であったり、それらの性質や感覚を具体化し作品として表現するには、自然とそこに有る様と、なにか不自然にも思える様との矛盾した見え方こそがテーマの持つ性質として重要」とする。
「言い換えれば重力と空間と物と時間の関係を一時的に無視する」ことで、「その表現にあたり私はまず切り取った空間を想定しました。またそれをアクリルブロックに置き換え疑似的な空間と想定し、セラミックで制作したオブジェクトを中に配置する事でテーマの性質を表現しようと試み」たとしている。
また、今回の作品はすべて花器で、それは「用の性質を持たせる事で空想と現実と時間のリミックス作業の基となり起点となり、そこから広まる現実の空間も広げたいとの思いで花器という性質を持たせた」としている。
dugudagiiさんは1977年東京都生まれ、2000年より独学で絵画、グラフィック制作を始め、「dugudagii」名で発表し、2009年より樹脂による立体物の制作を開始、主に透明の樹脂に草花を封入し、樹脂のシェイプと封入された草花で構築された作品を発表している。
2023年よりアクリル樹脂を使用し、自身の趣向やバックボーンに基づいた象徴的な素材やイメージ、コンテキストを透明な個体に閉じ込め、立体物として表現している。2019年から個展を開いている。
4月4日18時30分から20時までdugudagiiさんも来場して、レセプションを開く。
開館時間は11時から19時(最終日は18時)。入場は無料。月曜日は休み。