丸善丸の内でとよたかずひこ「ももんちゃん」原画展、サイン会も

【銀座新聞ニュース=2025年4月14日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は5月2日まで3階児童書売場壁面ギャラリーで、とよたかずひこさんによる「ももんちゃんあそぼう ももんちゃん あっぷっぷっ」原画展を開いている。

丸善・丸の内本店で5月2日まで開かれている、とよたかずひこさんの「「ももんちゃんあそぼう ももんちゃん あっぷっぷっ」原画展に展示されている絵本の表紙。

絵本作家のとよたかずひこ(豊田一彦)さんが3月に「ももんちゃんあそぼう ももんちゃん あっぷっぷっ」(童心社、税込990円)を刊行したのを記念して、原画展を開いている。「ももんちゃん あっぷっぷっ」の制作過程をたどる内容を紹介し、手描きのラフスケッチなどの資料も展示されている。

「ももんちゃんあそぼう ももんちゃん あっぷっぷっ」は、きんぎょさん、きんぎょさん、にらめっこしましょ、あっぷっ…ぷっ、こちらをしっかり見つめているきんぎょさんが、ページをめくると、ほっぺをふくらませて楽しいお顔に!、という絵本で、ほかに、さぼてんさん、おばけさんも、あっぷっ…ぷっ。ももんちゃんが、“あっぷっぷっ”したら…。「顔」が大好きで、表情からいろいろなことを読みとり、まねをするのも好きなあかちゃん。いっしょに“ぷっ”の顔をまねして、コミュニケーションを楽しめる絵本となっている。

とよたかずひこさんの「ももんちゃんあそぼう」シリーズは、かわいくて、ちょっぴりふしぎなあかちゃん・ももんちゃんのえほんシリーズで、2001年9月に「どんどこ ももんちゃん」と「ももんちゃん どすこーい」が刊行されたのが最初で、2002年5月に「すりすり ももんちゃん」、2002年11月に「ももんちゃん のっしのっし」、2003年4月に「かくれんぼ ももんちゃん」、2004年4月に「ごくらく ももんちゃん」、2005年4月に「ももんちゃん えーんえーん」、2006年4月に「ももんちゃん ぽっぽー」、2007年4月に「ももんちゃん あーん」、2008年4月に「ゆーらり ももんちゃん」。

2009年3月に「どろんこ ももんちゃん」、2010年3月に「こちょこちょ ももんちゃん」、2011年9月に「ももんちゃん ぎゅっ!」、2012年3月に「ぱたぱた ももんちゃん」、2013年2月に「ももんちゃん し~」、2013年12月に「まてまて ももんちゃん」、2014年9月に「ももんちゃん ぴょーん」、2016年3月に「なでなで ももんちゃん」、2017年10月に「おんなじおんなじ ももんちゃん」、2019年3月に「おんぶおんぶの ももんちゃん」。

2020年3月に「ぱかぱか ももんちゃん」、2021年3月に「ももんちゃん どこへいくのかな?」、2022年4月に「ないしょないしょの ももんちゃん」、2023年3月に「ももんちゃんと ももんがくん」、2024年3月に「とんとん ももんちゃん」が刊行されている。

このほかに、2010年11月に「ももんちゃんのポップアップえほん おめでとうのももんちゃん」、2012年10月に「はじめましてのももんちゃん」(3冊セット)がある。

とよたかずひこさんは1947年宮城県仙台市生まれ、早稲田大学第一文学部を卒業、フリーのイラストレーターを経て、長女の誕生をきっかけに絵本作家となり、1997年に「でんしゃにのって」で厚生省(当時)中央児童福祉審議会児童文化財特別推薦を受け、2001年に「どんどこももんちゃん」で第7回日本絵本賞を受賞、「あめですよ」が小学1年生の国語の教科書(東京書籍)に採用される。

主な作品に、「ももんちゃんあそぼう」シリーズ(童心社)、「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、「でんしゃにのって」などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ、「ワニのバルボン」シリーズ、「あかちゃんのりものえほん」シリーズ、「めんこいあかちゃん」シリーズ(アリス館)などがある。紙芝居に「でんしゃがくるよ」や「もみもみおいしゃさん」、「ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ」〔2018年に第56回高橋五山賞〕(童心社)などがある。

20日11時から2階イベントスペースで、とよたかずひこさんによるサイン会を開く。会場で対象書籍を購入すると、希望者に整理券を配布する。

サイン会は1部から5部まであり、定員は先着順で60人、電話でも予約できる。ただし、時間を選ぶことはできない。

開場時間は9時から21時まで(最終日は19時)。