上野の相国寺展で若冲よかったよ、応挙の滝の絵もすごい(433)

【tamaoのOL独り言=2025年5月2日】いよいよ連休です。今年は為替や物価高の影響をうけて、海外観光する人は少ないとのことですが、行きたい人は計画的に予定していますよね。季節もいいですし、出かけたくなります。私はゴールデンウィーク(GW)といえばなんですが、上野で見たい展覧会をやっているので今年も行ってきました。

東京藝術大学の門の前です。5月らしい緑と空の青さ!

「相国寺(しょうこくじ)展」が開催されているということで、相国寺に深い関係のある伊藤若冲(じゃくちゅう、1716-1800)の作品がたくさんあったのですが、その伊藤若冲が影響を受けた作品も多くあって、美術展ってペンでメモを取れないので、情報量が多すぎて図録買いました。でも図録買ったら情報がさらに多くて…。楽しく読み返しています。

何年か前に京都の相国寺に行って、隣にあった美術館にも寄ってきたのですが、あまり印象に残っていなくって。期待していた雪舟(せっしゅう、1420-1506)の作品はなかったんですが、展示作品は素晴らしいものばかりでした。

例えば「十牛(じゅうぎゅう)図巻」という禅の修行における入門から悟りに至る過程を牛と人間との関係に例えた十の場面が描かれているんだけど、1つだけ白欄になっていたものがあって、「人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)」といって迷いも悟りもない胸中を表しているそう。

牛は見失った自分の心なんですって。禅の修行ですね。相国寺の画僧の周文(室町時代中期の禅僧、生没年不詳)が描いたとされてます。お目当ての雪舟の絵は小さすぎて、通り過ぎちゃってました。戻って再度見ちゃった。

なんで雪舟なのかというと、去年から雪舟の国宝の作品のことが気になってしまってて。もし、また展示されることがあったら、どこでも見に行こうと思ってます。その作品は絵の構図が雪舟の時代では考えられないものだと聞いてますが、果たしてどうなんでしょうか?

今回の展示作品は若き日の雪舟の作品が展示されていて、相国寺で禅と画を学んだという。あ、でも作品は相国寺のものではなかったけど。

また、円山応挙(1733-1795)の「大瀑布(おおばくふ)図」も凄かった。作品から滝の音が聞こえてきそうでした。大きな作品であるのに滝の下にある岩の周りの波が緻密に描かれていました。現在のアーティストで滝を多く描かれている方がいらっしゃいますが、どっちがリアルなんだろうかと思ってしまいました。

本当に説明が下手で、作品の凄さを伝えられてないと思いますが、もう少しの期間(5月25日まで)開催されてますので、ぜひ見に行ってみてください。

GWのせいなのか、ちょっと人は多かったけど、今回も大満足でした。上野は他にもいろいろありまして。次回に書きますね(敬称略、中堅企業に勤めるOLのタマオさんが日常の生活について思っていることを不定期に書きます。注書きは著者と関係ありません)。