【銀座新聞ニュース=2025年5月6日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は5月23日まで3階児童書売り場壁面ギャラリーでこみねゆらさんによる「おちゃにきませんか」原画展を開いている。
絵本作家、イラストレーター、人形作家のこみねゆらさんが4月28日に創作絵本「おちゃにきませんか」(理論社、税込1650円)を刊行したのを記念して、原画展を開いている。数量限定でこみねゆらさんの直筆サイン本も販売している。
「おちゃにきませんか」はレモンの木がめじるしのおうちでお茶会が開かれる。お隣さんを待ちますがなかなかやってこず、お迎えにいくと洋服に迷う姿が。選ぶのを手伝い、もうひとつのお隣さんもやってきて、さあ、嬉しい楽しい時間の始まりという、どこまでも愛しい、細やかで豊かな、幸いの空間が広がる作品としている。
編集者は「登場するひとりひとりに、そして彼女らをいろどるひとつひとつに宿った、たしかに存在する重み…。その正体はラストでわかります。ひとたびページをひらけば、きっと招待客のひとりになって、お茶をのみ、ごっこ遊びを楽しみ、おしゃべりに花さかせることでしょう」。
こみねゆらさんは1956年熊本県熊本市生まれ、東京藝術大学美術学部絵画科を卒業、同大学大学院を修了、1985年にフランス政府給費留学生としてフランスに留学し、エコール・デ・ボザールで学び、絵本、人形の仕事をはじめ、1992年に絵本「レ・デュ・スール(Les deux soeurs、ふたりの姉妹)」でデビューし、1994年に帰国した。
2004年に「さくら子のたんじょう日」(文章は宮川ひろさん)で第10回日本絵本賞、2012年に「ともだちできたよ」(文章は内田麟太郎さん)で第18回日本絵本賞、2015年に「オルゴールのくるくるちゃん」で講談社出版文化賞絵本賞を受賞した。
開場時間は9時から21時(最終日は19時)。