【銀座新聞ニュース=2025年5月13日】キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルムなど13社で構成されているカメラ映像機器工業会(CIPA=Camera&Imaging Products Association、港区芝浦3-8-10、MA芝浦ビル、03-5276-3800)はこのほど、3月のデジタルカメラ生産出荷実績を発表した。

富士フイルムはこのほど、撮ったその場ですぐにプリントが楽しめる「instax チェキリーズ」の最新エントリーモデルとして、「instax mini 41(インスタックスミニフォーティーワン)」(mini 41)を発売した。「mini 41」は「instax mini 40」のデザイン・機能を進化させたアナログインスタントカメラで、黒とダークトーンのシルバーを基調にオレンジ色をアクセントにしたクラシックデザインを採用。接写時にファインダーから見える視野と実際のプリントに写る範囲のズレを防ぐ「クローズアップモード」を搭載し、撮影シーンに合わせて最適な明るさで撮影できる「オート露光機能」の進化により、「クローズアップモード」設定時にも、接写に適したシャッタースピードやフラッシュ光量に自動調整する。想定価格は価格.comで税込1万5670円から1万6500円。
それによると、3月のデジタルカメラの生産は台数で前年同月比8.4%増の65万6461台で3カ月ぶりのプラス、金額で同27.4%増の419億3841万円で8カ月続けてプラスだった。一方、出荷は台数が同6.1%増の65万3140台で11カ月続けてプラス、金額が同0.3%増の571億4592万円と6カ月続けてプラスだった。
出荷のうち、日本国内向けの出荷台数が同24.1%増の8万3675台、金額が同44.9%増の58億1565万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同3.9%増の56万9465台、金額が同3.1%減の513億3027万円だった。
デジタルカメラの輸出の地域別では、中国向けが台数で同7.3%増の15万1234台、金額で同9.1%増の140億7507万円と好調で、日本・中国以外のアジア向けが台数で同1.0%増の7万7815台、金額で同2.8%減の77億8813万円、ヨーロッパ向けが台数で同3.1%増の13万5920台、金額で同5.9%増の108億2126万円、アメリカ(米州)向けが台数で同1.7%増の18万3298台、金額で同2.4%増の163億4386万円、その他地域向けが台数で同18.4%増の2万1198台、金額で同17.4%増の23億0196万円だった。
タイプ別でみると、レンズ一体型は生産が台数で同1.7%増の16万8686台、金額で同24.0%増の79億4902万円、出荷が台数で同16.5%増の18万0235台、金額が同42.1%増の114億7434万円だった。うち、日本国内向けの出荷が台数で同22.4%増の4万3338台、金額が同100.5%増の21億8560万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同14.8%増の13万6897台、金額が同33.0%増の92億8874万円だった。
レンズ交換式は生産が台数で同10.9%増の48万7775台、金額で同28.2%増の339億8939万円、出荷が台数で同2.6%増の47万2905台、金額で同6.6%減の456億7158万円だった。日本国内向け出荷が台数で同26.0%増の4万0337台、金額で同24.1%増の36億3005万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同0.9%増の43万2568台、金額で同8.6%減の420億4154万円だった。
レンズ交換式のうち、一眼レフの生産が台数で同17.6%減の6万9610台、金額で同4.9%減の25億3278万円、出荷の台数が同15.4%減の6万8037台、金額が同19.4%減の32億2122万円だった。日本国内向け出荷が台数で同11.3%減の1517台、金額で同9.1%増の1億1191万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同15.5%減の6万6520台、金額で同20.1%減の31億0931万円だった。
レンズ交換式のうち、ミラーレスは生産が台数で同17.7%増の41万8165台、金額が同31.9%増の314億5661万円、出荷の台数が同6.5%増の40万4868台、金額が同5.5%減の424億5037万円だった。日本国内向け出荷が台数で同28.1%増の3万8820台、金額で同24.7%増の35億1814万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同4.6%増の36万6048台、金額で同7.5%減の389億3223万円だった。