【銀座新聞ニュース=2025年5月30日】おもちゃ業界第3位のバンダイナムコホールディングス傘下で、映像事業会社のバンダイナムコフィルムワークス(渋谷区恵比寿1-18-14、恵比寿ファーストスクエア)は6月12日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「リライト」の公開記念前夜祭を開催する。
12日18時30分からの上映前に、監督の松居大悟さんをはじめ、主人公の「石田美雪」役の池田エライザさん、300年後の未来から来る美雪の恋人「園田保彦」役の阿達慶(あだち・けい)さん、美雪のクラスメイトの「林鈴子」役の久保田紗友さん、同じくクラスメイトの「酒井茂」役の倉悠貴(ゆうき)さん、クラスメイトの「雨宮友恵」役の橋本愛さんが舞台に登場してあいさつする。
「リライト」はホラー作家の法条遥さんの同名の小説が原作で、2012年4月にハヤカワSFシリーズJコレクションから単行本が刊行され、2013年7月にハヤカワ文庫から出版されている。監督が松居大悟さん、脚本が上田誠さんで、オール尾道ロケで映画化されたSF青春ミステリーだ。園田保彦役の阿達慶さんはオーディションで選ばれている。
物語は高校3年の夏、美雪の学校に保彦という少年が転校してくるところからはじまる。ある小説に憧れて300年後からタイムリープしてきたという保彦と秘密を共有することになった美雪は、彼に恋をする。
7月21日、美雪は保彦にもらった薬を使い、10年後の自分に会うためタイムリープする。未来の美雪は過去の自分に、自身の著書だという本を見せるが、それは未来で保彦が出会う小説だった。
過去に戻ってきた美雪は、この夏の保彦と自分の物語を書いて時間のループを完成させることを約束し、未来へ帰る保彦を見送る。10年後、ようやく本を出版した美雪は、過去からタイムリープしてくるはずの自分を待つが、なぜか一向に現れない。謎を探るなかで同窓会に参加した彼女は、同級生から驚きの真実を知らされる。
松居大悟さんは1985年福岡県北九州市生まれ、慶應義塾大学経済学部を卒業、在学中に演劇サークル「創像工房 in front of.(イン・フロント・オブ)」に入団、2006年に団体内において「劇団ゴジゲン」を結成し、「ヨーロッパ企画」の上田誠さんの演出を手伝い、2008年4月に独立し、全公演の作・演出・出演を手掛けた。
2009年にNHK「ふたつのスピカ」で連続ドラマ脚本を担当し、2011年に「ちょうどいい幸せ」で沖縄映像祭でグランプリ、2012年に映画「アフロ田中」で映画監督デビュー、2013年に「アフロ田中」が「Asian Summer Film Festival」で最優秀映画賞、また、「クリープハイプ」のメジャーデビュー以降のビデオクリップも手掛けている。
2015年11月に「私たちのハァハァ」と「ワンダフルワールドエンド」で第7回TAMA(タマ)映画賞(第25回映画祭TAMA CINEMA FORUM)で最優秀新進監督賞、2021年に「ちょっと思い出しただけ」で第34回東京国際映画祭で観客賞、スペシャルメンションなどを受賞している。
チケットはチケットぴあで先行抽選を受付中で1日23時59分締め切り。4日10時から11日16時まで一般発売する。料金は全席指定で2200円均一。プレミアBS(ボックスシート)は1000円プラス。