TOEI「あぶデカ」上映で舘ひろしと柴田恭兵が挨拶

【銀座新聞ニュース=2025年6月11日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は6月21日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトの一環として、映画「あぶない刑事」と「またまたあぶない刑事」を上映する。

「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトの一環として公開される劇場映画第1作「あぶない刑事」(1987年)、劇場映画第2作「またまたあぶない刑事」(1988年)、劇場映画第3作「もっともあぶない刑事」(1989年)のシリーズ3作のフライヤー。

5月9日から開かれている「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクト(7月27日閉館)の一環として、「あぶない刑事」シリーズとしては、「あぶない刑事」が6月21日13時、23日19時、25日12時、26日12時に上映される。「またまたあぶない刑事」は6月21日16時30分、25日19時、26日14時10分に上映され、「もっともあぶない刑事」が6月21日19時40分、23日12時、24日18時10分、26日16時20分に上映される。

このうち、21日13時の「あぶない刑事」の上映終了後と16時30分の「またまたあぶない刑事」の上映開始前に、神奈川県警港警察署捜査課の刑事「タカこと鷹山敏樹」役の舘(たち)ひろしさん(1950年生まれ)、「ユージこと大下勇次」役の柴田恭兵さん(1951年生まれ)が舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、あぶない刑事(あぶデカ)」は1986年10月5日から1987年9月27日にかけて日本テレビ系列で放送された連続テレビドラマで、1987年にテレビシリーズ第2作「もっとあぶない刑事」が放送された。物語は再開発を間近に控えた横浜を舞台に、神奈川県警港警察署捜査課の刑事コンビ、タカこと鷹山敏樹(舘ひろしさん)とユージこと大下勇次(柴田恭兵さん)の破天荒な活躍を描いた刑事ドラマだ。2024年5月に公開された第8作「帰ってきた あぶない刑事」では、鷹山敏樹と大下勇次は警察を定年退職して、探偵を営んでいるという設定になっている。

銃撃・格闘戦などのアクションシーンに加えて、トレンディドラマを思わせる軽妙な演出や、都会的なファッション性などを盛り込んだ作風が特徴で、それまでの刑事ドラマの視聴者層とは異なる若年層を中心に社会現象的なヒットとなり、足掛け30年以上にわたって断続的に劇場映画などのシリーズ展開が行われている。

テレビシリーズは基本的に一話完結型で、シリーズの横軸として、広域暴力団「銀星会」との敵対関係も描かれている。1987年12月には劇場映画第1作「あぶない刑事」(監督は長谷部安春=1932-2009=)が公開され、興行収入は26億円で、1988年の正月映画第1位、同年邦画配収第3位のヒットを記録した。

1988年夏に劇場映画第2作「またまたあぶない刑事」(監督は一倉治雄さん、興収は18億円)が公開され、テレビシリーズ第2作は金曜夜8時枠に時間帯を移して2クール(半年間)放送、それに続く形で劇場映画第3作「もっともあぶない刑事」(監督は村川透さん、興収は12億円)をもってシリーズは一旦の区切りを迎えた。

続編を望む声に応え、「もっともあぶない刑事」から7年後の1996年秋、当時の主なオリジナルキャストが再結集する形で劇場映画第4作「あぶない刑事リターンズ」(監督は村川透さん、興収は9.1億円)が公開された。広域暴力団・銀星会が「もっともあぶない刑事」で壊滅したため、新たな敵として、カルト犯罪組織が据えられている。

1998年秋にはテレビと映画のメディアミックスによる「あぶない刑事フォーエヴァー」を制作、前編を「TVスペシャル’98」としてテレビ放送し、後編は劇場映画第5作「あぶない刑事フォーエヴァーTHE MOVIE」(監督は成田裕介さん、興収は8.8億円)として公開された。

2005年10月22日には劇場映画第6作「まだまだあぶない刑事」(監督は鳥井邦男さん、興収は8.1億円)が公開された。劇場映画第7作「さらばあぶない刑事」(監督は村川透さん、興収は16.3億円)を最後とするはずのシリーズの完結版が2016年1月30日に公開された。しかし、2024年5月24日に第8作として「帰ってきた あぶない刑事」(監督は原廣利=ひろと=さん、興収は16.4億円)が公開された。

チケットはすでにチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、13日11時締切。14日10時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。