日比谷「夏の砂」完成披露でオダギリジョー、髙石あかりら挨拶

【銀座新聞ニュース=2025年6月12日】中堅の映画配給会社のアスミック・エース(港区六本木6-1-24、ラピロス六本木)は6月17日にTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「夏の砂の上」の完成披露イベントを開く。

7月4日から一般公開される「夏の砂の上」((C)2025映画「夏の砂の上」製作委員会)。

17日19時から完成披露イベントを開くが、上映前に監督で脚本を手掛けた玉田真也さんをはじめ、主人公の「小浦治」役で、共同プロデューサーをつとめたオダギリジョーさん、小浦治の姪「川上優子」役の髙石あかりさん、小浦治の妻「小浦恵子」役の松たか子さん、小浦治の妹で川上優子の母親「川上阿佐子」役の満島ひかりさん、小浦治が働いていた造船所の同僚「陣野航平」役の森山直太朗さん、川上優子に好意を寄せる「立山孝太郎」役の高橋文哉さん、造船所の同僚「持田隆信」役の光石研さんが舞台に登場してあいさつする。

公式サイトによると、「夏の砂の上」は劇作家、演出家、立教大学教授の松田正隆さんが1998年に書いた戯曲が原作で、1999年に第50回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞している。1998年に平田オリザさんが舞台化し、その後も幾度となく舞台で上演されており、2022年には主演・田中圭さん、演出・栗山民也さんで上演され、監督の玉田真也さんも自身の劇団「玉田企画」で2022年に上演している。

物語は雨が一滴も降らない、からからに乾いた夏の長崎が舞台で、幼い息子を亡くした喪失感から、幽霊のように坂の多い街を漂う小浦治。妻の恵子とは、別居中だ。この狭い町では、元同僚の陣野と恵子の関係に気づかないふりをするのも難しい。

働いていた造船所が潰れてから、新しい職に就く気にもならずふらふらしている治の前に、妹の阿佐子が、17歳の娘・優子を連れて訪ねてくる。おいしい儲け話にのせられた阿佐子は、1人で博多の男の元へ行くためしばらく優子を預かってくれという。こうして突然、治と姪の優子との同居生活がはじまることに。

高校へ行かずアルバイトをはじめた優子は、そこで働く先輩の立山と親しくなる。懸命に父親代わりをつとめようとする治との2人の生活に馴染んできたある日、優子は、家を訪れた恵子が治と言い争いをする現場に遭遇する。

ウイキペディアによると、玉田真也さんは1986年石川県金沢市生まれ、慶応大学を卒業、在学時に演劇サークル「創像工房 in front of.」に参加、数々の作品に関わることで演劇に目覚め、大学卒業後も活動を続けようと2011年に平田オリザさんの「青年団」の演出部に入団、平田オリザさんや五反田団さんの演出助手をつとめ、2012年に青年団にリンクする形で自身の劇団「玉田企画」を旗揚げした。すべての作品で作・演出を担当している。

以降、テレビや映画の脚本など映像分野にも進出し、また、「ラブレターズ」の塚本直毅さん、「ハイパーポテンシャルズ」のポテンシャル聡さん、「ゾフィー」の上田航平さんとユニット「弱い人たち」を組むなど、コメディ方面への造詣も深い。2019年に「あの日々の話」で映画監督としてデビューし、2020年にフジテレビ系のドラマ「JOKER(ジョーカー)×FACE(フェイス)」の脚本で第8回市川森一脚本賞を受賞している。

チケットは現在、先行抽選販売を受付中で13日11時締め切り。14日10時から16日16時まで先着順で一般販売する。料金は2200円均一。