丸善日本橋でガラス工芸展、小島誠、田邉玲子、力石直子ら8人

【銀座新聞ニュース=2025年6月10日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は6月11日から17日まで3階ギャラリー特設会場で日本ガラス工芸協会会員による「初夏のガラス展」を開く。

丸善・日本橋店で6月11日から17日まで開かれる「日本ガラス工芸協会 初夏のガラス」展」のフライヤーと8人の作品。

1972年に設立された「日本ガラス工芸協会(JGAA)」(練馬区中村北4-14-4、03-3577-0908)の会員8人による「初夏のガラス展」を開く。

今回、出品するのは大浦容紫子(よしこ)さん、理事の桑原あずささん、小島誠さん、副理事長の田邉玲子さん、松田博さん、山口浩二さん、監事の吉井こころさん、理事の力石直子さんの8人。

日本ガラス工芸協会は1972年にガラスを共通の素材として創作活動をしている作家、クラフトマン、デザイナーたちが呼びかけ、正会員56人で設立され、岩田久利(1925-1994)が理事長に就任し、1974年に最初の「日本のガラス展」を開き、1978年に2回目を開き、以降、3年ごとに協会展、毎年として企画展を開いており、現在の会員数は約100人。理事長は神田正之さん。

大浦容紫子さんは1968年生まれ、1992年にイタリアのイタリア国立美術学校ガラス科にてマエストロのToso Martino(トーソー・マルティノ)さんに吹きガラスを師事、Manetti Renzo(マネッティ・レンゾー)さんにステンドグラス・絵付けを師事、Barontini Marcello(バロティーニー・マルチェロ)さんにサンドブラスト鏡装飾を師事し、1994年にガラス工房「Girasole(ジラソール)」を設立、2015年に一般社団法人「CSGA」を設立した。

2013年に「第39回i.m.a.展」で東京都知事賞(2003年から2023年まで毎年出品し、努力賞1回、奨励賞5回 、優秀賞2回、2018年に松田記念賞)などを受賞している。日本ガラス工芸学会会員、JLCA認定ライティングコーディネーター。

桑原あずささんは1959年京都府生まれ、1995年に「工房ラ・ミュール」にてステンドグラスの製作助手、1998年からサンドブラストで作品を制作、2004年に第2回ステンドグラス美術展で審査員奨励賞(2006年に第3回展で奨励賞)、2007年に京都市京展で入賞している。

小島誠さんは1950年生まれ、1979年にデンマークのスノーベックガラス工房にて製作指導を受け、1981年に群馬県安中市磯部にガラス工房を設立、1983年から朝日現代クラフト展に出品(1985年、1988年、1989年も出品)、1986年に日本クラフト展(1988年、1990年、1998年に出品)、国際ガラス工房展の出品(1988年、1990年、1998年)に出品、1987年に日本のガラス展に出品(1990年、1993年、1996年、1999年、2002年、2005年にも出品)、1988年にヤマハ工芸展(葛城工芸展)に出品(1994年まで毎年出品)、1996年に東京ガラスアート展に出品、1998年に国際ガラス展に出品、2001年にアメリカの「NEW GLASS REVIEW 21」に出品している。

田邉玲子さんは1952年東京都生まれ、1972年に女子美術大学造形科グラフィックデザインを卒業、同年に三越に入社、グラフィックデザイナーとして勤務し、1977年に三越を退社、2000年に東京商工会議所よりカラーコーディネイター1級を取得、2004年にJABA日本ブラストアート協会展で入賞(2006年まで3年連続で入賞)、2005年に個展、2006年に手工芸展で入選、「第61回新匠工芸会東京展」で新人賞、日本手工芸美術展で入選(2007年に新人金賞、2009年に金賞)している。

2007年に伝統工芸諸工芸部会展で入選、新匠工芸会で入選(2009年に努力賞)、2008年に日本ガラス工芸協会に入会、2009年に「第5回雪のデザイン賞」で奨励賞などを受賞、2018年に台湾にて展示会を開いている。

松田博さんは2017年に第26回伝統工芸諸工芸展に出品、2018年に第49回東海伝統工芸展に出品(2019年も出品)している。

山口浩二さんは1952年鹿児島生まれ、1971年にノリタケ・カンパニーリミテドに入社し、吹きガラスの修業を始め、1980年年に伝統工芸新作展で初入選(以後21回入選)、1982年に第29回日本伝統工芸展で初入選(以後13回入選)、1986年に神奈川県美術展で初入選(以後15回入選、1994年に特別奨励賞)、1988年に「87年鑑日本のグラスアート」で入選、伝統工芸部会展で初入選(以後10回入選、2000年に日本工芸会賞)、1990年に「第6回伝統工芸第七部会展」で文化庁長官賞、1991年に「91朝日現代クラフト展」で入選(2005年も入選)、「91金沢工芸大賞展」で入選している。

1997年に「ビアマグランカイ’97」で初入選(1998年、2002年、2004年、2006年、2008年も入選)、1998年に「第38回伝統工芸新作展」で奨励賞、2000年に第40回伝統工芸新作展」で鑑審査委員(2002年、2006年も)、2000年にノリタケ・カンパニーリミテドを退社、2001年にノリタケ・アーティストクラブのグラススタジオ講師、2002年に「テーブルウェアフェスティバル’02」で大賞(2004年に入選)、経済産業省製造産業局長賞、2003年に第11回伝統工芸・神奈川会展で神奈川研究会会長賞などを受賞している。

吉井こころさんは1973年東京都生まれ、1998年に多摩美術大学ガラスコース修士課程を修了、2018年に東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻ガラス造形を修了した。2008年に第44回神奈川県美術展で大賞、第1回大一美術館現代ガラス大賞展で入選、第4回黄金崎クリスタルパークの「器のかたち・現代ガラス展」で入選、2009年に山陽小野田の現代ガラス展で入選、2012年に「第5回現代ガラス展in山陽小野田」で隈審査員賞を受賞している。

力石直子さんは1976年生まれ、1999年に女子美術大学芸術学部工芸科ガラスコースを卒業、同年に「’99日本のガラス展」公募部門で入選(以降毎回出品)、2001年に同大学大学院(領域・陶造形)を修了した。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。