【銀座新聞ニュース=2025年6月5日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は6月5日から11日まで蟹江杏さんによる「新作展2025」を開く。

大丸松坂屋百貨店の「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で6月5日から11日まで開かれる蟹江杏さんの「新作展2025」のフライヤー。
NPO法人「3.11こども文庫」理事長で、版画家の蟹江杏(かにえ・あんず)さんが新作を中心に展示販売する。蟹江杏さんが「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリー オブ トーキョー)」で個展を開くのは2018年から8年連続となる。
「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」では蟹江杏さんは「星の軌跡のように優しい足音をきざむ。太陽のように満ちた色で、全てのいのちに分け隔てなく光をあてる。文芸など新たな表現領域を広げたことで、さらに深みを増した作品群」としている。
蟹江杏さんは1978年東京都生まれ、1997年に埼玉県飯能市の「自由の森学園」を卒業、2001年に英国ロンドンのモーレッジカレッジで銅版画を学び、2002年に東京版画研究所で学び、2001年から個展を開き、2008年には小説「夜ごと消えるお姫さま」を刊行、2017年に「あんずとないしょ話」、2019年に「あんずのあいうえお」などを刊行している。
また、舞台美術、衣装デザイン、雑誌の表紙、ポスター広告なども手掛けている。2021年に雑誌「pen(ペン)」のクリエーターアワード2021「日本と世界を変えていく、2021年最も輝いた7組」として審査員特別賞を受賞、2023年に絵本「ハナはへびがすき」(福音館書店)で「第14回ようちえん絵本大賞」を受賞している。
会場では6月10日に刊行予定のこやま峰子さんが文章、蟹江杏さんが絵を手掛けた絵本「わたしのバラ はじめて詩を書いたとき」(汐文社、税込1980円)を先行販売する。
こやま峰子さんは「月--雲のうんだ たまご」というわずか8文字の詩が国語の教科書に掲載され、話題になっており、そのこやま峰子さんが初めて詩を書いたときのエピソードを絵本にしたのが「わたしのバラ はじめて詩を書いたとき」という。絵は蟹江杏さんが担当している。
開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。