【銀座新聞ニュース=2025年6月6日】キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルムなど13社で構成されているカメラ映像機器工業会(CIPA=Camera&Imaging Products Association、港区芝浦3-8-10、MA芝浦ビル、03-5276-3800)はこのほど、4月のデジタルカメラ生産出荷実績を発表した。

富士フイルムは6月下旬に「Xシリーズ」の新モデルとして、個性的な特徴を持つコンパクトデジタルカメラ「X half(エックスハーフ)」(製品名:「FUJIFILM X-HF1」を発売する。240gの軽量ボディで、往年のハーフサイズカメラをモチーフに、フィルムカメラのような撮影体験を楽しめる工夫がされており、市場想定価格は10万8000円(税別)。フレーム切り替えレバーによるアナログな撮影体験や、フィルムライクな写真表現をデジタルで再現・進化させたカメラで、画像の縦横比(アスペクト比)は横3:縦4のアスペクト比を採用し、静止画や動画を「縦構図」で撮影できる。また、フィルムカメラでの一連の撮影体験を再現した「フィルムカメラモード」を搭載している。
それによると、4月のデジタルカメラの生産は台数で前年同月比21.9%増の74万2519台で2カ月続けてのプラス、金額で同23.5%増の454億0761万円で9カ月続けてプラスだった。一方、出荷は台数が同23.3%増の79万0897台で12カ月続けてプラス、金額が同27.6%増の804億8934万円と7カ月続けてプラスだった。
出荷のうち、日本国内向けの出荷台数が同5.9%増の8万7260台、金額が同34.3%増の77億1844万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同25.8%増の70万3637台、金額が同26.9%増の727億7090万円だった。
デジタルカメラの輸出の地域別では、中国向けが台数で同34.2%増の23万8480台、金額で同25.1%増の281億1649万円と好調で、日本・中国以外のアジア向けが台数で同16.8%増の9万8593台、金額で同17.9%増の104億9463万円、ヨーロッパ向けが台数で同25.2%増の17万7425台、金額で同41.5%増の174億0126万円、アメリカ(米州)向けが台数で同15.2%増の15万7315台、金額で同15.0%増の133億4775万円、その他地域向けが台数で同69.0%増の3万1824台、金額で同66.2%増の34億1077万円だった。
タイプ別でみると、レンズ一体型は生産が台数で同39.1%増の18万2728台、金額で同53.7増の81億0358万円、出荷が台数で同16.6%増の16万6815台、金額が同37.4%増の104億4719万円だった。うち、日本国内向けの出荷が台数で同4.3%増の3万7755台、金額が同39.5%増の17億5949万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同20.7%増の12万9060台、金額が同37.0%増の86億8770万円だった。
レンズ交換式は生産が台数で同17.1%増の55万9791台、金額で同18.5%増の373億0403万円、出荷が台数で同25.2%増の62万4082台、金額で同26.2%増の700億4215万円だった。日本国内向け出荷が台数で同7.1%増の4万9505台、金額で同32.8%増の59億5895万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同27.0%増の57万4577台、金額で同25.7%増の640億8320万円だった。

アイワが今春発売したのが「aiwa cam DCB JA4-DCM0001」で、軽量コンパクトで気軽に日常撮影ができる、セルフィーカメラ搭載のコンパクトデジタルカメラだ。1300万画素CMOSセンサーを採用し、2.8型IPSディスプレイを装備している。「Auto Foucus」により、シャッターボタンを半分だけ押すと自動的に画面の中央にピントが合う。最短約10センチまで被写体に寄って接写できる。電子手ブレ補正、デジタルズーム4倍、多彩な撮影モードを備えている。価格.comでは税込1万2910円で販売。
センサーサイズ(カメラに搭載しているイメージセンサーの大きさ)は35ミリ以上が生産の台数で24万0780台、金額で230億2213万円、出荷の台数で26万5379台、金額で459億7377万円だった。日本国内向け出荷が台数で2万2656台、金額で42億4497万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で24万2723台、金額で417億2880万円だった。35ミリ未満が生産の台数で31万9011台、金額で142億8190万円、出荷の台数が35万8703台、金額で240億6837万円、日本国内向け出荷が台数で2万6849台、金額で17億1398万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で33万1854台、金額で223億5440万円だっただった。
レンズ交換式のうち、一眼レフの生産が台数で同40.4%減の4万3368台、金額で同43.2%減の13億5621万円、出荷の台数が同38.3%減の4万5392台、金額が同36.1%減の22億0699万円だった。日本国内向け出荷が台数で同56.5%減の1298台、金額で同47.7%減の9191万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同37.5%減の4万4094台、金額で同35.5%減の21億1508万円だった。
レンズ交換式のうち、ミラーレスは生産が台数で同27.5%増の51万6423台、金額が同23.5%増の359億4782万円、出荷の台数が同36.2%増の57万8690台、金額が同30.4%増の678億3516万円だった。日本国内向け出荷が台数で同11.5%増の4万8207台、金額で同36.1%増の58億6704万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同39.0%増の53万0483台、金額で同29.9%増の619億6812万円だった。