丸善日本橋で手塚美弥、宮澤由里香「器と暮らし」展

【銀座新聞ニュース=2025年10月4日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は10月8日から14日まで3階ギャラリー特設会場で2人展「器と暮らしと彩りと」を開く。

丸善・日本橋店で10月8日から14日まで開かれる2人展「器と暮らしと彩りと」のフライヤー。

「旅で訪れた国々やその土地のお料理からイメージを紡ぎ、日々の食卓に寄り添う器づくり」をしている陶芸作家の手塚美弥さんと「身近な植物をモチーフに、鉄絵という技法で絵付けをした日々の器づくりと、思わずクスッと笑顔になってしまう動物たちをモチーフにした陶雑貨」を作っている陶芸家の宮澤由里香さんの2人が作品を展示販売する。

手塚美弥さんは旅した場所をイメージし、その国の料理をテーマに、「象嵌(ぞうがん)」という技法を多用して、テーブルコーディネートを意識した器作りをしている。宮澤由里香さんは身近な植物をモチーフに、「鉄絵」という技法で絵付けをしている。

「象嵌」とは「模様を彫り、その彫った部分に違う色の土を埋め込み、余分な部分を削り、彫った部分にだけ模様が入るという技法」(手塚美弥さん)という。

「鉄絵」とは鉄分を多く含む顔料で描く技法で、透明釉(とうめいゆう)の下に描かれる釉下彩の一種で、酸化鉄による彩色のため、黒褐色の絵文様になる。

手塚美弥さんは1972年東京都文京区生まれ、1996年に武蔵野美術大学陶磁コースを卒業、1998年に食と陶器を求めて東南アジアからヨーロッパまで約7カ月間の旅をし、1999年に埼玉県戸田市に工房を開設、2001年に渋谷東急東横店で個展、2003年に東京都中野区に工房を移転、神楽坂ギャラリーで個展(2006年、2008年も)、2007年に東京都豊島区に工房を移転し、現在、陶芸教室「ポティエ」(豊島区東池袋5-39-14、加藤マンション、03-3989-6750)を主宰している。

宮澤由里香さんは1974年神奈川県横浜市生まれ、愛知県立芸術大学陶磁専攻を卒業、グループ展を中心に作品を発表し、東海伝統工芸展で入選、東日本伝統工芸展で入選、陶工房「土花-toka」(千葉県鎌ケ谷市東道野辺7-10-64、047-498-5550)を運営している。

期間中、10時30分から19時まで出品者が来場する。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。