【銀座新聞ニュース=2025年10月15日】TBSホールディングスの子会社で、企画製作・プロデュースを主業務とし、映画配給も手掛けるTHE SEVEN(港区赤坂5-4-7、THE Hexagon、03-5570-5827)と博報堂DYホールディングスグループの博報堂DYメディアパートナーズの子会社、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ(港区赤坂5-3-1、赤坂Bizタワー、03-6441-9696)の映像事業ブランド「ショウゲート」は10月25日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「愚か者の身分」の公開を記念して、監督と出演者による舞台あいさつを開く。
25日16時40分の回上映終了後と20時10分の回上映前に、監督の永田琴(こと)さんをはじめ、戸籍売買ビジネスで生計を立てる主人公「松本タクヤ」役の北村匠海さん、裏社会の情報屋「梶谷剣士」役の綾野剛さん、タクヤの誘いを受けて戸籍売買ビジネスに手を染める「柿崎マモル」役の林裕太さん、タクヤの仕事仲間「希沙良」役の山下美月さんが舞台に登場してあいさつをする。
ウイキペディアによると、「愚か者の身分」は作家の西尾潤さんが2018年に「愚か者の身分」(応募時のタイトルは「東京・愚男ダイアリー」)で第2回大藪春彦新人賞(徳間書店後援)を受賞し、徳間書店の月刊小説誌「読楽(どくらく)」に2019年1月号に掲載され、2019年9月に徳間書店から単行本として刊行され、デビューした作品が原作。
今回は永田琴さんが監督、向井康介さんが脚本を手掛け、愛を知らずに育った3人の若者たちが闇ビジネスから抜け出そうとする3日間の出来事を、3人それぞれの視点を交差させながら描き出す。プロデューサー集団「THE SEVEN(ザ・セブン)」による初の劇場作品でもある。
物語はタクヤとマモルはSNSで女性を装い、身寄りのない男たちから言葉巧みに個人情報を引き出して戸籍売買を行っているところからはじまる。劣悪な環境で育ち、気づけば闇バイトを行う組織の手先となっていた彼らだったが、時には馬鹿騒ぎもする普通の若者だった。
タクヤは自分が闇ビジネスの世界に入るきっかけとなった兄貴的存在の梶谷の手を借り、マモルとともに裏社会から抜け出そうとするが。
永田琴さんは1971年生まれ、関西学院大学商学部を卒業、岩井俊二さん(1963年生まれ)に師事し、多くの作品で助監督を経験し、2001年に独立、フリーのディレクターとして企画や演出をする。2001年の「壁穴」(OV)で監督、脚本家としてデビューし、2004年のオムニバス映画「恋人日和」の中の「イカルスの恋人たち」を監督し、劇場デビューした。
2006年に「渋谷区円山町」で本格的に長編映画を手掛け、2009年に日本テレビ系ドラマ「妄想姉妹ー文學という名のもとに」でテレビドラマの監督を務め、2011年に「ジンジャースタジオ株式会社」を設立、子どものための映画ワークショップ「えいがっこ!」を主催している。2021年に映画「ライオンのおやつ」などを監督している。
チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、15日11時締め切り。18日10時から一般発売する。料金は2200円均一。作品は「PG12」(小学生以下は保護者の助言・指導が必要)に指定されている。
