中央の百貨店10月、松屋銀座ー、ほか4店は+、日本橋三越10%超

(終わりの方に参考として9月の百貨店業界の売上高と訪日外国人観光客売上高の数字を入れてます)
【銀座新聞ニュース=2025年11月5日】中央区とその周辺の主要百貨店の10月の売上高(速報値、店頭ベース)は、日本橋三越、日本橋高島屋、大丸東京、銀座三越の4店がプラス、松屋銀座がマイナスだった。

中央の百貨店5店の中で、10月の売上高で13%増ともっとも高い伸びを示した日本橋三越(画像はウイキペディアより)。

10月は訪日外国人観光客売上高(インバウンド、免税売上高)が「10月前半の中国の国慶節期間中にとどまらず、月度を通じて大きく売り上げを伸ばした」(J.フロントリテーリング)ことや、「化粧品、スポーツ、子ども情報ホビーの他、ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品の売上高も増大した」(高島屋)のが要因で、松屋銀座店を除いて各店ともプラスに大きく貢献した。

三越伊勢丹ホールディングスの10月のグループ全体(15店舗)の売上高は前年同月比4.3%増(9月速報値3.5%増、確定値3.5%増)だった。三越伊勢丹(5店舗)計は同5.9%増(9月速報値7.2%増、確定値7.0%増)だった。

日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は同13.1%増(9月速報値2.4%増、確定値2.1%増、小型店舗を含む、確定値ベースでの店舗別売上額は2019年5月から未公表、9月の商品別では、婦人服・洋品、子ども服・洋品、呉服寝具ほか、身の回り品、化粧品、その他雑貨、食料品、その他がマイナスで、ほかはプラス)と店頭ベースでは、4カ月続けてのプラスだった。

一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同5.7%増(速報値1.6%減、確定値1.6%減、但し空港型免税店の売り上げを除く、9月の商品別では紳士服・洋品、婦人服・洋品、子ども服・洋品、家庭用品計、食料品、食堂・喫茶、サービス、その他がマイナスで、ほかはプラス)と、2カ月ぶりにプラスとなった。

10月はエムアイカードと三越伊勢丹アプリの両方を連携させた会員の「MI Wメンバー(エムアイダブルメンバー)」を中心に識別顧客が売り上げを牽引したとしている。国内顧客の売り上げは「三越伊勢丹・カスタマープログラムの全ステージで前年を超え、特に年間300万円以上のステージが大きく伸長した」。また、10月後半の気温の低下もあり、防寒アイテムが好調に推移し、独自性のあるイベントも内覧日や特定顧客向けサービスが奏功し、売上増に貢献した。

一方、訪日外国人観光客売上高は、客単価の改善により前年実績を上回った。商品別では、時計、化粧品などの関心が高いとしている。

高島屋の国内百貨店売上高(国内12店舗とEC)は同8.3%増(速報値4.4%増、確定値2.9%増)だった。訪日外国人観光客売上高は同15.4%増(速報値2.7%増、確定値2.7%増)、訪日外国人観光客売上高を除いた店頭売上高は同7.2%増(速報値4.6%増、確定値4.6%増)となった。

日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同9.9%増(同速報値3.8%増、確定値3.9%増、9月の高島屋=国内12店舗とEC店ベース=の商品別売り上げは、子ども服・洋品、その他衣料品、家電、その他家庭用品、生鮮食品、食堂・喫茶、その他がマイナス、ほかはプラス)と店頭ベースでは3カ月続けてのプラスとなった。

国内顧客は、気温の低下にともない秋物衣料、雑貨などに動きがみられたことに加え、物産展などの催事も堅調に推移し、前年実績を上回った。訪日外国人観光客売上高は「国慶節」期間などの客数増加に加え、化粧品、スポーツ、子ども情報ホビーの他、ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品の売上高も増大したことで客単価を押し上げ、前年実績を上回った。

商品別売上高は紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子ども情報ホビー、スポーツ、リビング、美術、食料品、食堂が前年実績を上回った。

J.フロントリテーリングの百貨店事業(15店舗+法人・本社等)合計は同8.2%増(同速報値5.8%増、確定値5.6%増)だった。

大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同6.2%増(同速報値0.6%減、確定値0.3%減、9月の全店の商品別売り上げは紳士服・洋品、子ども服・洋品、その他の衣料品、美術・宝飾・貴金属、家電、その他の家庭用品、生鮮、惣菜、サービスがマイナス、ほかはプラス、訪日外国人観光客売上高は同 %増、訪日外国人観光客売上高を除いた国内売上高は同 %増)と2カ月ぶりにプラスとなった。

10月は訪日外国人売り上げが前年実績を大幅に上回ったことに加え、外商売り上げが好調を持続したほか、気温が急に低下したことにより秋冬物衣料品が動いたことなどから、大丸松坂屋百貨店合計(13店舗+法人・本社等)では同9.3%増となった。

大丸松坂屋百貨店合計の訪日外国人観光客売上高(速報値)は、10月前半の中国の国慶節期間中にとどまらず、月度を通じて大きく売り上げを伸ばしたことなどから、同18.9%増(客数同19.1%増、客単価同0.2%減)となった

訪日外国人観光売上高を除いた国内売上高は同5.5%増だった。訪日外国人観光客売上高は2019年10月比113.0%増、2018年10月比81.3%増だった。

松屋は銀座店と浅草店を合わせた合計で同7.4%減(9月速報値2.4%増、確定値2.4%増)だった。松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同7.6%減(同速報値2.2%増、確定値2.2%増、松屋銀座店の9月の商品別では子ども服・洋品、身の回り品、家具、食料品、食堂・喫茶がマイナス、ほかはプラス)と3カ月ぶりにマイナスとなった。

ただし、松屋では、銀座店の売上高が前年割れした要因として、前年に大型文化催事を開いたことや、コンテンツ事業部の文化催事巡回展の売り上げが計上されたことなどを挙げており、その部分を修正すると銀座店の売上高はほぼ前年並みとしている。

また、訪日外国人観光客売上高については同9.2%減(訪日外国人観光客売上高が銀座店全体に占めるシェアは48.6%。9月より約10ポイント向上)。ただ、今月以降はシーズン性などを含め、防寒衣料を軸とした冬物商材の展開に加え、訪日外国人観光客売上高のさらなる復調が期待されるとしている。

日本百貨店協会(中央区日本橋2-1-10、03-3272-1666)によると、国内70社176店舗の9月の売上高(店舗調整後)は前年同月比1.4%増の4288億0368万円と、2カ月続けてのプラスとなった。

9月は休日1日減のマイナス影響があったものの、国内売り上げが好調に推移した他、訪日外国人観光客の売り上げも前年並みの水準まで回復した。各社企画の物産展などの食品催事や外国展、外商顧客向けイベントなども奏功し、売り上げと集客に寄与した。

9月の訪日外国人観光客売上高は396億円(同0.3%減、シェア9.2%)と7カ月連続のマイナスだった。ただ、マイナス幅は8月より4.4ポイント改善し、化粧品を含む消耗品は2カ月連続ふた桁増で推移し、購買客数は46.3万人(同2.8%増)で9月としては過去最高を記録した。とくに中国、台湾は売り上げ、購買客数共にプラスだった。大阪は万博開催の影響もあり、好調だった。

国内市場は同1.6%増(シェア90.8%)と2カ月連続プラスだった。10都市は同3.7%増(東京、横浜、名古屋、大阪、神戸の5地区がプラス)と2カ月連続プラスだった。とくに大阪はふた桁増だった。他方、地方(10都市以外の7地区)は同5.2%減で7地区すべてがマイナスだった。

都市(10都市、外国人観光客売上高含む)は5地区(東京、横浜、名古屋、大阪、神戸)で対前年増だった。時計・宝飾などの高額品が好調で雑貨が同10.4%増と伸長した。東京は一部店舗の改装影響が一巡し、8カ月ぶりにプラスに転換した。大阪は万博の他、プロ野球の優勝セールも活況で同9.1%増と伸長した。

地方(10都市以外の7地区)は全地区がマイナスで、猛暑や大雨などの天候不順や催事開催時期の期ずれなどもあり、入店客数が同3.3%減、食料品が3.6%減と4カ月連続でマイナスだった。

商品別では主要5品目(衣料品、身の回り品、雑貨、家庭用品、食料品)のうち雑貨、食料品の2品目がプラスだった。主力の衣料品は長引く残暑の影響で、秋物季節商材の動きは鈍かったものの、中旬以降は気温低下により羽織物なども稼働した。

身のまわり品は外商顧客向け施策や外国人観光客売上高が回復傾向の店舗もあり、堅調に推移した。雑貨は、化粧品が国内外共に好調だった他、美術・宝飾・貴金属は10都市が売り上げを牽引し、ふた桁増と好調だった。生鮮食品は価格高騰の影響から依然低調にある。菓子は大阪がふた桁増(同23.9%増)と全体を押上げ、2カ月連続でプラスだった。

全国の百貨店の9月の営業日数は前年より0.1日と増えて29.9日、104店舗の回答によると、入店客は23店が増え、53店が減ったとしている。

東京地区(12社22店)の9月の売上高は前年同月比2.5%増の1289億9114万円と、8カ月ぶりにプラスに転じた。。

国内87店舗の訪日外国人観光客の9月の売上高は同0.3%減の約396億円と7カ月続けてマイナスとなり、国内の百貨店に占めるシェアが9.2%だった。

このうち、一般物品売上高は同3.8%減の約317億1000万円と7カ月続けてマイナス、化粧品や食料品などの消耗品売上高が同17.0%増の約78億9000万円と5カ月ぶりにプラス、購買客数が同2.8%増の約46万3000人と2カ月続けてプラス、1人あたりの購買単価が同2.9%減の約8万5000円で、2月から8カ月続けて前年を下回った。

人気のあった商品(2022年11月からランキングなし)は化粧品、ハイエンドブランド、食料品、婦人服飾雑貨、婦人服が上位に入った。

免税手続きカウンターへの来店の多かった国(2022年11月からランキングなし)は中国本土、台湾、韓国、香港、タイ、シンガポール、マレーシアとなっている。