丸善丸の内で透明水彩展、福井良佑、木下美香ら、小野月世も

【銀座新聞ニュース=2026年4月14日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は4月15日から21日まで4階ギャラリーで「JWS 第15回日本透明水彩会展」を開く。

丸善・丸の内本店で4月15日から21日まで開かれる「JWS第15回日本透明水彩会展」のフライヤー。

2010年8月に発足した「日本透明水彩会(JWS)」の北海道から九州まで全国で活動する会員の画家29人が透明感あふれる新作の水彩作品約60点を展示する。

また、会場入口には小品コーナーも設置し、メンバー全員の作品を展示販売する。今回は、小野月世(つきよ)さんが招待作家として出品する。

「日本透明水彩会」は「透明水彩」という画材を使って絵を描く人たちが集まって設立した団体で、透明水彩は絵の具の中では、特殊な絵の具という。油彩やアクリルが、塗り重ねたときに下の絵の具をおおい隠すのに対して、透明水彩は下の色が透けて見えるため、油彩やアクリルとはまったく違う技法が要求され、出来上がりも違う風合いになるとしている。

一般的に美術団体の公募展では「水彩画」というカテゴリーが設けられているが、実際に出品される作品はアクリルやガッシュによる油彩画風の作品がほとんどで、透明水彩の作品と同列に扱うには違和感があり、ガッシュやアクリルの作品と透明水彩を一緒に並べては、透明水彩のよさが発揮できないとしている。

透明水彩は「水彩画」であっても、アクリルやガッシュと同列には扱われることについて、透明水彩の画家にとって悩みの種で、そんな悩みを解決する透明水彩だけのグループがあればという希望が強まり、福井良佑(りょうゆう)さんが代表者となって「日本透明水彩会」が発足した。

2011年から「日本透明水彩会展」を開いており、2020年が10回目の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、中止になり、2021年から再開している。また、丸善・丸の内本店で開くのは今回が10回目になる。

今回、出品する画家は代表の福井良佑さんのほか、青木美和さん、淺田ようこさん、あべとしゆきさん、石垣渉(わたる)さん、加藤ノブヤさん、菊地和広さん、木下美香さん、くどうさとしさん、渋谷たつおさん。

清水恵さん、瀧内秀一さん、立川(たつかわ)眞澄さん、中国・北京市出身の張学平さん、徳田明子さん、豊永凌平(りょうへい)さん、中野瑞枝さん、野島朱美さん、畑尾洋子さん、春﨑(はるさき)幹太さん。

春﨑陽子さん、アメリカ・アラスカ州在住のピアス千尋さん、平澤薫さん、藤枝しげとさん、星野木綿(ゆう)さん、松江利恵(としえ)さん、松平一民(かずたみ)さん、宮﨑慎二郎さんの28人と招待作家の小野月世さん。

代表の福井良佑さんは1955年東京都生まれ、1980年に東京藝術大学美術学部工芸科を卒業、1982年に同大学大学院を修了、同年に個展を開催、2010年8月に「日本透明水彩会」を設立、現在、朝日カルチャーセンター湘南などで水彩画の講師をしている。

小野月世さんは1969年兵庫県生まれ、1991年に日本水彩展で奨励賞(1995年に内藤賞、2002年に会友奨励賞 会員に推挙、2005年に内閣総理大臣賞)、1993年に「アートマインドフェスタ’93」で青年大賞、1994年に女子美術大学絵画科日本画専攻を卒業、卒業制作展で優秀賞、同年に神奈川県展で美術奨学会賞、1996年に同大学大学院美術研究科日本画専攻を修了、日本水彩画会会友に推挙、2001年に第36回昭和会展で昭和会賞、2019年に白日会展に入選、2021年に日展に入選(2022年、2023年も入選)などを受賞している。現在、日本水彩画会理事 白日会会員 女子美術大学非常勤講師。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)。入場は無料。