(終わりの方に参考として3月の百貨店業界の売上高と訪日外国人観光客売上高の数字を入れてます)
【銀座新聞ニュース=2026年5月2日】中央区とその周辺の主要百貨店の4月の売上高(速報値、店頭ベース)は、日本橋三越と日本橋高島屋、大丸東京店、銀座三越、松屋銀座店の5店ともプラスだった。中でも日本橋高島屋と大丸東京店は10%以上の伸びだった。
4月は訪日外国人観光客売上高(インバウンド、免税売上高)が「中国が前年実績を下回った一方、その他の国が伸長し、全体では前年実績を上回った」(高島屋)ことや「円安の影響も受け」(松屋)、5店舗とも2カ月続けてプラスとなった。
三越伊勢丹ホールディングスの4月のグループ全体(グループ10店舗を含めた15店舗)の売上高は前年同月比5.9%増(3月速報値5.5%増、確定値4.1%増)だった。また、国内顧客売上高は同4.0%増、海外顧客売上高は16.8%増としている。
日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は同6.4%増(3月速報値12.0%増、確定値8.6%増、小型店舗を含む、確定値ベースでの店舗別売上額は2019年5月から未公表)で店頭ベースでは10カ月続けてプラスだった。
また、日本橋三越の4月の商品別では、婦人服・洋品、身の回り品、家庭用品計、サービスがマイナス、ほかはプラスだった(3月の商品別は子ども服・洋品、衣料品計、化粧品、家庭用品計、サービスがマイナス、ほかはプラス)。
一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同4.2%増(同速報値1.4%増、確定値1.4%増、但し空港型免税店の売り上げを除く)と、11月から1月まで3カ月続けてマイナス、2月が前年並みで、3月、4月と2カ月続けてプラスとなった。
また、銀座三越の4月の商品別では紳士服・洋品、化粧品、その他雑貨、家庭用品計、食料品、食堂・喫茶、サービス、その他がマイナス、ほかはプラスだった(3月の商品別では紳士服・洋品、婦人服・洋品、子ども服・洋品、衣料品計、化粧品、その他雑貨、家庭用品計、食料品、食堂・喫茶、サービス、その他がマイナス、ほかはプラス)
国内顧客については、識別個客売上高の順調な拡大が継続し、宝飾時計をはじめ、高感度上質消費の堅調さが際立っている。計画を上回った伊勢丹新宿本店でのフランス展や日本橋三越での三重展など、個客業の入り口となるイベント施策なども売上高を押し上げた。
一方、海外顧客売上高は、客単価の向上がけん引し、首都圏、地域とも大幅伸長した(全国計前年同月比16.8%増)。アプリ会員の獲得や顧客来訪元の多様化も進み、中長期での安定的な成長に向けた基盤整備が進んでいるとしている。
高島屋の4月の訪日外国人観光客売上高は同18.1%増、訪日外国人観光客売上高を除いた店頭売上高は同5.1%増となった。
4月の日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同8.3%増(同速報値18.9%増、確定値18.9%増、3月の高島屋=国内12店舗とEC店ベース、法人事業、クロスメディア事業=の商品別売り上げはその他衣料品、家電、その他家庭用品、家庭用品計、生鮮食品、惣菜、食料品計、化粧品がマイナス、ほかはプラス)と店頭ベースでは9カ月続けてプラスとなった。
国内顧客は、春物衣料・雑貨に動きがみられたことや、食料品催事が堅調に推移したことで、前年実績を上回った。訪日外国人観光客売上高については、中国が前年実績を下回った一方、その他の国が伸長し、全体では前年実績を上回った。商品別売上高(同社分類・既存店対比)は、紳士服、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子ども情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、食堂、サービスが前年実績を上回った。
J.フロントリテーリングの百貨店事業(15店舗+法人・本社等)合計は同5.8%増(同速報値4.6%増、確定値3.3%増)だった。
大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同14.3%増(同速報値8.0%増、確定値8.3%増、3月の全店の商品別売り上げは紳士服・洋品、子ども服・洋品、その他衣料品、身の回り品計、生鮮食品、惣菜品、食堂・喫茶がマイナス、ほかはプラス)と3カ月続けてプラスとなった。
訪日外国人観光客売上高は同22.2%増、訪日外国人観光客売上高を除いた国内売上高は同2.9%増だった。4月は外商売り上げが好調を持続したほか、訪日外国人観光客売上高が前年実績を大きく上回った。
松屋は銀座店と浅草店を合わせた合計で同7.0%増(3月速報値4.3%減、確定値4.3%減)だった。
松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同8.5%増(同速報値0.8%増、確定値0.8%増、松屋銀座店の3月の商品別では子ども服・洋品、身の回り品、家具、家庭用品、家庭用品計、食料品、食堂・喫茶がマイナス、ほかはプラス)と3カ月続けてプラスとなった。
4月の訪日外国人観光客売上高は主として、日本への渡航自粛要請が要因となり中国からのお客が減少しているものの、台湾・タイをはじめとした他の国からのお客の買上げが堅調に下支えし、さらには、円安の影響も受け売り上げをは前年に対して約8%の伸びを示した。一方、訪日外国人観光客売上高を除く国内のお客の売上高については、ラグジュアリーブランドの靴・バッグや高価格帯の婦人衣料品などが好調に推移し、前年に対して約9%増と堅調に推移した。
日本百貨店協会(中央区日本橋2-1-10、03-3272-1666)によると、国内68社172店舗の3月の売上高は同3.2%増の5071億1817万円で3カ月続けてプラスだった。
土曜日が1日減などの影響で入店客数は同4.9%減となったものの、春物衣料品や高付加価値商材が堅調に推移し、国内売上高、外国人観光客売上高がともにプラスとなった。各社実施の物産展や食料品催事、外商催事も売上増に寄与した。インバウンド(免税売上):円安基調を背景に購買単価が上昇し、売上
訪日外国人観光客売上高は円安基調を背景に購買単価が上昇し、売上高465億円(同5.2%増、シェア9.2%)と5カ月ぶりに前年同月を上回った。購買客数は45.3万人(同12.3%減、5カ月連続減)と減少が続くが、2月より8.5ポイント改善した。中国は訪日渡航自粛要請の影響で売上高は約2割減、購買客数は約4割減となった一方で、台湾、韓国、東南アジア、アメリカなど、その他の地域の売り上げは増加している。
国内市場は同3.0%増(シェア90.8%)と8カ月連続のプラスだった。10都市は同4.6%増(仙台を除く9地区がプラス)、地方(10都市以外の7地区)は同1.9%減と2カ月連続でマイナスだった。
都市(10都市、外国人観光客の売り上げを含む)は仙台を除く9地区で前年を上回った。名古屋は改装効果に加え、高額品の動きが活発で8カ月連続でプラスだった。
その他の地方(10都市以外の7地区、外国人観光客の売り上げを含む)は近畿、四国の2 地区が前年を上回ったが、衣料品や食料品が苦戦し、地方では5カ月連続でマイナスとなった。
商品別では主要5品目(衣料品、身の回り品、雑貨、家庭用品、食料品)すべてで前年同月を上回った。主力の衣料品は、春物アイテムが堅調に推移した他、新生活需要を背景にジャケットやパンツ、ブラウスなどが動いた。身のまわり品は円安基調を受け、都市を中心に外国人観光客需要で回復の兆しが見えた。
アクセサリーは結婚需要に加え、入学・就職祝いなどの需要が伸長した。雑貨は時計・宝飾品など高額品が引き続き好調に推移し、売り上げを牽引した。化粧品は前年の価格改定前需要の反動減もあり、先月に続きマイナスだった。食料品は花見シーズンで弁当、惣菜、菓子などが活況で、地方物産展も好調だった。
全国の百貨店の3月の営業日数は前年同月と同じ31.0日、98店舗の回答によると、入店客は41店が増え、31店が減ったとしている。
東京地区(12社22店)の3月の売上高は前年同月比4.7%増の1535億7060万円と、3カ月続けてのプラスとなった。
国内86店舗の訪日外国人観光客の3月の売上高は同5.5%増の約465億1000万円と5カ月ぶりにプラスに転じ、国内の百貨店に占めるシェアが9.2%だった。
このうち、一般物品売上高は同6.4%増の約379億6000万円と5カ月ぶりのプラス、化粧品や食料品などの消耗品売上高が同0.2%増の約85億5000万円と4カ月ぶりにプラス、購買客数が同12.3%減の約45万3000人と5カ月続けてマイナス、1人あたりの購買単価が同19.9%増の約10万2000円で、3カ月続けてプラスだった。
人気のあった商品(2022年11月からランキングなし)は化粧品、ハイエンドブランド、食料品、婦人服飾雑貨、紳士服・雑貨が上位に入った。
免税手続きカウンターへの来店の多かった国(2022年11月からランキングなし)は中国本土、台湾、韓国、香港、タイ、シンガポール、マレーシアとなっている。

