【銀座新聞ニュース=2026年6月3日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は6月3日から9日まで3階ギャラリー特設会場で「炎と玻璃 バーナーワーク・ガラスの現在」を開く。
炎の中で柔らかく溶け、かたちを得るガラス。その一瞬の連なりから生まれる表現が「バーナーワーク」の魅力で、今回はこの技法に向き合う5人の作家による作品を一堂に紹介する。「それぞれに異なる視点から生み出されるガラスの世界」で、今回は小暮紀一(のりかず)さんら富山に工房を構える作家が吹きガラス、バーナーワーク、キルンワークなどの技法を駆使して制作した器やインテリア、アクセサリー、オブジェなどのガラス作品を展示販売する。
技法としては「吹きガラス」は熔けたガラスを吹き竿に巻き取り、息を吹き込んで成形する技法で、主に手吹きと型吹きがあり、自由な形や模様を作り出すことができる。
「バーナーワーク」はガスバーナーでガラス棒を加熱し、形を整えていく技法で、細かい作業や装飾に優れており、小さなガラスパーツやアクセサリーを製作するのに適している。
「キルンワーク」は窯(キルン)を使ってガラスを溶かし、成形する技法で、フュージングやキャストガラスなど、複雑な形や模様を作り出せる。
今回、出品するガラス工芸作家は「遊鳥(ゆとり)ガラス工房」を主宰する阿部優生子(ゆうこ)さん、工房「蜻蛉(とんぼ)玉 丙午(へいご)」を主宰する小暮紀一(こぐれ・のりかず)さん、「竹内硝子製作所」(長野県安曇野市穂高有明7550-25、0263-87-8562)の竹内大祐さん、竹内佐己代さん夫妻、小暮紀一さんの妻で、富山ガラス作家協会の副会長の林裕子(ひろこ)さんの5人。
阿部優生子さんは1965年静岡県生まれ、1985年に「北一硝子(株)」に入社、1997年に退社し、1998年に「遊鳥ガラス工房」を設立、2014年に韓国の「ナムソウル大学ガラス歴史美術館」に収蔵招待されて出品している。
小暮紀一さんは1966年千葉県生まれ、1990年に武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン科を卒業、1994年に富山ガラス造形研究所造形科を卒業、トンボ玉の制作をはじめ、1995年に富山市内に工房「蜻蛉玉 丙午」を設立、2002年に林祐子さんと結婚し、2002年から2010年まで武蔵野美術大学工芸工業デザイン科の特別講師を務め、2013年にアートフェア富山2013・アートアワードで準グランプリを受賞している。
竹内大祐さんは1979年京都府生まれ、2000年に奈良芸術短期大学クラフトデザイン科を卒業、「諏訪ガラスの里」に入社、バーナーワークを始め、グラスアート瑠璃工房の八木重導(しげみち)さん(1940年生まれ)に師事し、2008年に独立し、2009年に「竹内硝子製作所」を京都府に設立、2017年に長野県安曇野市に移転している。
2004年に第4回とんぼ玉フォーラム「とんぼ玉コンクール」で入選、2005年にアメリカ・アリゾナ The Bead Museum・The ISGB」共催の「現代とんぼ玉審査展」で入選し、2007年から個展を開いており、2024年に「MIHO MUSEUM 古代ガラスー輝く意匠と技法」にてモザイクガラスの復元を制作している。
竹内佐己代さんは1987年千葉県生まれ、2008年に文化学院専門課程美術科を卒業、2011年に東京ガラス工芸研究所を卒業、ガラス工房の「SILICA」に勤務し、2014年に「竹内硝子製作所」で竹内大祐さんに師事している。2011年に「北の動物大賞展」で入選、2024年に「ISGB Your Bead for Venice」で入選している。
竹内硝子製作所では「ムリーニ技法」と呼ばれる、金太郎飴のように断面に模様のあるガラスのパーツを制作し、緻密な模様の作品を制作している。
林裕子さんは1963年生まれ、1995年に独学でランプワーク(とんぼ玉)をはじめ、1999年にグループ展などの作家活動をはじめ、2002年からコアガラスの制作をはじめ、2006年に全国小品盆栽協会主催の第1回現代小鉢作家展で協力スポンサー賞を受賞、2010年9月から「林裕子とんぼ玉教室」を開いている。また、小暮紀一さんと夫婦で「KOGURE Glass Works」を主宰している。
開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)。
