丸善日本橋でミレー、ピカソ、シャガール、ユトリロら版画展

【銀座新聞ニュース=2026年6月1日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は6月3日から9日まで3階ギャラリーで「フランス近代美術の巨匠版画展-ミレーからピカソ、シャガール、ビュッフェまで」を開く。

丸善・日本橋店で6月3日から9日まで開かれる「フランス近代美術の巨匠版画展」に出品されるモーリス・ユトリロの「リムール教会」(アクアチント、1924年)。

19世紀後半から20世紀半ばにかけて、フランスは近代美術の中心として世界を牽引した。19世紀フランスの画家で、「バルビゾン派(Ecole de Barbizon)」と呼ばれたジャン=フランソワ・ミレー(Jean-Francois Millet、1814-1875)、スペインの画家、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso、1881-1973)、創造力豊かに20世紀を描いたロシア(現ベラルーシ)出身のユダヤ系フランス人画家で、妻のベラ・ローゼンフェルト(Bella Rosenfeld、1895-1944)を深く愛し、「愛の画家」と呼ばれるマルク・シャガール(Marc Chagall、1887-1985)ら巨匠たちは、「版画」という表現を通じて新たな創造の世界を切り拓いた。今回は、バルビゾン派から「エコール・ド・パリ(Ecole de Paris)」、戦後に至るまで、フランス近代美術を代表する作家たちによる版画作品展を開く。

出品するのはジャン=フランソワ・ミレー、「印象派(Impressionism)」の画家、ルノアール(Pierre-Auguste Renoir、1841-1919)、ポスト印象派の画家、ゴーギャン(Eugene Henri Paul Gauguin、1848-1903)、スペイン出身でフランスで制作活動をした画家、素描家、彫刻家のパブロ・ピカソ(Pablo Picasso、1881-1973)、ロシア出身のユダヤ系フランス人画家・マルク・シャガール(Marc Chagall、1887-1985)、近代のフランス人画家、モーリス・ユトリロ(Maurice Utrillo、1883-1955)、第2次世界大戦後の具象絵画の代表的な画家・ベルナール・ビュッフェ(Bernard Buffet、1928-1999)ら。

ウイキペディアなどによると、「バルビゾン派」は1830年から1870年頃にかけて、フランスで発生した絵画の一派で、フランスのバルビゾン村やその周辺に画家が滞在や居住し、自然主義的な風景画や農民画を写実的に描き、「1830年派」とも呼ばれた。

ミレー、コロー(Jean-Baptiste Camille Corot、1796-1875)、テオドール・ルソー(Theodore Rousseau、1812-1867)ら7人が中心的存在で、「バルビゾンの七星」と呼ばれている。広義にはバルビゾンを訪れたことのあるあらゆる画家を含めてそのように呼ぶこともあり、総勢100人以上に及ぶ。

「印象派」は19世紀後半のフランスに発した絵画を中心とした芸術運動で、当時のパリで活動していた画家たちのグループが起源とされている。フランスの保守的な美術界からの激しい批判にさらされながらも、独立した展覧会を連続して開くことで、1870年代から1880年代には突出した存在になった。この運動の名前はクロード・モネ(Oscar-Claude Monet、1840ー1926)の「印象・日の出」に由来する。

この絵がパリの風刺新聞「ル・シャリヴァリ(Le Charivari)」で、批評家ルイ・ルロワ(Louis Leroy、1812-1885)の槍玉に挙げられ、その結果「印象派」という新語が生まれた。印象派の絵画の特徴としては、小さく薄い場合であっても目に見える筆のストローク、戸外制作、空間と時間による光の質の変化の正確な描写、描く対象の日常性、人間の知覚や体験に欠かせない要素としての動きの包摂、斬新な描画アングル、などがあげられる。

「エコール・ド・パリ(パリ派)」は20世紀前半、各地からパリのモンマルトルやモンパルナスに集まり、ボヘミアン的な生活をしていた画家たちをさす。厳密な定義ではないが、1920年代を中心にパリで活動し、出身国も画風もさまざまな画家たちを総称した表現で、1928年にパリのある画廊で開かれた「エコール・ド・パリ展」が語源といわれている。

印象派のようにグループ展を開いたり、キュビスムのようにある芸術理論を掲げて制作したわけではなく、「パリ派」とはいっても、一般に言う「流派」や「画派」ではない。狭義のエコール・ド・パリは、パリのセーヌ川左岸のモンパルナス(詩人の山)につくられた共同アトリエ「ラ・リューシュ(蜂の巣)」に集った画家たちをさす。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。