M84で北尾辰也「宇宙の構造」展、地層、水の流れ、波の軌跡等

【銀座新聞ニュース=2026年6月26日】Art Gallery M84(中央区銀座4-11-3、ウインド銀座ビル、03-3248-8454)は6月30日から7月5日まで北尾辰也さんによる写真展「COSMIC STRUCTURES」を開く。

Art Gallery M84(アート・ギャラリー・エムハッシー)で6月30日から7月5日まで開かれる北尾辰也さんの写真展「COSMIC STRUCTURES(コスミック・ストラクチャー)」に出品される作品「Cosmic(コスミック)」((C)Tatsuya Kitao/M84)。

Art Gallery M84(アートギャラリーエムハッシー)で開かれている公募展「アートの競演」に2016年から2025年まで5回「M84賞」などを受賞している写真家の北尾辰也さんが約16点を展示する。今回はここ数年、北尾辰也さんが取り組んでいる自然の中に現れる「構造」に着目した作品展で、地層、水の流れ、氷の結晶、波の軌跡など、自然界には、スケールを超えて共通する形や秩序が存在しており、北尾辰也さんはそれらを「構造」として捉え、独自の視点で作品にした。

撮影地や被写体といった情報を排し、スケール感を曖昧にすることで、鑑賞者がそれぞれの感覚の中でイメージをもつことを意図している。本展は、自然を単なる「景観」として鑑賞するのではなく、その背後にある秩序や反復、そして「宇宙」を感じる体験をめざしている。

北尾辰也さんは「自然の中には、繰り返し現れる構造がある。層、流れ、結晶、粒子、痕跡。これらはスケールを超えて共通した形を持ち、時に地表の光景は、宇宙の構造にも通じる姿を見せる」と考えている。

北尾辰也さんは「ここに写っているのは、特別な場所や劇的な瞬間ではない。むしろ、見過ごされてしまうような小さな現象や、静かな表面である。しかし、これらを見続けていると、地球の表層に潜む秩序や反復、そして宇宙にも通じるような構造が、ゆっくりと現れてくる。風景を見るというより、『世界の構造を感じる』体験」としている。

北尾辰也さんは1964年大阪府生まれ、社会人2年目の夏に北海道への1人旅で、立ち寄った美瑛にて前田真三(1922-1998)の写真に出会ったことがきっかけで写真を始め、中判カメラを購入し、独学で風景を撮り始めるも数年後に諸事情により中断する。

2008年頃から写真を再開、有志によるグループ展や公募展を中心に活動し、身近な景気から大自然まで、心に留まったものや風景の中に身を置くことで生じる感覚を大切にしている。展示活動を通じてプリントした写真の魅力を認識し、インクジェットプリンターを使いファインアート紙や和紙へのプリントを基本に制作している。

2018年1月に東京で個展を開き、2021年9月にも東京で個展を開いている。2016年7月からArt Gallery M84主催の写真展「アートの競演」に出品しており、2016年7月に同写真展で「G.I.P.Tokyo賞」を受賞し、2018年8月に同写真展で「フレームマン賞」、2022年2月、同年10月、2025年6月に「M84賞」を受賞している。

7月4日17時から18時まで北尾辰也さんが今回の個展についてギャラリートークで解説する。その後、レセプションパーティを開く。参加費は500円。

開場時間は11時から18時30分(最終日は17時)まで。入場は無料。作品はすべて販売する。会期中は無休。