【銀座新聞ニュース=2026年6月8日】国内映画業界第3位の松竹(中央区築地4-1-1、東劇ビル、03-5550-1533)は6月19日に丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、050-6875-0075)で「黒牢城」の初日に本木雅弘さん、吉高由里子さんらによる舞台あいさつを開く。
19日14時45分の回の上映終了後と18時5分の回上映前に、監督の黒沢清さんをはじめ、有岡城の城主「荒木村重」役の本木雅弘さん、天才軍師「黒田官兵衛」役の菅田将暉さん(14時45分の回のみ)、荒木村重の妻「千代保(ちよほ)」役の吉高由里子さん、荒木村重の腹心で荒木家の家老「荒木久左衛門」役の青木崇高さん。
若手の家臣で御前衆「五本鑓」の1人「乾(いぬい)助三郎」役の「Snow Man」の宮舘涼太さん、狙撃の名手「雑賀下針(さいか・さげはり)」役の柄本佑さん、荒木村重の隠し刀として暗躍する「郡(こおり)十右衛門」役のオダギリジョーさんが舞台に登場してあいさつする。、
ウイキペディアによると、「黒牢城(こくろうじょう)」は、直木賞作家の米澤穂信(ほのぶ)さんによる日本の推理小説の連作短編集で、「文芸カドカワ」の2019年2月号から3月号、「カドブンノベル」の2020年1月号から3月号、6月号から8月号、10月号と11月号で掲載された4作品に加筆修正して、KADOKAWAより2021年6月に刊行され、2024年6月に角川文庫より刊行された。2021年の第166回直木三十五賞、第22回本格ミステリ大賞(小説部門)、第12回山田風太郎賞を受賞している。
作品は織田信長(1534-1582)に叛逆した荒木村重(1535-1586)が有岡城の戦いにて籠城中の有岡城を舞台とし、冬春夏秋に起きた4つの架空の事件を、牢の中の黒田官兵衛(1546-1604)が解き明かす連作ミステリー。物語は、官兵衛が囚われる天正6(1578)年11月から、村重が城を抜け出し、落城する翌天正7(1579)年10月までを描いている。黒沢清さんが監督と脚本を手掛け、初めての時代劇で、5月12日から23日まで開かれた第79回カンヌ国際映画祭のカンヌ・プレミア部門に出品された。
eiga.comによると、物語は荒木村重は織田信長の暴虐なやり方に反発して謀反を起こし、有岡城に立てこもる。織田軍に包囲され孤立無援となった城内で、村重は血気盛んな家臣たちを抑えつつ、妻・千代保を心の支えに、城と人々を守ろうと苦心していた。
そんな中、城内で少年が殺害される事件が起こり、その後も怪事件が続発する。容疑者は密室と化した城内にいる家臣や身内の誰かで、城外には敵軍、城内には裏切り者という状況に、誰もが疑心暗鬼に陥っていく。追い詰められた村重は、信長の使者として説得に訪れ、牢に囚われた天才軍師・黒田官兵衛に協力を仰ぎ、事件の解決に挑む。
黒沢清さんは1955年兵庫県神戸市生まれ、1980年に立教大学社会学部産業関係学科を卒業、在学中に自主映画製作集団「パロディアス・ユニティ」に所属、蓮實重彦さん(1936年生まれ)の「映画表現論」を受講し強い影響を受ける。1981年に8ミリ映画「しがらみ学園」が第4回ぴあフィルムフェスティバルに入選、大学4年生の時に雑誌「GORO」の対談で出会い、知遇を得た長谷川和彦(1946-2026)から声をかけられ、「太陽を盗んだ男」に制作助手として参加、1981年には相米慎二(1948-2001)監督の「セーラー服と機関銃」に助監督として参加した。
その流れから、「ディレクターズ・カンパニー」の設立に参加し、同社制作の1983年のピンク映画「神田川淫乱戦争」で監督として映画デビューした。1984年ににっかつロマンポルノ「女子大生・恥ずかしゼミナール」を撮影するも、にっかつ側から納品を拒否されたため、追加撮影を行い「ドレミファ娘の血は騒ぐ」と改題して、1985年一般映画として公開した。1989年に初のメジャー作品となる「スウィートホーム」(東宝系)を監督した。
1990年代は主にテレビドラマとVシネマを中心に活動、1997年に監督した「CURE(キュア)」が第10回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品、主演の役所広司さん(1956年生まれ)が男優賞を受賞、フランスの日本映画特集やオランダのロッテルダム映画祭など、海外でも紹介された。1999年にはサンダンス・インスティテュートのスカラシップを獲得した脚本を基に監督した「カリスマ」が第52回カンヌ国際映画祭の監督週間部門に選出された。
1999年に「ニンゲン合格」が第49回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に、「大いなる幻影」がヴェネツィア国際映画祭に正式出品され、1年のうちに世界3大映画祭すべてに監督作品が出品された。2001年に「回路」が第54回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞した。2003年に「アカルイミライ」で同映画祭のコンペティション部門に出品された。2005年に東京藝術大学大学院映像研究科の新設に伴い、映像研究科の教授に就任した(2023年3月31日をもって映像研究科の教授を退任)。
2008年に「トウキョウソナタ」が第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞、第3回アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞した。2012年に初の連続テレビドラマ「贖罪」を監督、2013年にに「Seventh Code(セブンス コード)」で第8回ローマ映画祭最優秀監督賞を受賞、2015年に「岸辺の旅」が第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞、同年、第33回川喜多賞を受賞した。2016年に初めて手掛けた海外作品「ダゲレオタイプの女」(原題:La Femme de la Plaque Argentique)が公開され、同年に第29回東京国際映画祭・SAMURAI賞、第58回毎日芸術賞を受賞した。2020年に「スパイの妻〈劇場版〉」が第77回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)などを受賞した。2021年に紫綬褒章、2024年に芸術文化勲章オフィシエ(フランス文化省)を受勲した。
チケットはチケットぴあにて最速抽選、プレミアム販売を受け付けており、9日23時59分締め切り。先行抽選は10日11時から14日23時59分締め切り。18日10時から16時まで先着順で一般販売する。料金は全席指定で2300円均一。
