東宝5月映画、3%減77億円、3カ月ぶり、コナン、SAKAMOTO好調も

【銀座新聞ニュース=2026年6月11日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、5月の映画営業部門の興行成績(速報ベース、邦画)が前年同月比2.6%減の76億6800万円で、3カ月ぶりにマイナスになった。

4月10日から一般公開されている「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」((C)2026 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会)は5月31日までの累計成績で動員が865万人を超え、興収は127億円を超えた。2023年公開の「黒鉄の魚影(サブマリン)」、2024年公開の「100万ドルの五稜星(みちしるべ)」、2025年公開の「隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)」に続き、4年連続で興行収入が100億円を突破し、邦画初の快挙となった。

また、東宝東和、東和ピクチャーズ、東宝映画営業部が配給した洋画作品の興行収入は同88.0%増の47億4100万円で2カ月続けてプラスだった。

5月は例年、70億円前後と年間で8月、12月に次いで売り上げが多い月のひとつで、2009年が67億円、2010年が61億円、2011年が65億円、2012年が85億円、2013年が43億円、2014年が77億円、2015年が81億円、2016年が82億円、2017年が66億円、2018年が67億円で推移し、2019年は114億円と5月として初めて100億円台を突破した。

しかし、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、4月7日に「緊急事態宣言」が発令され、4月18日から全館休業を余儀なくされたため、5月は6896万円と1億円を割った。2021年も4月に「蔓延防止等重点措置」や「緊急事態宣言」が発令され、5月末までは映画館は宣言適用地では自治体から休業を要請され、2020年に続いて、2021年5月の興行収入も30億円にとどまった。

2022年は3月21日に「蔓延防止等重点措置」が解除され、4月は70億円台を回復し、5月は前年比でほぼ3倍増の87億円だった。2023年は3月13日からマスクが個人判断となり、5月8日からコロナ感染症が2類からもっとも軽い5類に移行したこともあり、ほとんどの規制がなくなり、2023年5月は微増の88億円だった。

2024年は1月からプラスに転じ、3月、4月と2カ月連続で100億円を超えるなど好調だったことから、その反動で5月は81億円と80億円を超えたものの、前年比では7%減にとどまった。2025年は2024年の反動減が続いており、5月も78億円だが、前年に比べて微減となった。

4月29日から一般公開されている「SAKAMOTO DAYS」((C)鈴木祐斗/集英社(C)2026映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会)。42日目終了時点での興行収入は26.57億円(推定)、観客動員数は192.2万人(推定) 。

一方、TOHO(トーホー)シネマズ、関西共栄興行、東京楽天地という連結3社ベースの東宝グループの映画館の5月の入場料収入は同8.8%増の69億9700万円で、4カ月続けてプラスとなった。TOHOシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員については公表するのを止めている。

新たに5月に公開されたのは、15日公開の「君のクイズ」、22日公開の「SUPER BEAVER LIVE & DOCUMENTARY(スーパービーバーライブ・アンド・ドキュメンタリー)現在地」(TOHO NEXT)、29日公開の「箱の中の羊」の3本だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、5月1日から3日の週は「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」が4週目で3位、「SAKAMOTO DAYS」が初週で4位、「人はなぜラブレターを書くのか」が3週目で7位、「映画ドラえもん新・のび太の海底鬼岩城」が10週目で10位と、トップ10入りは前週より1本減って4本だった。

8日から10日の週は「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」が5週目も3位、「SAKAMOTO DAYS」が2週目で4位、「人はなぜラブレターを書くのか」が4週目で10位と、トップ10入りは前週より1本減って3本だった。

15日から17日の週は「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」が6週目も3位、「SAKAMOTO DAYS」が3週目で5位、「君のクイズ」が初週で6位と、トップ10入りは前週と同じく3本だった。

22日から24日の週は「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」が7週目で4位、「SAKAMOTO DAYS」が4週目も5位、「SUPER BEAVER LIVE & DOCUMENTARY 現在地」が初週で8位、「君のクイズ」が2週目で9位と、トップ10入りは前週より1本増えて4本だった。

29日から31日の週は「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」が8週目も4位、「箱の中の羊」が初週で5位、「SAKAMOTO DAYS」が5週目で7位と、トップ10入りは前週より1本減って3本だった。

5月に映画館で上映された東宝の配給作品(TOHO NEXTを含む)は「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」(4月10日公開)、「SAKAMOTO DAYS」(4月29日公開)、「人はなぜラブレターを書くのか」(4月17日公開)、「君のクイズ」(5月15日公開)、「SUPER BEAVER LIVE & DOCUMENTARY 現在地」(TOHO NEXT、5月22日公開)、「箱の中の羊」(5月29日公開)など。