【銀座新聞ニュース=2026年6月30日】国内時計業界第3位のセイコーホールディングス(中央区銀座1-26-1)グループの百貨店、和光(中央区銀座4-5-11、03-3562-2111)は7月2日から12日まで6階セイコーハウスホールで「硝子と陶 五人展-しじまに奏でる」を開く。
今回は、ガラス作家の中野幹子さん、同じくガラス作家の松村淳さん、ガラス作家で、「ゆばな工房」(埼玉県さいたま市桜区西堀3-22-16、048-799-3058)を運営する渡辺ゆう子さん、陶芸家の浜野まゆみさん、九谷焼伝統工芸士で、神戸芸術工科大学教授の森岡希世子(きよこ)さんの5人が出品する。
和光によると、中野幹子さんは「身近な植物や日常の風景をモチーフにした繊細な描写を内包した器を制作し」ており、「描かれた景色は硝子(ガラス)の中で光とともに静かに息づくような佇まいを見せ」るとしている。
松村淳さんは「層を成す硝子の中に、どこか懐かしい情景や心象を重ね、視線を奥へと誘うその表現は、記憶の片隅に触れるような物語性を宿して」いる。
渡辺ゆう子さんは「色とりどりの硝子棒・ケーンを組み合わせることで、水彩画を思わせる柔らかな色彩世界を立ち上げます。にじむような色の広がりが、穏やかな時間の流れを感じさせ」る。
浜野まゆみさんは「糸切り技法や型打ちによる成形と、古伊万里に想を得た染付と赤絵を通して、やわらかな揺らぎと豊かな表情を器に映し出します。手の痕跡を残したかたちは、親密であたたかな空気」をもたらすとしている。
森岡希世子さんは「端正なフォルムと磨き上げられた肌合いによって、白やグレーの世界を静謐に表現し、形と質感が一体となったその作品は、空間に澄んだ緊張感をもたらし」ている。
中野幹子さんは東京都生まれ、1988年に東京都立芸術高等学校油絵科を卒業、1991年から1993年までイタリア・ミラノのSante Pizzolステンドグラス工房で研修、1993年にミラノ市立産業美術専門学校銅板画科を修了、1995年に富山ガラス造形研究所を卒業、1995年から1998年まで「ザグラススタジオインヨコハマ」の工房部に勤務し、1998年から「幹工房」として制作活動を開始している。現在、東京で制作している。
松村淳さんは1988年千葉県生まれ、2011年に多摩美術大学美術学部工芸学科ガラスプログラムを卒業、2012年から2026年まで青森県深浦町の「白神ガラス工房」に勤務している。2012年12月に「第52回日本クラフト展」で入選、2011年から個展を開いている。
渡辺ゆう子さんは埼玉県さいたま市生まれ、2004年にアメリカのPenland School of Craftのワークショップに参加、2005年にオーストラリアのJam Factoryのワークショップに参加し、第2回現代ガラス大賞展(富山)で入選、2005年に富山ガラス造形研究所造形科を卒業、2005年から2008年まで「Glass Flow 玉田ガラス工房」(現横浜あおばガラス工房)に勤務。
2006年に第46回日本クラフト展で入選、2010年にAustralian National University(オーストラリア国立大学)美術学部ガラス科を卒業、2010年に玉田ガラス工房に勤務、2012年に埼玉県に築炉、2013年6月にガラス工房「ゆばな」を開設し、2013年にさいたま市美術展で入選、2017年にテーブルウェアフェスティバルで佳作などを受賞している。
浜野まゆみさんは1974年埼玉県川越市生まれ、1998年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業、2000年に佐賀県立有田窯業大学校を卒業、伝統工芸士の秀島和海(ひでしま・かずみ)さんと「李莊窯」の寺内信二さんに師事し、卒業制作で最優秀賞を受賞した。2008年から2012年まで休業し、2013年に作陶を再開し、2013年と2015年に個展を開いている。現在、佐賀県唐津市にて制作している。
森岡希世子さんは1974年石川県金沢市生まれ、1994年にデンマークのホルベック(Holbek)美術国民学校に留学、1999年に石川県立九谷焼技術研修所を卒業、2010年に第49回日本クラフト展で経済産業大臣賞、日本クラフト大賞。
2011年に第5回「酒の器」展で審査員特別賞、同年に東京ドームテーブルウェア展で東京都知事賞、優秀賞、黒田和哉審査員賞(2012年に佳作賞)、第5回あわら市酒の器展で審査員特別賞、第36回伝統九谷焼工芸展 技術賞、2012年に九谷焼成形部門で「伝統工芸士」に認定、同年に第36回伝統九谷焼工芸展で技術賞、2014年に「第19回MOA岡田茂吉賞」で新人賞招待出品している。2016年に金沢美術工芸大学博士号を取得している。現在、神戸芸術工科大学教授。
開場時間は11時から19時(最終日は17時)まで。入場は無料。期間中は休みなし。


