(終わりの方に参考として5月の百貨店業界の売上高と訪日外国人観光客売上高の数字を入れてます)
【銀座新聞ニュース=2026年7月2日】中央区とその周辺の主要百貨店の6月の売上高(速報値、店頭ベース)は、日本橋三越と日本橋高島屋、大丸東京店、銀座三越、松屋銀座店の5店ともプラスだった。中でも日本橋高島屋は10%以上の伸びを示した。
6月は訪日外国人観光客売上高(インバウンド、免税売上高)が円安などを背景に、高島屋で前年同月比32%増、大丸松坂屋が同23%増、松屋が同27%増となるなど、外国客の需要が好調だった。中国政府による訪日渡航自粛の影響があるものの、その他の国々の外国客により、高付加価値商品への支持を背景に「高い客単価を維持しながら、買上客数についても前年を上回った」(三越伊勢丹ホールディングス)としている。
三越伊勢丹ホールディングスの6月のグループ全体(グループ10店舗を含めた15店舗)の売上高は前年同月比5.6%増(5月速報値8.6%増、確定値8.0%増)だった。
日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は同7.4%増(5月速報値9.5%増、確定値8.9%増、小型店舗を含む、確定値ベースでの店舗別売上額は2019年5月から未公表)で店頭ベースでは12カ月続けてプラスだった。また、日本橋三越の6月の商品別では、紳士服・洋品、婦人服・洋品、化粧品、家庭用品計、食堂・喫茶、サービスがマイナス、ほかはプラス(5月の商品別ではサービスのみがマイナス、ほかはプラスだった)。
一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同6.1%増(同速報値8.3%増、確定値8.3%増、但し空港型免税店の売り上げを除く)と、2025年11月から2026年1月まで3カ月続けてマイナス、2月が前年並みで、3月から6月まで4カ月続けてプラスとなった。
また、銀座三越の6月の商品別では紳士服・洋品、化粧品、家庭用品計、食料品、食堂・喫茶、サービス、その他がマイナス、ほかはプラス(5月は化粧品、その他雑貨、家庭用品計、食料品、サービス、その他がマイナス、ほかはプラス)。
三越では、天候不良や休日減といった影響があったものの、国内顧客については、宝飾時計などの高額品や婦人服を中心に堅調に推移したとしている。海外顧客売上高についても、同33%増と大きく伸長した。高付加価値MDへの支持を背景に、高い客単価を維持しながら、買上客数についても前年を上回った。
高島屋の6月の売上高(国内11店、EC店、法人事業、クロスメディア事業を含む)は同5.4%増(5月は店頭が12.1%増、確定値が11.5%増)だった。
6月の日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同10.6%増(同速報値12.3%増、確定値13.0%増)と、店頭ベースでは11カ月続けてプラスとなった。
6月の高島屋(国内11店舗とEC店ベース、法人事業、クロスメディア事業)の商品別売り上げは、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、スポーツ、リビング、美術が前年実績を上回った。
訪日外国人観光客売上高は同32.4%増、訪日外国人観光客売上高を除いた店頭売上高は同2.4%増となった。
国内顧客については、天候の影響などにより、衣料・雑貨が前年実績を下回り、一方でラグジュアリーブランドをはじめとする高額品が堅調に推移し、全体では前年実績を上回った。訪日外国人観光客売上高については、高額品の伸長により、売上高を押し上げた。
J.フロントリテーリングの百貨店事業(15店舗+法人・本社等)合計は同0.8%減(5月1.0%増、確定値1.1%増)だった。
大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同3.2%増(同速報値6.6%増、確定値6.5%増)と5カ月続けてプラスとなった。
訪日外国人観光客売上高は同23.3%増、訪日外国人観光客売上高を除いた国内売上高は同4.8%減だった。
6月の売上高は訪日外国人観光客売上高が好調に推移し、外商売り上げも前年実績を上回ったものの、休日日数が対前年比1日減だったほか、前年の万博会場売り上げの反動減や梅田店の売場縮小によるマイナス影響が続いていることなどから、大丸松坂屋百貨店合計では同1.4%減、百貨店事業合計では同0.8%減となった
松屋は銀座店と浅草店を合わせた合計で6月は同0.0%(5月速報値18.2%増、確定値18.2%増)と前年並みだった。松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同1.4%増(同速報値18.9%増、確定値18.9%増)と5カ月続けてプラスとなった。
6月の銀座店は、月末の週末における台風の影響に加え、日曜日が前年に対して1日少ない(その影響度合いは0.7%程度の減少)こともあったが、売上高は前年比1.4%増だった。
訪日外国人観光客売上高においては、化粧品が前年に対して約20%増、銀座店の強みとなるラグジュアリーブランドの靴・バッグなども同約31%増となるばど、為替の影響を背景に海外からのお客の買い上げが加速、その売上高は前年比約27%の伸びを示した。
一方で、訪日外国人観光客売上高を除く国内のお客の売上高は、台風などの影響もあり約1割減となった。
日本百貨店協会(中央区日本橋2-1-10、03-3272-1666)によると、国内68社172店舗の5月の売上高は同8.3%増の4683億9036万円で5カ月続けてプラスだった。
訪日外国人観光客売上高が前月に続きふた桁増と高伸したほか、国内顧客の売上高も同7.4%増と好調に推移した。休日日数が前年より2日増加したことに加え、株高や円安などを背景に宝飾品や時計などの高額品が大きく伸長した。また、各社企画の物産展や海外催事なども集客に寄与した。
訪日外国人観光客売上高は496億円(同16.7%増、国内のシェア10.6%)と3カ月連続のプラスだった。購買客数は50.3万人(同6.3%減)と7カ月連続でマイナスだった。中国を除く各国(香港、台湾、韓国、マレーシア、シンガポール)は売上高、購買客数共に大幅に増加した。ただ、中国は購買客数が約3割減、売上高は約5%減だった。訪日外国客の購買客単価は、円安基調や高額品の価格上昇などを背景に同24.5%増(約9万8000円)だった。
国内市場は同7.4%増(シェア89.4%)と10カ月連続でプラスだった。10都市は同8.8%増となり、全地区で前年実績を上回った。また、地方(10都市以外の7地区)も同3.1%増と4カ月ぶりにプラスとなった。
都市(10都市、訪日外国人売上高も含む)は全地区がプラスだった。とくに身のまわり品、雑貨はふた桁増だった。地方(10都市以外の7地区、訪日外国人売上高も含む)は7カ月ぶりに前年同月を上回り、プラスに転じた。
商品別では主要5品目(衣料品、身の回り品、雑貨、家庭用品、食料品)すべてで前年同月を上回った。主力の衣料品は、気温上昇に伴いシャツ、カットソー、ブラウスなどの夏物衣料が好調に推移した。身のまわり品は、ラグジュアリーブランドのバッグや靴などが国内売り上げ、訪日外国人売り上げ共に伸長したほか、晴雨兼用傘やサンダルも堅調だった。
アクセサリーは結婚ニーズが継続的に好調で、雑貨は宝飾品や時計など高付加価値商材が引き続き売上全体を牽引した。化粧品も訪日外国人需要が寄与し、2カ月連続のプラスだった。ゴールデンウィーク期間は、物産展やファミリー向けイベントなどの施策により、幅広い顧客層が来店し、買い回りも見られた。
全国の百貨店の5月の営業日数は前年同月より0.2日少ない30.7日、100店舗の回答によると、入店客は58店が増え、19店が減ったとしている。
東京地区(12社22店)の5月の売上高は前年同月比10.9%増の1425億6731万円と、5カ月続けてのプラスとなった。
国内86店舗の訪日外国人観光客の5月の売上高は同16.7%増の約496億6000万円と3カ月続けてプラスとなり、国内の百貨店に占めるシェアが10.6%だった。
このうち、一般物品売上高は同18.7%増の約410億9000万円と3カ月続けてのプラス、化粧品や食料品などの消耗品売上高が同8.0%増の約85億7000万円と3カ月続けてプラス、購買客数が同6.3%減の約50万3000人と7カ月続けてマイナス、1人あたりの購買単価が同24.5%増の約9万8000円で、5カ月続けてプラスだった。
人気のあった商品(2022年11月からランキングなし)は化粧品、ハイエンドブランド、食料品、婦人服飾雑貨、婦人服が上位に入った。
免税手続きカウンターへの来店の多かった国(2022年11月からランキングなし)は中国本土、台湾、韓国、香港、タイ、シンガポール、マレーシアとなっている。
