【銀座新聞ニュース=2026年7月30日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は7月30日から8月5日まで黒木美都子さんによる「日本画展ー金碧珠を穿つ」を開く。
日本画家の黒木美都子さんは今回の個展「金碧珠(きんぺきしゅ)を穿(うが)つ」について、「月の神『月読』を題材に、月読の治める地である夜の食国を描いた作品展」としている。
黒木美都子さんによると、「日本の神話において月読は広く知られた神でありながら、その姿かたちや物語はほとんど語られていません。私はこの謎めいた神に想像を重ね、命の巡りを見守る流転の象徴として月読とその世界の景色を描」いたという。
「金碧珠」とは、「昇る朝日が海を照らしたときに現れる、珠のように輝く青い海の景色を表す言葉」で、「太陽の光によって姿を変える月のように、世界の多様なあり方を知り、己を知りたいという願いを私は月読に寄せてい」る。
黒木美都子さんが「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で個展を開くのは2021年、2024年に続いておよそ2年ぶり。
ウイキペディアによると、「ツキヨミ」は「古事記」では「月読命」と、「日本書紀」では「月夜見尊」などと表記される。一般的に「ツクヨミ」と言われるが、伊勢神宮・月読神社ではツキヨミと表記される。
記紀(古事記と日本書紀)において、ツクヨミは伊邪那岐命(伊弉諾尊・いざなぎ)によって生み出されたとされる。月を神格化した、夜を統べる神であると考えられているが、異説もある。天照大御神(天照大神・あまてらすおおみかみ)の弟神にあたり、建速須佐之男命(素戔鳴尊・たけはやすさのお)の兄神にあたる。
ツクヨミは、月の神とされ、古事記では伊邪那岐命が黄泉国から逃げ帰って禊ぎをした時に右目から生まれたとされ、もう片方の目から生まれた天照大御神、鼻から生まれた須佐之男命とともに重大な三神(三柱の貴子)を成す。
一方、日本書紀ではイザナギと伊弉冉尊(伊耶那美・イザナミ)の間に生まれたという話で、右手に持った白銅鏡(はくどうきょう)から成り出でたとする話もある。また、彼らの支配領域も天や海など一定しない。
ツクヨミは日本の神話文献においてほとんど言及されておらず、古事記、日本書紀のどちらにも稀にしか登場せず、物語上は従属的な位置を占めている。「日本書紀」第5段第11段に、ツクヨミが穀物栽培の起源と結び付けられる唯一の言及がある。学術的な解釈によれば、ツクヨミは物静かな仲介者として描かれており、アマテラスとスサノオの相反する気質のバランスをとっていると示唆されている。
ツクヨミの管掌は、古事記や日本書紀の神話において、日神たるアマテラスは「天」あるいは「高天原」を支配することでほぼ「天上」に統一されているのに対し、古事記では「夜の食国」、日本書紀では「日に配べて天上」を支配する話がある一方で、「夜の食国」や「滄海原の潮の八百重」の支配を命じられている箇所もある。この支配領域の不安定ぶりはアマテラスとツクヨミの神話に後からスサノオが追加されたためではないかと考えられている。
黒木美都子さんは1991年東京都生まれ、2014年に多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻を卒業、2016年に同大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域博士前期過程を修了、在学中の2015年に「FACE(フェイス)展2015損保ジャパン日本興亜美術賞展」で審査員特別賞を受賞している。2016年から銀座などで個展を開いている。
開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。入場は無料。
