【銀座新聞ニュース=2026年9月23日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は9月23日から10月6日まで4階ギャラリーで山田章博さんによる「幽冥の岸 十二国記」刊行記念の原画展を開く。
マンガ家でイラストレーターの山田章博さんが9月17日にイラストを手掛けた短編集で文庫本「幽冥(ゆうめい)の岸 十二国記(じゅうにこくき)」(文章は小野不由美さん、新潮文庫、税込825円)を刊行するのを記念して原画展を開く。
今回は新刊「幽冥の岸」のために描き下ろされたカバー装画と挿絵を全点・原画を初公開する。また、「白銀の墟 玄の月」をはじめ、「幽冥の岸」に関連するイラストも展示する。丸善では「文庫サイズでは味わえない繊細かつ優美な筆致を、貴重な原画から間近に読み取れるまたとない機会」としている。
ほかに、東宝ミュージカル「十二国記」のBlu-ray(税込2万2000円)が10月12日に発売される予定で、会場では、ミュージカル「十二国記‐月の影 影の海」の衣装や小道具なども特別展示する。
ウイキペディアによると、「十二国記」は作家の小野不由美さんが1992年から続けている「我々の棲む世界と、地図上にない異世界〈十二国〉とを舞台に繰り広げられる」(新潮社)神仙や妖魔の存在する中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説シリーズ(ただし、当初は「十二国記」というシリーズ名がなく、付されるのは1994年9月に出版された「風の万里 黎明の空(下)」以降)で、現在も完結せず、シリーズは継続している。また、2002年4月9日から2003年8月30日までNHKで放送されたテレビアニメやドラマCDなどのメディア展開も行われている。
当初は講談社の講談社X文庫ホワイトハートと講談社文庫から刊行され、ホワイトハート版のイラストは山田章博さんが担当し、講談社文庫版(イラストなし)の装丁は菊地信義さんが手がけてきた。途中で、講談社の担当編集者が新潮社に転職して文庫編集部に配属され、そのまま小野不由美さんの担当者になり、2012年4月からシリーズが講談社から新潮社に移籍し、一般向けの新潮文庫から完全版が刊行されている。
2021年9月時点でシリーズ累計発行部数は1280万部を突破、「ダヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2020」小説ランキング50では1位を獲得している。
短編集の「幽冥の岸 十二国記」は7年ぶりの小野不由美さんの新作で、山田章博さんが表紙の装画と本文イラストを手掛けており、今回の表紙の装画に描かれたのは琅燦(ろうさん)。琅燦は戴国の人物で、戴国冬官長大司空という役職となっている。短編集は「戦城南」、「異邦の客」、「夢の結び」、「幽冥の岸」で構成されている。
新潮社による紹介文では「『生きる』ーその理(ことわり)を知るは唯一。琅燦は、黄海に暮らす娘。戴国(たいこく)から訪れた男は、妖獣を狩ることを生業(なりわい)とする民の逞しさを知る。琅燦にとっては、男が語る国や政(まつりごと)が標(しるべ)となるー運命の邂逅(であい)を描く「異邦の客」。神獣たる麒麟は血の穢れを受けてはならぬもの。義をもってのこととて、人を殺めた泰麒(たいき)に生きる道は赦されぬのか-表題作「幽冥の岸」ほか、命と対峙し、生きる意味を問う4編」としている。
ウイキペディアなどによると、山田章博さんは1957年高知県高知市生まれ、大阪経済大学経営学部経営学科を中退、1981年に大学在学中に「増刊アウト阿蘭」(みのり書房)に「ぱだんぱだん」が掲載され、デビュー、1996年に星雲賞アート部門を受賞した。2011年に京都国際マンガミュージアムで個展を開いている。
9月23日、26日、27日、10月3日、4日は入場整理券が必要で、「LivePocket」を通じて受け付けている。詳細は丸善丸の内本店の公式サイトを参照。
開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。
