【銀座新聞ニュース=2026年9月11日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、8月の映画営業部門の興行成績(速報ベース、邦画)が前年同月比44.9%減の149億1600万円で、4カ月続けてマイナスになった。

7月24日から一般公開されている「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」((C)ナガノ/2026「映画ちいかわ」製作委員会)は8月30日までの累計成績で観客動員数が849万人、興行収入が122億円を突破した。
また、東宝東和、東和ピクチャーズ、東宝映画営業部が配給した洋画作品の興行収入は同24.9%減の31億7600万円で3カ月続けてマイナスとなった。
8月は例年、100億円前後と毎年最大の需要期で、2013年が113億円、2014年が120億円、2015年が111億円、2016年が104億円、2017年が80億円、2018年が123億円、2019年が115億円で推移してきた。しかし、新型コロナの感染拡大により、2020年が89億円、2021年が76億円と2年連続で100億円を割り、さらに2022年8月は42億円と50億円を割っていた。
2023年は3月13日からマスク着用が個人判断となり、5月8日からコロナ感染症が2類からもっとも軽い5類に移行したこともあり、ほとんどの規制がなくなり、8月は100億円には届かなかったものの、前年の倍増の91億円だった。2024年8月は106億円と5年ぶりに100億円を超えた。
2025年は7月18日から一般公開した「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」が8月31日までの興行収入が299.8億円に達した。
東宝によると、これまで単月としては2020年10月26日に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が寄与した2020年10月の165億9585万円が過去最高だったが、7月に225億円に達して過去最高記録を塗り替え、8月は270億円と7月の成績も抜いて単月として歴代最高となった。2026年8月はその反動で、邦画の興行収入が149億円と2026年では最高の収入となったものの、前年比では45%減となった。
一方、TOHO(トーホー)シネマズ、東京楽天地という連結2社ベースの東宝グループの映画館の8月の入場料収入は同7.4%減の97億9700万円と3カ月続けてマイナスとなったものの、収入額では2026年では最高となった。TOHOシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員については公表するのを止めている。
新たに8月に公開されたのは、7日公開の「ブルーロック」、14日公開の「オークストリートの異変」(東和ピクチャーズと共同配給)の2本だった。
興行通信社の映画興行ランキングによると、7月31日から8月2日の週は「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」が2週目で2位、「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケーション」が初週で3位、「キングダム 魂の決戦」が3週目で5位、「パウ・パトロール ザ・ダイノ・ムービー」が2週目で8位と、トップ10入りは前週より1本増えた4本だった。
7日から9日の週は「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」が3週目で再度、1位に帰り咲き、「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケーション」が2週目で6位、「キングダム 魂の決戦」が4週目で7位、「ブルーロック」が初週で8位と、トップ10入りは前週と同じく4本だった。
14日から16日の週は「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」が4週目も1位、「キングダム 魂の決戦」が5週目で5位に再浮上し、「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション」が3週目も6位、「オークストリートの異変」が初週で8位、「ブルーロック」が2週目で10位と、トップ10入りは前週より1本増えて5本だった。
21日から23日の週は「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」が5週目も1位、「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション」が4週目に5位と再浮上し、「キングダム 魂の決戦」が6週目で7位、「ブルーロック」が3週目で9位、「オークストリートの異変」が2週目で10位と、トップ10入りは前週と同じく5本だった。
28日から30日の週は「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」が6週目で2位、「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション」が5週目も5位、「キングダム 魂の決戦」が7週目で7位と、トップ10入りは前週より2本減って3本だった。
8月に映画館で上映された東宝の配給作品(TOHO NEXTを含む)は、「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」(7月24日公開)、「キングダム 魂の決戦」(7月17日公開)、「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケーション」(7月31日公開)、「ブルーロック」(8月7日公開)など。