【銀座新聞ニュース=2024年9月28日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は9月30日から10月6日まで4階ギャラリーで「第5回万葉の言の葉-注目作家9人の表現」を開く。
「万葉集」の時代に「日本人の思惟や感性の多くは形成していた」とされ、「その言葉の中からは「風景を感じ、面影を思い出」して、「音、色、肌ざわりなど、生み出される情景と雰囲気が伝わってくる」(丸善)。今回は「さまざまな万葉の言葉の中から特別に浮かび上がる、作家それぞれの個性あふれる表現空間」へ案内する。
2018年9月に第1回目を4人で開き、2020年9月の第2回目は6人に増え、2022年9月の3回目は9人となり、2024年は10人になり、今回は日本画の阿部穣(ゆたか)さん、小熊(おぐま)香奈子さん、楚里勇己(そり・ゆうき)さん、野口満一月(みつき)さん(本名は磯部浩子さん)、花菱慧(けい)さん。
陶芸の川上真子さん、田中陽子さん、田村星都(せいと)さん、渡辺秀代さんの9人が「万葉の言の葉」の中から特別に浮かび上がる作品を展示する。
ウイキペディアによると、万葉集は7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集で、天皇、貴族から下級官人、防人(さきもり)などさまざまな身分の人間が詠んだ歌4500首以上を集めており、成立は759(天平宝字3)年以後とみられている。
日本文学における第一級の史料であると同時に、方言による歌もいくつか収録されており、そのなかには詠み人の出身地も記録されていることから、方言学の資料としても重要な史料とされている。
万葉集の成立に関しては詳しいことはわかってないが、大伴家持(おおともの・やかもち、718-785)編さん説が最有力とされている。ただ、1人の編者によってまとめられたのではなく、巻によって編者が異なり、大伴家持の手によって20巻に最終的にまとめられたとするのが妥当とされている。
阿部穣さんは1975年東京都府中市生まれ、1999年に東京藝術大学デザイン科を卒業、在学中の1998年にARTBOX大賞展で入選、2001年に同大学院修士課程デザイン専攻を修了(大藪雅孝研究室)、2000年に三溪日本画賞展で入選、2001年に東京藝術大学大学院修了時に サロン・ド・プランタン賞、2001年4月から2004年3月まで東京藝術大学デザイン科非常勤講師、2002年にはままつ全国絵画公募展で入選、2003年に臥龍桜日本画大賞展で入選、2010年にアートアワードネクストで入選している。
小熊香奈子さんは1981年大阪府和泉市生まれ、2004年に大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程を修了、2007年に臥龍桜日本画大賞展で入選(2012年、2013年、2015年も入選)、2008年に日春展で奨励賞(2009年から2011年と2013年に入選、同年に日展に入選(2009年、2010年、2012年、2016年から2019年も入選)、2019年に新日春展で入選(2019年、2021年、2022年も入選)、2021年に「第8回日展」で第1科(日本画)で特選、2024年に「京都日本画新展2024」で京都市長賞、現在、日展会友。
楚里勇己さんは1985年愛知県長久手市生まれ、2010年に東京藝術大学美術学部絵画科日本画を卒業、2014年に伊藤忠商事のカレンダーに採用され、2019年に共同印刷のカレンダーに採用されている。
野口満一月さんは1965年東京都生まれ、1992年に上智大学文学部国文科を卒業、1996年に東京藝術大学日本画科を卒業、1998年に同大学大学院修士課程を首席で修了、修了制作作品を買い上げ、同年に院展で初入選、1999年に春の院展で入選、2002年に同大学大学院博士課程を満期修了、2012年に銀座で個展、2016年に人間国宝・志村ふくみさん(1924年生まれ)主催の「アルス・シムラ」にて染織・草木染を学び、2022年に鎌倉観光協会の納涼うちわの絵柄を担当している。
花菱慧さんは東京都生まれ、東海大学工学部生命化学科を卒業、2017年にKENZAN(ケンザン)2017でみうらじろうギャラリー賞と新人賞を受賞している。
川上真子さんは神奈川県生まれ、2012年に石川県九谷焼技術研修所を卒業、山本長左さんに師事し、2016年に独立、石川県能美市で染付を中心に絵付磁器を制作している。
田中陽子さんは1992年石川県生まれ、2015年に金沢美術工芸大学工芸科を卒業、2017年に同大学大学院美術工芸研究科修士課程を修了、同年に金沢卯辰山工芸工房技術研修者陶芸工房に入所している。
2013年に第69回金沢市工芸展エムザ社長賞(2016年に北陸放送社長賞)、現在形の陶芸萩大賞展3(2016年に岩国美術館賞)で佳作、2014年に京展で館長奨励賞、2014年に国際滝富士美術賞で優秀賞、2015年に「マイヤー×信楽大賞」日本陶芸の今一伝統と革新で入選している。
田村星都さんは1980年石川県小松市生まれ、2004年に筑波大学国際総合学類を卒業、毛筆細字三代目の父親、田村敬星さんに師事し、2007年に石川県立九谷焼技術研修所実習科を修了し、2010年より石川県小松市に工房を構えて制作している。
渡辺秀代さんは2012年に2012年に中国・北京の中央戯劇学院を卒業、2019年に石川県立九谷焼技術研修所を卒業、2020年に日本橋高島屋で初個展を開いている。
開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。
