【銀座新聞ニュース=2026年2月19日】国内時計業界第3位のセイコーホールディングス(中央区銀座1-26-1)グループの百貨店、和光(中央区銀座4-5-11、03-3562-2111)は2月19日から3月1日まで6階セイコーハウスホールで「華やぎの工芸展 陶芸の国際性」を開く。
アメリカ生まれの陶芸家で茶人のピーター・ハーモン(Peter Hamann)さん、ハンガリー生まれの陶芸家で、長野県で制作するアーグネス・フス(Agnes Husz)さん、韓国生まれの陶芸家で、チェ・ゼフン(崔宰熏)さん、同じく韓国生まれの陶芸家、ハ・ミョング(河明求)さんはいずれも日本に制作の拠点をおいて活動しており、花器や茶陶、個性的なオブジェなどを展示する。
ピーター・ハーモン(日本名・井谷宗厳)さんは彫模様をほどこした磁器の器を制作しており、茶道にも通じ、兵庫県の自宅には茶室を設え、茶道具も作っている。また、AIによると、白磁、青白磁、染付などの磁器を制作しており、型破りな造形や、現代の生活に溶け込む洗練されたデザインの茶碗、水指、花器などが特徴としている。
アーグネス・フスさんは帯状に伸ばした土を巻くなど独自の手法により、オブジェとして作っている。また、水差し、茶碗、茶入、香炉なども制作している。
愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸科陶磁専攻教授のチェ・ゼフンさんは半抽象的で洗練された陶磁器を制作している。
東京造形大学非常勤講師のハ・ミョングさんは埼玉県朝霞市の「丸沼芸術の森」で制作活動をしており、独特のキャラクターを思わせる具象的、吉祥的な造形を制作している。最近は「形と用」や「Message hidden in humor(ユーモアに隠されたメッセージ)」などをテーマに、独自の視点で陶磁器の表現を追求している。また、韓国の伝統的な物語や「ドッケビ(鬼・精霊)」などの説話をモチーフにしたクリーチャー(生き物)の造形も特徴とされている。
ピーター・ハーモンさんは1956年アメリカ・ネブラスカ州生まれ、アイオワ州育ち、1978年にアメリカのグレースランド大学美術科を卒業、1981年に来日、1985年に滴翠(てきすい)美術館(兵庫県芦屋市山芦屋町13-3、0797-22-2228)附属陶芸研究所専攻科を卒業、1988年に兵庫県丹波篠山市にて古民家を改装し、「まるまつ窯」を開窯し、独立。
1995年に伝統工芸近畿展で日本経済新聞社賞、新匠工芸会展で新人賞(1996年に会友賞、京都府知事賞など)、「花の陶展」で奨励賞、1998年に一水会陶芸部で木下記念賞(2001年西武賞、2005年佳作賞)などを受賞し、2022年に三井ゴールデン匠賞でファイナリスト、2025年に日本伝統工芸展で入選(25回目)している。現在、日本工芸会正会員、京都工芸美術作家協会理事。
アーグネス・フスさんは1961年ハンガリー・モハーチ市生まれ、1990年にハンガリー・ブダペストのモホリ=ナジ国立美術工芸大学陶芸科修士課程を修了、1993年に長野県に開窯、2023年に第15回現代茶陶展でTOKI織部大賞を受賞、2024年に台湾陶芸ビエンナーレで審査員推薦賞、2025年にロエベ財団クラフトプライズ2025でファイナリスト、現在、スイスの国際陶芸アカデミー(IAC)会員。
チェ・ゼフンさんは1965年韓国・慶尚北道軍威郡生まれ、1990年に韓国の啓明大学校美術大学産業美術学科を卒業、1993年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科デザイン専攻を修了、森正洋さんに師事し、INAX(イナックス、現リクシル)に入社、商品デザイン・アドバンスデザインに従事(2021年まで)、2002年に第6回国際陶磁器展美濃陶磁器デザイン部門でグランプリ、2003年に韓国の第2回京畿道世界陶磁ビエンナーレ生活陶磁部門で銅賞、2024年に韓国の2024京畿陶磁ビエンナーレでGCB賞、2025年に第6回金沢・世界工芸トリエンナーレで入選、現在、愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸科陶磁専攻教授。
ハ・ミョングさんは1983年韓国・京畿道生まれ、2009年に韓国の慶煕大学校芸術・デザイン学部陶芸学科を卒業、2012年にイギリスのRoyal College of Art(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)陶磁・ガラス専攻に交換留学、2013年に京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻修士課程を修了、2017年に埼玉県朝霞市公式キャラクター「ぽぽたん」を制作、2024年に東京造形大学大学院造形研究科博士課程を修了(造形で博士号取得)、現在、埼玉県朝霞市の「丸沼芸術の森」にて制作、韓国工芸デザイン文化振興院の日韓交流コーディネーター、東京造形大学非常勤講師。
21日14時から企画を監修した多摩美術大学教授の外舘(とだて)和子さんと4人とのギャラリートークを開く。
外舘和子さんは東京都生まれ、1987年に筑波大学を卒業、1988年に茨城県近代美術館学芸員、1999年に茨城県陶芸美術館主任学芸員、2006年に茨城県つくば美術館主任学芸員、2018年から多摩美術大学教授。
開場時間は11時から19時(最終日は17時)まで。入場は無料。期間中は休みなし。

