ポーラ銀座でアネックス展、中平美紗子、敷地理ら海外研修6人

【銀座新聞ニュース=2026年2月13日】化粧品業界国内4位のポーラ・オルビスホールディングス(中央区銀座1-7-7、ポーラ銀座ビル、03-3563-5517)が運営するポーラミュージアムアネックス(ポーラ銀座ビル、03-3563-5501)は2月13日から4月19日まで「ポーラ ミュージアム アネックス展2026」を開く。

ポーラミュージアムアネックスで2月13日から4月19日まで開かれる「ポーラ ミュージアム アネックス展2026」のフライヤー。

「ポーラ ミュージアム アネックス展」は公益財団法人「ポーラ美術振興財団」(事務局・品川区西五反田2-2-3、03-3494-8237)が行っている「若手芸術家の在外研修助成」を受けたアーティストの研修成果を披露する展覧会で、2026年で24回目となる。

この助成事業は、1996年からポーラ美術振興財団が実施している活動のひとつで、40歳未満のアーティストを対象に海外での研修を援助し、活発な創作活動を奨励しようとするもので、2024年までに448人を助成、2025年度は13人の在外研修を助成している。

今回も6人のアーティストを前期(2月13日から3月15日)と後期(3月20日から4月19日)に分け、前期は「文様のその先」とし、素材や技法、空間といった異なる領域に向き合う表現に目を向けながら、「文様」を単なる装飾としてではなく、繰り返し・痕跡・抽象、といった思考のかたちを映し出すものとして捉え直し、そうした視点から現代の文脈においてあらためて編み直される、文様の現在を提示する。出品するのは中平美紗子(なかひら・みさこ)さん、林樹里(はやし・じゅり)さん、松延総司(まつのべ・そうし)さん。

後期は「存在の境界」とし、人間存在の根源に横たわる「生と死」という問いを起点に、工芸、造形、身体表現といった多様な表現の場を行き交いながら、その複層的な在り方を探っていく。アーティストはそれぞれの実践を通して、存在の不確かさや、境界の揺らぎを静かに浮かび上がらせ、現代美術における死生観の諸相へと観る者を導く。出品するのは、ウチダリナさん、黒田恵枝(くろだ・よしえ)さん、敷地理(しきち・おさむ)さん。

また、3月13日から15日の3日間、東京国際フォーラムホールE&ロビーギャラリー(千代田区丸の内3-5-1)で開かれるアートの見本市「Art Fair Tokyo(アートフェア東京)2026」に出品し、作品を販売する。前売が4000円、当日が5000円。

前期の「文様のその先」に出品する中平美紗子さんは1992年高知県生まれ、2015年に京都造形芸術大学(現京都芸術大学)芸術学部美術工芸学科染織テキスタイルコースを卒業、2017年に同大学大学院(現京都芸術大学大学院)芸術研究科芸術専攻修士課程総合造形領域を修了、2023年から2024年に公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてオーストラリアで研修している。2021年から個展を開いている。

2019年に「Kyoto Art for Tomorrow 2019-京都府新鋭選抜展-」でアンスティチュ・フランセ関西賞、2023年に「Australian Tapestry Workshop Artist In Residence」に選出され(オーストラリア)、2024年にオーストラリアの「Petite Miniature Textiles Awards 2024で受賞し、同年にオーストラリアの「2024 Kate Derum International Tapestry Awards」でハイコメンデーション賞、2025年にイギリスの「The British Tapestry Group 20th Anniversary Exhibition Awards」で受賞している。

林樹里さんは1989年大阪府生まれ、2013年に東京藝術大学美術学部芸術学科を卒業、2015年に同大学大学院保存修復日本画修士課程を修了、2018年に同大学大学院保存修復日本画博士課程を修了、博士号(文化財)を取得、東京藝術大学大学院専門研究員、2019年に東京藝術大学 COI拠点特任助手、2023年に公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリス・ロンドンで研修している。2023年にフランス・パリと東京で個展を開いている。

2014年から2017年まで公益財団法人芳泉文化財団の研究助成(2017年まで)を受け、尾形光琳筆「槇楓図屏風」(東京藝術大学大学美術館蔵)の現状模写、2016年から2017年まで芳泉文化財団の研究助成を受け、「たらしこみの研究ー尾形光琳筆『四季草花図巻』の模写を通して」、2015年から2019年まで再興院展で入選している。

2018年に「有芽の会」(池袋西武アートフォーラム)で日本更生保護女性連盟会長賞、同年に公益財団法人芳泉文化財団 の研究助成、文部科学省科学研究費助成を2019年まで受け、「たらしこみの実証的研究」を行う。2019年に「SICF 2019」で入選、同年に「アートオリンピア2019」で佳作、2020 年に公益財団法人吉野石膏美術振興財団の「若手日本画家に対する展覧会助成」を受ける。

松延総司さんは1988年熊本県生まれ、2008年に京都嵯峨芸術大学短期大学部を卒業、2023年に公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスで研修している。

2020年に平和堂財団の芸術奨励賞、2020年に千島財団の「Artist in residence program in Paris」の2020-2021年に採択され、2022年にさっぽろ天神山アートスタジオの「International Open Call AIR Program 2022-2023」で採択される。

後期の「存在の境界」に出品するウチダリナさんは1990年東京都生まれ、千葉育ち、2013年に東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業、2016年に同大学大学院美術研究科工芸専攻染織研究領域を修了、2020年に公益財団法人ポーラ美術振興財団研修員として中国で研修する。

2013年に東京藝術大学卒業作品展買い上げ賞、2019年に「PARADISE AIR MATSUDO AWARTD」を受賞する。

黒田恵枝さんは1987年福岡県生まれ、2010年に多摩美術大学美術学部情報デザイン学科情報芸術コースを卒業、2020年に九州芸文館と釡山文化財団国際交換レジデンスプログラム(韓国)、2022年にアーティスト・イン・レジデンスプログラム台北2021(台湾)、2023年から2024年に公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツで研修している。

2017年にSICF18で審査委員栗栖良依賞、2019年にBrillia ART AWARD 2019で入選、同年に六甲ミーツ・アート 芸術散歩2019で奨励賞、2025年に第28回岡本太郎現代芸術賞で入選している。

敷地理さんは1994年埼玉県生まれ、2018年に武蔵野美術大学彫刻学科を卒業、2023年に公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてベルギーで研修、2024年にベルギーの「P.A.R.T.S. (Performing Arts Research and Training Studio) Master of Dance」の修士課程を修了、同年にイギリスのアーティスト・イン・レジデンス「Gasworks」で研修している。

2020年に若手振付家のためのフランス大使館賞(横浜ダンスコレクション2020 コンペティションⅠ)、同年に「Contemporary Art Foundation Award 2020」(“blooming dots”)を受賞、2022年に千島財団のスペース助成を受けており、2023年に「FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2023」を受賞、2024年にアーツコミッション横浜 アーティスト・フェロー 2024を受賞している。

開場時間は11時から19時。入場は無料。会期中は無休。