【銀座新聞ニュース=2025年4月11日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は4月12日から5月2日まで店内アートウォールで山瀬まゆみさんによる個展「What’s beyond blue?青の先には何が?」を開く。

銀座蔦屋書店で4月12日から5月2日まで開かれる山瀬まゆみさんの個展「What’s beyond blue?青の先には何が?」に出品される「not so complicated_3」(Oil and Oil pastel on Canvas,2025)。
アーティストの山瀬まゆみさんは、「目に見えないけどそこに確かに存在するもの」をテーマに、アクリルペイントや油絵の具を用いた抽象画や「ソフトスカルプチャー」(布や糸、ゴムなどの柔らかく可塑性のある素材で制作された彫刻や立体作品)を制作している。描くということを、体の内にある感情や細胞を外に出す試みと捉えて制作し、それらを鮮やかな色彩と有機的なフォルムとして表現している。
今回は描き下ろしの新作2点と、沖縄・宮古島でのフィールドワークからインスパイアされた個展「色と内と外」(2023年8月)で発表した作品、曖昧な境界線が交わることをテーマにしたYukari Hotta(ユカリ・ホッタ)さんとの2人展「あわい/AWA I」(2025年1月)で発表した作品を展示する。
山瀬まゆみさんは、「絵を描くことは、自らが意図せずとも、またそれが写真よりも鮮明でないとしても、その瞬間、時間を刻むことであり、そこにあったであろう背景と繋がっています。当時から変わることもあれば、目に見えて変わらないこともあり、自分で変化に気が付くのは意外にも難しいことなのですが、漠然と広がる大きな海を目の前にして立ち、その先にあるであろう水平線の、またその先を目指すような感覚に似ていて、その先に何かあると確信を持って疑わず、その何かしらの存在を追いかけて描いているような感覚がいつもあります」としている。
「それが内側にあるものなのか、外側にあるものなのか。いまだにその境目がわからなくなりますが、それが“目に見えないけどもそこにあるもの”であり、この数年、それは自分からどんどん遠くの方に離れた場所にあるような気がしています」と感じながら制作している。
山瀬まゆみさんは1986年東京都生まれ、幼少期をアメリカで過ごし、高校を卒業後に、英国にわたり、ロンドン芸術大学、チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ&デザインにてファインアート学科を専攻し、現在は東京を拠点に制作している。
抽象的なペインティングとソフトスカルプチャーを主に、相対するリアリティ (肉体)と目に見えないファンタジーや想像をコンセプトに制作する。
開場時間は10時30分から21時(最終日は17時)。入場は無料。