【銀座新聞ニュース=2025年5月19日】中堅の映画配給会社のアスミック・エース(港区六本木6-1-24、ラピロス六本木)は5月24日にTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「岸辺露伴は動かない 懺悔室」の公開を記念して、高橋一生さん、飯豊まりえさんらによる舞台あいさつを開く。
24日9時55分の回上映終了後と13時25分の回上映前に、主人公のマンガ家「岸辺露伴」役の高橋一生さん、「集明社」のマンガ編集者「泉京香」役の飯豊まりえさん、ヴェネツィアの迷宮に露伴が迷い込むきっかけとなる仮面職人「マリア」役の玉城ティナさん、懺悔室で露伴に自らの犯した「あやまち」を告白する謎の男「田宮」役の井浦新さん、ソトバを誤って死なせてしまったことで、不気味なほどの“幸運”に襲われる“呪い”をかけられた男「水尾」役の大東駿介さん、田宮が告白する話のカギを握る浮浪者「ソトバ」役の戸次重幸さんが舞台に登場してあいさつする。
ウイキペディアによると、「岸辺露伴」は少年向けマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)に1986年から2004年まで、2005年からは青年向けマンガ誌「ウルトラジャンプ」(集英社)に長期にわたって連載されている荒木飛呂彦さんのマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」のPart4(第4部)「ダイヤモンドは砕けない」の登場人物で、マンガ家の岸辺露伴を中心として展開するスピンオフ作品で、1997年に第1作「懺悔室」が発表された。
2008年の第2作「六壁坂」を皮切りにシリーズ化され、2013年にはジャンプ・コミックスとして単行本化され、2018年に単行本第2巻が出てシリーズ化している。荒木飛呂彦さんによれば、「懺悔室」を書く際に、編集部からは「スピンオフ・外伝は絶対禁止」という条件で執筆依頼を受けており、最初は岸辺露伴を登場させずに描いていたが、「狂言回しとしてのキャラクターがいないと話がしっくり来ない」との理由で岸辺露伴を登場させたという。
2010年に岸辺露伴をメインとしたスピンオフ長編「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」が発表され、2011年にフルカラーの愛蔵版コミックスとして単独で刊行されている。一部のエピソードは2017年以降にPart4アニメに準じた内容でOVA(オリジナルビデオアニメ)化されている。
2020年12月末にNHK総合テレビにて「岸辺露伴は動かない」がドラマ化され、2020年と2021年はそれぞれ3夜連続、2022年は2夜連続で放送された。2023年の「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の映画化に際しては、NHKのドラマのキャスト、スタッフが続投する形になっている。原作の1作目の「懺悔室」を映画化したのが今回の作品で、テレビドラマ版、および2023年に公開された「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のスタッフ・キャストが続投して制作された。全編にわたりヴェネツィアでのロケで、撮影は2024年秋に行われた。監督はテレビドラマで演出を務めた渡辺一貴さんが担当している。
物語はマンガ家・岸辺露伴はヴェネツィアの教会で、仮面を被った男の恐ろしい懺悔を聞くところからはじまる。それは誤って浮浪者を殺したことでかけられた「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」呪いの告白だった。
幸福から必死に逃れようと生きてきた男は、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。その瞬間、死んだ筈の浮浪者が現れ、ポップコーンを使った試練に挑まされる。「ポップコーンを投げて3回続けて口でキャッチできたら俺の呪いは消える。しかし失敗したら最大の絶望を受け入れろ…」。
奇妙な告白にのめり込む露伴は、相手を本にして人の記憶や体験を読むことができる特殊能力を使ってしまう…。やがて自身にも「幸福になる呪い」が襲いかかっていることに気づく。
チケットは現在、先行抽選販売を受付中で21日11時締め切り。22日10時から一般販売する。料金は2200円均一。プレミアボックスシートはプラス1000円。