【銀座新聞ニュース=2025年12月28日】The Chain Museum(渋谷区猿楽町17-10、代官山アートビレッジ3階代官山TOKO)が運営するアートギャラリーとベーカリー&カフェを併設した「Gallery&Bakery Tokyo 8分」(中央区京橋1-7-1、TODA BUILDING、03-6264-4820)は12月27日から2026年1月27日まで田村琢郎さんによる個展「みちとみちのみち」を開く。
画廊によると、アーティストの田村琢郎さんの作品は、「日常の風景に潜む小さな違和感や発見から生まれている」。アスファルトや道路標識、カーブミラーなと交通や都市のインフラにまつわるモチーフをしばしば取り上け、それらを本来の文脈や機能から切り離すことで、まったく新たな意味と存在感を与えている。鋭い観察眼と確かな技術、遊び心を兼ね備えた感性によって、身近なものを詩的かつ批評的な視点で再構築している。
また、日々の生活の中で見過ごされている光景や物体に焦点を当て、それらかもつ曖昧さや不確かさをすくい上げ、静かなユーモアやロマンを伴って作品へと変換している。その実践は、現代社会に対する批評的なまなざしであり、私たちが日常に抱く感覚や記憶を呼びさます試みとしている。
今回は「道そのものの記録 rediymade(道)」の平面作品と、「道の概念 TORNCEPT(未知の道)」の立体作品で表現した、2つのシリーズで構成されている。
「rediymade-The Way」は歩いている時に面白いと思った実際の道路を、傷や寸法、素材などを極力そのまま再現した平面作品で、日常で目にしながらも意識していない風景を、改めて意識の表層に引き上げることで、その美しさと面白さを再発見している。既製品(レディメイド)である道路の断片を、再び(Reー)同で素材で手作業(DIY)により再現するという構造から、 タイトルを「rediymade」とした。
一方、「TORNCEPT-One Way」は未来のことを考えた時、あらゆる概念は時間とともに細分化され、多様で複雑になり、曖昧になっていくのてはないかと想像する。本来は確実な方向を示す一方通行の標識か、裂けて捻れることて、不確定な目標を示すオブジェクトへと変化する。単純だったものが細分化され、複雑に枝分かれしていく様を形にしようとした。そのためこの作品を、「裂ける(torn)」と「概念(concept)」を合わせて「TORNCEPT」とし、この不確かさを、現代を生きる感覚そのものとして肯定したいと思っている。
それぞれの作品は、異なるきっかけで制作されたか、「道」に関する公共物という共通性から一つの個展としてまとめられるのではないかと考え、道そのものの記録(rediymade=道) と、道の概念「TORNCEPT(未知の道)」の2つのシリーで構成した。これらの作品は、私たちが日常て無意識に通り過きている「道」という存在を、異なる角度から捉え直した作品群としている。
田村琢郎さんは1989年大阪府生まれ、2016年に京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)総合造形コースを卒業、名和晃平さんが主宰するアート・プラットフォーム「SANDWICH(サンドイッチ)」 にてアシスタントとして活動、その後、東京に拠点を移し、本格的に作家としてのキャリアをスタート、2018年から個展を開いている。2015年に「ULTRA AWARD 2015『Post Internet』」でオーディエンス賞を受賞している。
「Gallery&Bakery Tokyo 8分(ギャラリー&ベーカリー・トウキョウ)8分」は「The Chain Museum(ザ・チェーンミュージアム)」と、「THE CITY BAKERY(ザ・シティ・ベーカリー)」を運営する「株式会社フォンス」(長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢1075-47、東京事務所・港区愛宕1-5-3、愛宕THビル2階)がプロデュースする、アートギャラリーとベーカリー&カフェが併設するスペースで、2024年11月に開業した。
開場時間は8時から19時。入場は無料。31日は8時から17時、1月1日は休み、2日と3日は8時から17時、4日から8時から19時の通常営業。作品は26日19時30分より先着順にて販売する。
