【銀座新聞ニュース=2026年3月4日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(東京都中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月4日から10日まで3階ギャラリーで飯塚国雄展を開く。
1960年代よりアメリカ・ニューヨークのアートシーンで活躍した飯塚国雄(1939-2020)は、現代彫刻、絵画、版画と多岐にわたり、その生涯を作品の制作に打ち込んだ。
今回は子息の飯塚励生(れお)さんのプロデュースにより、人間愛を強く感じる人物画、ニューヨークの摩天楼シリーズなどの絵画作品、宮沢賢治(1896-1933)の童話「セロ弾きのゴーシュ」(1934年)や童話「銀河鉄道の夜」(1934年)などをテーマに手掛けた10点の版画、また、平和を願い追求した戦争・難民・飢えをモチーフにした作品を選んで約70点を展示販売する。
飯塚国雄は1939年東京都生まれ、逗子開成高校を卒業、お茶の水美術学院で学び、1961年にアメリカにわたり、ロサンゼルス郡立美術大学、ブルックリン美術館アートスクールで学び、その後、アメリカの永住権を取得し、1964年にアメリカ・ニューヨークに移り住み、アートスチューデンツリーグで彫刻を教え、1971年に長崎での原爆(1945年8月9日11時2分)で被爆した父親(1974年に死亡)と再会し、1973年にニューヨーク日本人美術家協会を創立し、初代会長に就任した。
以来、一貫して在米日本人作家の活動支援に尽力し、1985年に「災・ナガサキ」と「灰・ヒロシマ」を制作、1995年にニューヨークの国連本部で核をテーマにした連作「われわれはどこへ行くのか」展を開催、1998年に紺綬褒章を受章、2007年に立命館大学国際平和ミュージアムで個展を開催、2016年に宮沢賢治の童話から制作した「版画シリーズ 宮沢賢治の童話から10作品」を岩手県花巻市に寄贈し、2020年に死去した。
宮沢賢治の童話から10作品は雁の童子、雪渡り、二十六夜、セロ弾きのゴーシュ、虔十(けんじゅう)公園林、鹿踊りのはじまり、北守将軍、銀河鉄道の夜、クモとナメクジと狸、なめとこ山の熊の10点。
開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)。
