【銀座新聞ニュース=2026年1月10日】1935年創業の食品メーカー、若尾製菓(岐阜県美濃加茂市あじさいヶ丘1-7、0574-25-3239)は1月13日から2月1日まで「グランスタ東京店」(千代田区丸の内1-9-1、東京駅構内地下1階、銀の鈴エリア プレシャススイーツ)で「ティーマリア」ブランドの紅茶スイーツを販売する。
アフタヌーンティーを広めたと言われているイギリスの貴婦人「アンナ・マリア」の人物像から着想を得た、紅茶スイーツを題材にしたスイーツブランドが「ティーマリア」で、アールグレイ茶葉を使用したマカロン(3個入り税込1059円)、いちご&アールグレイマカロン(3個入り1296円)、「チョコ&アールグレイ」(3個入り1188円)、「マカロンアソート5個入」(1836円)。
ウバ茶葉を使用した「ミルクティーラングドシャ」(3枚入り594円、8枚入り1275円、18枚入り280円)。ダージリン茶葉を使用した「ハードバウムクーヘン」(1080円)など。
19世紀のイギリスの伝統的な柄「ビクトリアン調」のデザインをパッケージに取り入れ、ている。
キリンホールディングスの「酒・飲料の歴史」によると、茶を飲む喫茶の文化も、王家から貴族、そして一般市民へと広がり、その流行のきっかけとなったひとつに、アフタヌーンティーの習慣があげられる。これを始めたのは、7代目ベッドフォード公爵夫人(Duchess of Bedford)のアンナ・マリア(Anna Maria Russell、1783-1857)とされている。
その頃の貴族の食生活は、「イングリッシュ・ブレックファースト」と呼ばれる盛りだくさんの朝食をとり、昼食はピクニックなどで少量のパンや干し肉、フルーツなどで軽くすませる、というもの。その後、社交を兼ねた晩餐は、音楽会や観劇の後で、夜の20時頃になっていたので、昼食から夕食までの空腹はかなりなものになっていた。
そこで公爵夫人は、空腹を防ぐため、15時頃から17時頃の間に、サンドイッチや焼き菓子を食べ、同時にお茶を飲むことをはじめた。最初はひとりだけの楽しみだったが、やがて、邸を訪れる婦人たちをドローイング・ルームと呼ばれる応接間に通し、もてなしたところ評判となり、「アフタヌーンティー」は貴婦人たちの午後の社交として定着していった。
やがてイギリスは、インドやスリランカ(当時はセイロン)での茶の栽培にも成功し、中国から買わずにすむようになり、一般の人々でも手頃な価格でお茶を楽しめるようになり、アフタヌーンティーは生活の中にとけこんでいった。
イギリスで花開いた紅茶文化は、独立して間もないアメリカへ渡って大きく進化する。1900年前後に誕生したティーバッグとアイスティーの存在が、茶の飲み方に対する概念を大きく変えた。その後わずか100年のうちに、新しい紅茶の飲み方は、全世界の喫茶文化に大きな影響を与えることになる。
茶は、茶葉を急須や茶瓶に入れて熱湯を注ぎ、蒸らしてから淹れるというのが、14世紀以降の伝統的な飲み方。もてなしのための茶は手間ひまにも深い意味が見いだされ、その過程はセレモニーにまで発展した。しかし、アメリカで流行することになるティーバッグやアイスティーは、こうした考え方とは正反対の趣旨から生まれた。
ティーバッグについて最初の記録が現れるのは、1896(明治29)年、「スミス、ロンドンでティーバッグ(tea bag)の特許を取得」(「茶の世界史(松崎芳郎編著)」)だ。スミスは、茶葉を計ることと茶殻の処理を簡単にするために一杯分の茶葉をガーゼに包んで糸でとじたものをサンプルとして作ったが、伝統を重んじるイギリスの喫茶文化の中では、これは定着しなかった。ティーバッグを最初に考案したのはイギリス人だったが、これを日常で飲むための飲み方として定着させたのは、効率と利便性を求めるアメリカ人だった。
ウイキペディアによると、ティーバッグは1908年にコーヒー貿易商であるトーマス・サリヴァン(Thomas Sullivan)によって偶然に発明されたというのが定説。商品サンプルの紅茶の葉を絹(木綿とも)の袋に詰めて小売業者に送ったところ、そういう商品だと勘違いされて、その袋のままお湯につけて紅茶を煮出してしまった。それがティーバッグの始まりと言われている。
やがてティーバッグの素材はろ紙に代わり、1920年にはアメリカのクリーガーがティーバッグの生産を始め、1920年代には、ティーバッグは広くアメリカで販売された。1950年代からイギリスでも販売されたものの最初のうちは人気がなく1963年には3%ほどのシェアにとどまっていたが、徐々に浸透し、2001年にはイギリスで消費される紅茶の90%はティーバッグを使って作られている。
日本では1965年ごろより10年ほどかけて普及し、最初は麦茶のティーバッグという形であった。この時の麦茶のティーバッグは2025年現在も同じ形態で販売されている。
営業時間は8時から22時(土曜日・祝日は21時)まで。

